第10期第2回東京都福祉のまちづくり推進協議会
- 更新日
1 日時
平成27年10月1日 木曜日 午後2時~3時30分
2 開催場所
東京都庁第二本庁舎31階 特別会議室21
3 会議次第
1 開 会
2 議 事
(1)「福祉のまちづくりにおけるソフト面の取組のより一層の推進に向けて」意見具申について
(2)2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会における都立競技
施設の実施設計等に関するWGの設置について
(3)その他
3 閉 会
4 出席委員
高橋会長 中島委員 川内委員 中野委員
今井委員 稲垣委員 堀江委員 二井田委員
市橋委員 越智委員 笹川委員 斉藤委員
永田委員 横矢委員 高橋委員 野中委員
塚本委員 道躰委員
5 会議資料
【資料】
第10期東京都福祉のまちづくり推進協議会 会議次第(PDF:54KB)
資料1 「福祉のまちづくりにおけるソフト面の取組のより一層の推進に向けて」意見具申(案)(PDF:1,680KB)
資料2-1 東京2020大会都立競技施設の実施設計等における福祉のまちづくり推進協議会の協力について(PDF:107KB)
資料2-2 都が整備する競技会場の設計等のスケジュールと検討会の開催見通し(PDF:158KB)
資料3 ユニバーサルデザインに関する情報サイトについて(PDF:254KB)
【参考資料】
(1) 東京都福祉のまちづくり推進協議会設置要綱(Word:47KB)
(2) 第10期東京都福祉のまちづくり推進協議会委員名簿(PDF:159KB)
6 議事録
(午後 2時00分 開会)
○中村福祉のまちづくり担当課長 本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。
定刻となりましたので、第10期第2回福祉のまちづくり推進協議会を開催させていただきます。私は、事務局を担当させていただきます福祉保健局生活福祉部福祉のまちづくり担当課長の中村と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
初めに、第10期福祉のまちづくり推進協議会委員で、昨年の第1回の協議会以降から変更がありました委員の方で、本日ご出席いただいている方をご紹介いたします。
お手元の第10期東京都福祉のまちづくり推進協議会委員名簿をごらんください。
関係行政機関のところで、厚生労働省社会援護局障害保健福祉部企画課自立支援振興室長でいらっしゃいます道躰正成委員でございます。
○道躰委員 道躰でございます。よろしくお願いいたします。
○中村福祉のまちづくり担当課長 よろしくお願い申し上げます。
次に、本日の出欠状況について、ご報告させていただきます。
まず、ご出席の委員の方を名簿順にご紹介いたします。
本日ご出席の委員は、高橋会長、中島委員、川内委員、中野委員、今井委員、稲垣委員、堀江委員、二井田委員、市橋委員、越智委員、笹川委員、斉藤委員、永田委員、横矢委員、高橋委員、田村委員、野中委員、塚本委員、道躰委員、以上でございます。
第10期委員の27名のうち、本日は19名の委員の方にご参加いただいておりますので、東京都福祉のまちづくり推進協議会設置要綱の第4にある定足数であります委員の半数以上を満たしております。松本委員及び前川委員につきましては、ご都合がつかず欠席ということですが、本日は、国土交通省総合政策局安心生活政策課交通バリアフリー政策室長の金子様と、練馬区福祉部管理課ひと・まちづくり推進係長の稲永様にご出席いただいております。ありがとうございます。
失礼しました。中野委員と田村委員につきましては、出席がおくれているというところでございます。また、岡村委員、滝澤委員、伊藤委員、高野委員、木下委員、佐藤委員につきましては、本日はご都合がつかずご欠席のご連絡をいただいております。
次に、東京都の出席者をご紹介させていただきます。
梶原福祉保健局長でございます。
芦田福祉保健局生活福祉部長でございます。
なお、本協議会の運営を補佐するために、関係各局の部長級職員で構成する幹事会を置いております。幹事の皆様につきましては、お手元の福祉のまちづくり推進協議会設置要綱の巻末に別表として役職一覧がございます。それをもちまして紹介にかえさせていただきます。
続きまして、お手元の会議資料の確認をさせていただきます。
まず、本日の次第、座席表がございます。次に、A4判縦、冊子になっているもので、資料1「福祉のまちづくりにおけるソフト面の取組のより一層の推進に向けて」と題した意見具申の案。次にA3判横で、資料2-1、東京2020大会都立競技施設の実施設計等における福祉のまちづくり推進協議会の協力について。続いて、A3判横で、資料2-2、都が整備する競技会場の設計等のスケジュールと検討会の開催見通し。この資料2-1と2-2は、議事の(2)に関連した資料でございます。次に、A4判縦で、資料3、ユニバーサルデザインに関する情報サイトについてでございます。また、参考資料としまして、A4判縦で、東京都福祉のまちづくり推進協議会設置要綱、同じくA4判縦で、第10期東京都福祉のまちづくり推進協議会委員名簿をおつけしております。以上の資料を置かせていただいております。そろっていないものがございましたら、事務局にお申しつけください。
また、本日は、傍聴の方がいらっしゃいますのでお知らせいたします。
なお、当協議会の議事録は東京都ホームページに掲載され、インターネットを通じて公開されますので、申し添えさせていただきます。
それでは、これ以降の議事の進行は高橋会長にお願いしたいと存じます。高橋会長、よろしくお願い申し上げます。
○高橋会長 皆様、こんにちは。やや夕方から天候が悪くなりそうなんですけれども、お集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
それでは、早速でありますけれども、これから第10期の第2回の推進協議会を開催させていただきたいと思います。きょうにつきましては、先ほどご説明ありましたけれども、二つほど議題があります。一番とにかく優先してやらなければいけませんのが手元にありますけれども、意見具申についてです。こちらにつきましては、昨年10月に第10期の協議会が始まりまして、それまで第9期では、どちらかといいますとハードの、これまでの福祉のまちづくりにかかわる整備についての検証といったようなもの、あるいは、それに伴うガイドラインを幾つかつくってまいりましたけれども、今期は情報と心のバリアフリーということで、これからの時代に対応するようなことについて検討していきたいというふうに思います。この間、専門部会を開催、何度かさせていただきまして、かなりたくさんの意見を出させていただきました。9月にも直前になりますけれども、多くの方のご意見をいただきまして、その修正等も含めて皆様方に時々問い合わせたりしたと思いますけれども、そして私と事務局のほうで最終的に確認をさせていただきまして、本日の意見具申ということになります。
最初に、この意見具申につきまして事務局のほうからご説明いただいた上で、局長のほうにお渡しをしたいというふうに思っています。なお、説明の後、幾つかご意見もあるかというふうに思いますけども、後ほどまた感想等も含めてお諮りをしたい、あるいはご意見をお伺いしたいというふうに思いますので、ご了解をお願いしたいと思います。
それでは早速ですけれども、事務局のほうから意見具申についてのご説明をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○中村福祉のまちづくり担当課長 それでは、お手元の資料1、「福祉のまちづくりにおけるソフト面の取組のより一層の推進に向けて」と題しました意見具申(案)の概要をご説明いたします。
初めに、1ページの目次をごらんください。
ただいま、高橋会長からございましたように、この意見具申案は二つのテーマをご審議いただきました。第1章が「心のバリアフリーに向けた取組の強化」。第2章が「様々な障害特性等に配慮した情報バリアフリーの充実」ということで、この二つの章で構成されております。第1章の心のバリアフリーについては、5の「今後に向けた方向性」にありますように、五つの項目から提言がされております。また、第2章の情報のバリアフリーはおめくりいただき、5の「今後に向けた方向性」にありますとおり、七つの項目から提言がされております。
それでは、順を追ってご説明申し上げます。4ページをごらんください。
「心のバリアフリーの推進のために」でございます。心のバリアフリーをめぐる状況や必要性について述べられております。特に大事な点としましては、四つ目、五つ目の丸で、差別するつもりはなくても、無意識のうちにバリアをつくり出し、人権を侵害している可能性がある。こうしたバリアをつくらないようにするためには、すべての人の人権を尊重した上で、バリアを除去するための知識を正しく習得することが重要である。
5ページをごらんいただきまして、大切なのは、身につけた技術等をまちなかで実践すること。三つ目の丸に、心のバリアフリーを実感できる社会とは、自然に声を掛け合い、助け合い、支え合える社会である、と述べられております。
6ページをごらんください。現在の状況でございます。障害者と付き合う中で、戸惑ったり悩んだりした経験のある人が約6割であることや、7ページでは、外出時に困っている人を見かけたことがあるが、何もしなかった理由として、「手助けをしていいものかどうかわからなかった」が最も多い結果となっておりまして、状況に応じて積極的に声がけをできるような自発性を促すことが必要な状況です。
8ページをごらんください。都の主な施策でございます。普及啓発としては、障害者等用駐車場の適正利用に向けた取組や「ハートシティ東京」のホームページを昨年12月に開設しまして、障害者の方への理解を促進するなど多様な取組を行っております。また、区市町村への包括補助事業による支援や社会参加の支援で、ヘルプマークの推進などを実施しております。
11ページをごらんください。今後に向けた方向性でございます。まず、目指す将来像が示されております。大変重要なところでございますので、全文をご紹介いたします。「だれもが、年齢、性別、国籍、個人の能力、生活状況等にかかわらず、相互に多様な人々を尊重することや思いやることができ、まちなかで困っている人を見かけたときに、自然に気遣い、声をかけ、みんなで協力して手助けができるとともに、困っている人からも手助けを求めやすい社会が実現している」でございます。この将来像の実現に向けて、五つの項目から提言がされております。まず、1点目が「子供へのユニバーサルデザイン教育等の都内全域への波及」でございます。将来の福祉のまちづくりの担い手である児童・生徒に思いやりの心を育むことは大変重要であることから、既に都内の公立学校では、学習指導要領に基づいた取組がなされていますが、さらに総合的な学習の時間等を活用したユニバーサルデザイン教育を推進することが重要であるということで、12ページをごらんください。提言は、先進的な事例をもとに、まだ実施していない区市町村に対して、積極的に働きかけていく必要があること、また、内容の充実を働きかけていく必要があるとの提言がされております。
次に、「地域住民を対象としたユニバーサルデザインワークショップ等の都内全域への波及」でございます。地域住民の方々がユニバーサルデザインの考え方を深めてもらえるよう、ワークショップやシンポジウムなどで知識の習得が重要でございます。二つ目の丸にあるとおり、まだ一部の区市が実施している現状でございます。提言は、区市町村の先進的な事例から標準的な活動内容を整理するなどして、まだ実施していない区市町村に対して、積極的に働きかけていく必要があるなど、三つの提言がされております。
13ページをごらんください。「福祉のまちづくりサポーター等養成の都内全域への波及」でございます。「福祉のまちづくりサポーター」とは、福祉のまちづくりに関心や熱意のある地域住民の方に、各区市町村が公募、選任し、福祉のまちづくりの様々な施策に参加いただき、行政と協働する仕組みであり、この方々を養成していくことは重要でございます。これにつきましても、まだ一部の区市が実施している現状でございます。提言は、未実施の区市町村にも広げていくことや、登録人員の増員のみならず、活動範囲の拡大などを推進していくことについて提言されております。
次に、4番、「事業者における接遇向上研修等の普及促進」でございます。14ページをおめくりいただきまして、一番上の丸のところですが、来年4月の障害者差別解消法の施行により、事業者は、合理的配慮の提供について努力義務が課せられていることや、東京オリンピック・パラリンピックを見据え、積極的に社員等の教育に取り組むことが重要であるとの現状が述べられております。提言は、事業者に対して、自発的に研修を実施するよう促すことや、効果的な教育内容等についての検討が必要との提言がされております。
次に、「施設・設備の適正利用や障害者等の理解促進に向けた普及啓発の強化」でございます。障害者等用駐車区画を必要な人が使えない事例など、モラルやマナーの向上や理解促進をより一層推進することが重要であること。また、普及啓発の取組状況は区市町村によって異なっているなどの現状がございます。提言は、様々な広報媒体や手法、メディアやイベントの活用など、効果的な普及啓発により一層取り組む必要があることや、三つ目の星ですが、事例収集や意識調査、討論会など広く都民に向けて主体的に考えるよう促す取組も必要など、4点の提言がされております。
15ページをごらんください。次が、「第2章 様々な障害特性等に配慮した情報バリアフリーの充実」でございます。情報バリアフリーの充実のために、状況や必要性について述べられております。二つ目の丸で、まちなかの情報の多くは、すべての人にとってわかりやすい形では提供されておらず、高齢者や障害者等にとっては、入手が難しいこともあるということや、次の情報バリアフリーとは、すべての人が必要な情報を適時に、かつ、適切に入手できる状態のことであり、その人に合った手段・方法で情報を伝えること。また、下から三つ目の丸で、機器だけに頼らず、工夫して提供すること。その次の丸で、情報の発信者は、常に受け手の状況を確認するとともに、情報の受け手側から発信者に要望を伝えることも重要としております。
16ページは、「情報面での障害特性等と必要な配慮の例」でございます。情報を必要とするすべての人に届くようにするためには、特性やニーズ、必要な配慮を把握する必要がございます。また、共通に見られる特性として、外見からわかりにくいこともあるということを理解することや、当事者の方からの意見を聞き、その人に合った方法となるよう様々な媒体、手段を駆使した取組を検討することが求められています。以下、障害種別ごとに、また、高齢者や乳幼児、子供、妊産婦、外国人などの方々の特性や、必要な配慮を記載しております。なお、専門部会では補助犬も必要との議論があり、19ページに記載してございます。
21ページをお開きください。「現在までの都の主な施策」でございます。情報提供の整備としては、広報東京都などの点字版・音声版の配布による視覚障害者向けの都政情報の提供や、聴覚障害者向け字幕入りDVDの提供などを行っているほか、22ページをおめくりいただきますと、「まちなかでの情報提供の充実」として、地域福祉推進区市町村包括補助事業により、バリアフリーマップやコミュケーション支援ボードの作成等に取り組む区市町村の支援を初めとした取組を行っております。また、「ホームページによる情報提供の内容の充実」としまして、区市町村バリアフリーマップ等の一覧を公表するなど、ホームページの充実や障害者スポーツ情報などを掲載し、提供しておりますTOKYO障スポ・ナビの運用。また、「災害時への備え及び対応」では「ヘルプカード」の活用促進などに取り組んでおります。
25ページをごらんください。「今後に向けた方向性」でございます。目指す将来像でございます。ここは同じく大変重要ですので、全文をご紹介いたします。「視覚や聴覚に障害のある人も含めたすべての人が、あらゆる場面で必要な情報を適切な時期に、多様な情報伝達手段により容易に入手及び発信できる環境が整備されている」でございます。この将来像の実現に向けて七つの項目から提言がされております。初めに、「情報提供の内容の充実及び情報アクセシビリティの確保」でございます。二つ目の丸で、視覚障害者に対しての点字資料や音声情報が提供されていないなど、すべての利用者の情報アクセシビリティが確保されていない場合があることから、提言は、二つ目の星に具体的にありますが、ホームページは点字や音声への変換ソフトが対応できる内容とすることや、文字の拡大機能を設けるなど、日本工業規格による指針に準拠したものにすること。また、印刷物は点字や音声、拡大文字による提供や色の種類などの配慮が必要など、三つの提言がされております。
26ページをごらんください。「地域のバリアフリーマップの都内全域への波及」でございます。バリアフリーマップは現在40区市町村が作成していますが、情報量や公表方法も様々であるなどの現状がございます。提言は、全区市町村に各地域ごとに作成されるよう、都からも積極的な働きかけを行う必要や、先進的な事例の紹介、標準的な内容等を区市町村に示し、効果的に支援する必要があるなど、三つの提言がされております。
次に、3として「必要な情報を効率的に収集できるインターネット環境の整備」でございます。外出の際に、必要とする情報が様々なホームページに分散しているため、効率的に収集できる環境にないなどの現状がございます。提言は、ユニバーサルデザイン情報が一元化され、利用者が容易に入手できるサイトの構築が必要であることや、27ページをごらんいただきますと、自治体、民間事業者等、様々な団体が収集・更新している情報とリンクを張り、必要な情報に容易にたどり着けるようにする必要など、四つの提言がされております。
次に4番目として「施設等における多様な情報伝達手段の整備促進」でございます。二つ目の丸に、ICT情報機器の開発が進んでいる一方、各施設への導入は進んでいない現状や、四つ目の丸で、設置されていても職員が使用方法を知らないこともある、などの現状がございます。
28ページをおめくりいただきまして、提言は、情報伝達手段の多様化を図ることが必要であることや、施設管理者である区市町村等に整備の働きかけを積極的に行うことなど、4点の提言がされております。
次に、「まちなかでの障害特性等に配慮した案内サインの充実」でございます。案内サインは設置されているが、文字の大きさや外国語表記の対応が十分でないことや、視覚障害者への音声や体感による情報提供がされていないことが多いなどの現状がございます。提言は、わかりやすい案内サインの普及の推進のほか、まちなかの案内サインの見直しや更新を設置者に働きかける必要があるなどの提言がされております。
次に、29ページ。「イベントや会議等における情報保障の充実」でございます。様々なイベントなどは、参加者の状況により情報保障と事前の情報提供の配慮が必要だが、興行主などに対応が委ねられている現状でございます。提言は二つ目で、手話通訳を行う場合の設置の工夫や、三つ目で、視覚障害者が参加する会議における点字や拡大文字等の資料の準備。また、5点目の映画や公演に日本語字幕や音声ガイドをつける取組により、障害者による鑑賞活動などを支援することなど、五つの提言がされております。
次に、「災害時における要配慮者への情報提供体制の整備」でございます。災害時における避難所、避難場所への移動や、避難所での応急生活については、視覚、聴覚に障害のある方や外国人への情報提供の体制について十分とは言えない現状や、事故による鉄道の不通や遅れの情報提供は、聴覚障害者などが必要な情報を入手できないことがあるなどの現状がございます。提言は、避難する場所では、音声情報と文字情報の両方による提供や、コミュニケーション支援ボードの準備、ヘルプカードのさらなる普及に向けた周知や工夫など、6点の提言がされております。
31ページ、「おわりに」として、3段落目の部分ですが、これまでも都は、福祉のまちづくりに向けた取組を着実に進めてきておりますが、2020年大会を契機に、ハード面のみならず、今回提言したソフト面における取組を加速させ、東京全体でユニバーサルデザインの視点に立ったまちづくりを一段と推進していくことが重要である、と結ばれております。以下、33ページ以降は参考資料及び審議経過となっております。後ほどごらんいただければと思います。
説明は以上でございます。
○高橋会長 ありがとうございました。本来であれば、私のほうから直接皆様にご説明するところですけれども、課長のほうからご説明いただきましてありがとうございます。
この間、今、ご説明いただきましたけれども、多くの検討を進めてきまして、なおかつ、これから具申に基づいて東京都のほうにはたくさんの検討要請も含めて、記述させていただいているところであります。特に検討の過程では、オリンピック・パラリンピック、それから先ほどご説明ありましたけれども、来年4月の障害者差別解消法の施行といったようなことを目前に控えて、これからさらに意見具申(案)以外の新たな課題もひょっとすると出てくるかもしれません。それにつきましても、また東京都のほうにはさらに検討を進めていただければというように思っております。
それでは、ただいまご説明いただきましたけども、これについて皆様方からご承認をいただきたいというふうに思いますけれども、よろしいでしょうか。
(委員一同:はい)
それでは、具申(案)を、(案)をとっていただきまして、私どもの協議会の意見具申とさせていただきたいと思います。なお、先ほど申し上げましたように、この具申以外にもさらに検討の過程では、東京都に考えていただかなければいけないような内容もたくさん出てくるかというふうに思いますけれども、ひとまずこちらのほうを東京都知事、きょうは梶原局長が代理人ということになりますけれども、お渡ししたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、お渡しさせていただきます。
東京都知事、舛添要一殿。東京都福祉のまちづくり推進協議会会長、高橋儀平。福祉のまちづくりにおけるソフト面の取組のより一層の推進に向けて。意見具申。表記について、本推進協議会として別紙のように意見をまとめましたので、具申いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
○梶原福祉保健局長 ありがとうございました。
○高橋会長 それでは今、局長のほうに手渡しましたので、局長のほうから一言ご挨拶をいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
○梶原福祉保健局長 福祉保健局長の梶原でございます。
ただいま、高橋会長から、「福祉のまちづくりにおけるソフト面の取組のより一層の推進に向けて」と題した意見具申を頂戴いたしました。高橋会長を初め各委員の皆様には、昨年10月に第10期の推進協議会が発足して以来、大変なご尽力を賜りましてまことにありがとうございました。平成7年に本協議会が設置されて以降、今日まで福祉のまちづくりに関するたくさんの貴重なご提言をいただき、都の施策に反映をしてまいりました。その結果、公共施設や交通機関のバリアフリー化への整備というのは着実に進んできているというふうに思っております。一方で、施設や設備の整備が進んでも、その情報が障害者の方などにわかりやすい形で提供されておらず、本来必要としている方の利用につながらないという例も多くございます。また、今回の意見具申の中でも、困っている方を見かけても、約4割の方が積極的に手助けできていないというデータが示されておりますけれども、バリアフリーやユニバーサルデザインの考え方を都民一人一人の行動や実践にどう結びつけていくかという点に課題もあるというふうに考えております。今回の意見具申を踏まえまして、都といたしましても、取組のための基本方針や効果的な対策事例を盛り込んだガイドラインを作成するなど、当事者の方を初め、区市町村や事業者などとも一体となって心のバリアフリーや情報バリアフリーに向けた取組をより一層推進してまいります。2012年に行われましたロンドンオリンピック・パラリンピックは、国内外から高い評価を受けましたけれども、その大きな要因の一つがボランティアやスタッフの心のこもったすばらしい対応であったというふうに言われております。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックにおきましても、ハード面でのバリアフリーやユニバーサルデザインのみならず、人々によるおもてなし、実践が世界中から期待されております。東京を世界中の人々にとって住みやすく訪れやすいまちへと発展させることを目指しまして、今後とも福祉のまちづくりに取り組んでまいりますので、委員の皆様方には今後とも施策の推進にご協力、ご指導を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
まことにありがとうございました。
○高橋会長 どうもありがとうございました。この10期の中で短い期間、1年でしたけれども、たくさんの推進協議会の委員の皆様にご発言、あるいはアイデア、ご助言をいただきました。そして、特に専門部会の方々にはたくさんご発言をいただきましたけれども、せっかくの機会ですので、この機会にこの答申委員も含めて、あるいは今後の東京都の福祉のまちづくりについて、皆様方の自由闊達な少しご意見を若干いただきたいと思いますけれども、ご発言がある方は、どうぞよろしくお願いいたします。挙手をしていただければと思います。
では、中島委員、お願いします。
○中島委員 なかなか出席ができなかったので申しわけないんですが、2点ございます。
実は、今、いみじくも局長のご挨拶にもあったんですけども、心のバリアフリーの部分で、ボランティアという言葉が入っておりません。やはり支援に迷うとか、どうしていいかわからないというのは、まさに体験の不足以外の何者でもないというところからしますと、例えばですけど、ボランティア活動等の体験学習への主体的な参加を促す取組が重要とか、そういう観点を、今回の意見具申については賛成いたしますけれども、そういった観点を今後のオリンピック・パラリンピックに向けて、ボランティアのかかわりは重要でございますので、そういった心のバリアフリーを進めるためには、ユニバーサル教育とあわせてボランティア体験を促す取組というのも、ぜひ重視をしていただきたいなということで、意見具申はこのまま評価いたしますので、それを今後は加味していただけるとありがたいなというのが1点です。
2点目は災害の情報のところなんですけれども、何が言いたいかといいますと、福祉避難所という言葉についてです。先般の大水害が茨城、栃木でございましたが、残念ながら福祉避難所に対する対応について課題があったという指摘がされております。情報等で、あるいは自閉症のお子さんたちや介護の必要な方等に対する支援というのは、一般の避難所だけではなかなか十分行き届かないということがございます。もちろん、避難所の情報提供ということでくくられれば述べていることにはなると思うんですけれども、ちょっとその点が気になりましたので、一番最後のところなんですけれども、30ページの提言のところ、2行目の真ん中に「避難所等において必要な情報を確実に届けることが、特に重要である」と書いてありますが、その前に「福祉避難所の整備や」を入れるか、これ整備というのは別のところで考えることなのかってことありますが、「福祉避難所や一般の避難所等において」というふうにしていただくか、そういったいわゆる、一般の避難所だけでは対応が難しい障害者の方、高齢者の方等おられるというところ、一応、意見具申はわかっていますよ、というところを押さえる意味でも、福祉避難所という言葉がないものですから、そういう言葉を入れていただくという、その二つ、ボランティアと福祉避難所という言葉をどこかに加味していただくとありがたいかなというのが感想でございます。
大変意見を出すのが遅くなって恐縮でございますが、以上でございます。
○高橋会長 どうもありがとうございました。
市橋委員、お願いいたします。
○市橋委員 市橋です。
心のバリアフリーについて、心というものに疑問を持ちながら審議に加わったわけですけれど、やはり専門部会の委員の方々が、心というのは理解ではない。むしろ、障害者一人一人、都民一人一人の権利の問題なんだということに気付き大きく我々が変わったことが議論をしていく中でよかったんじゃないかなと思います。やはり一人一人の権利をどう保障していくかということを都民一人一人が考えていただきたい。あるいは、心を理解してく、やさしくしていくではなく、専門部会の議論でも一人一人の権利を大事にする、そういう東京をつくっていく権利教育が必要ではないかと考え、僕は審議に加わりました。そういう意味では、障害者権利条約の基準を作り、1年半経った今、東京都がこういう答申をするということは、非常に意義があり、より、波及させて、権利の問題、それが単に東京都に住む人だけではなく、2020年に外国から来た人、例えば、アスリートはオリンピック・パラリンピックであれ、一人一人が持てる力を大いに発揮していけるかが、その人々の権利に関わる問題ではないかなと思いますので、どうかここで考えていただきたいと思います。
それから、中島先生からも災害の問題が出ましたけれど、ここは局長も出席していますので僕が何年か前から思っているこういった洪水の問題あるいは東京都が抱える災害の問題があり、受けることは悪いことではないと思います。ただ、本当に災害要援護者として、東京都はどういう方針を持っていくか、総合的なものがまだできていないので、どうも全体が把握できていない。東京都の災害について要援護者の問題、障害者の推進計画に災害の問題、まちづくりの問題に災害の問題が出ている。これは、総合的な要援護者に対する方針が必要であると常々思っている。東日本大震災のような問題もあれば、今回の茨城の問題がある。さまざまな段階的にと言ったら語弊があるのかもしれないけれど、段階的な問題もあるし、総合的に考えていかないといけないんじゃないかと。これは、本当は東京都全体として、あるいは局長がいらっしゃるここで議論をお願いしていただく必要があるんじゃないかなと思って、それをお願いしてやりたいと。今回の情報は、まだまだ足りない部分はあると思うんですけど、出したことには大いに意義があると思います。
○高橋会長 ありがとうございました。
野中委員、よろしくお願いいたします。
○野中委員 公募の野中です。
2点お話ししたいと思うんですけど、1点目は、お読みになった方もいらっしゃるかもしれないんですけど、東京新聞の8月24日付の投書欄に、こういう方の投書があったので、ちょっとご紹介したいと思います。
軽度障害者に理解を、ということで、43歳の男性、神奈川県藤沢市の方です。新聞や本で、時折軽度の障害者やその家族の苦労を読むことがある。高機能自閉症の女性が通りすがりの中年男性からどなられたり、内臓に障害のある人が障害者用トイレから出たところ、待っていた車椅子の人に健常者が使うなと言われたなどだ。見た目では障害がわかりにくいがゆえに、少し不自然な言動があると誤解を招き、叱責や侮辱を受けることになるのだ。一度や二度ではなく長年にわたってこうした経験が重なると誰でも落ち込む。鬱の発病や自殺につながることもある。私も軽度障害があるが、一番困るのはスーパーの支払いのときだ。変な客扱いされ、顔や態度に出す店員が一部いる。だからそのたびに通う店を変える。米や野菜は食べなければ生きていけない。だが、その食品を購入するのに困難がある。家族がいれば問題ないのだろうが、単身者には頼る者がいない。軽度の障害がありますと示した身体・知的・精神・発達の4障害共通バッジでもあれば助かるのだが。近年、アパートなどで餓死した人が発見されるが、中には所持金のあった人もいると聞く。彼ら、彼女らもひょっとしたら何らかの事情で、一人では食べ物を買うのが難しかったのだろうかと想像される。衣食住や医療分野で働く人たちは、人の命にかかわる仕事をしているとの自覚を持ってほしい。また、企業も人権や福祉について社員の教育を強化していただきたい。こういう軽度障害者の方からの投書を読んで、すごく考えさせられたことがあります。
一つは、この方は、私は東京新聞だから東京の方かと思ったら、藤沢の方だったんですけれども、そういう意味では、東京ではヘルプカードがもう発足しているので、それはすごい利点なのかなというふうに思いました。
私は、ヘルプカードってどんなものだろうと思ったんですけれども、前々回ぐらいに、「障害者の方からも発信を」というふうに言ったと思うんですけれども、でも、それって本当に大変なことなんだなと、この投書を読んで改めて思ったんですけど、でも、そのため、自分で発信することが難しい方も、そのヘルプカードの使い方によって、随分、そういう意味での発信ができるのかなということを思わされましたので、これから心のバリアフリーをというときに、やっぱりそのヘルプカードをいかに有効に使えるようになったり、また、周りの方がそれを認知していくかというところにちょっと力を入れていかなくちゃいけないんじゃないかなということが1点です。
もう一つは、先日、東京都の防災ブックレットが我が家にも郵便ポストにポトンと入れられたんですけれど、まだ全部は見ていないんですけど、すごくハンディというか、本当にこのくらいの大きさで、しっかりした装丁で、黄色と黒でとても見やすくて、中をちょっとめくったら、漫画みたいなのもあったり、すごい災害のときに、どういうふうにトイレをしたらいいのかとか、そういうこともいろいろ書かれていて、これってすごく役立ちそうだな、一つ持っているといいなというふうに思ったんですね。
障害者の方には、いろんなその障害特性に合った情報の提供の仕方をしていかなくちゃいけないと思うんですけど、今、障害のない方でも、いつそうなるかわからないということを考えたときに、将来的には、みんな障害を持つ立場になると思うんですね、高齢になりましたら。
そのときに、やっぱり一家に一冊、そういう、それこそポストに投函されて全員が持てるような、しっかりした装丁のものって、こういう冊子に関しても、どれだけ読んでいただけるかわからないので、みんながぱっと読めるもので、自分に障害のない方がわざわざネットで探してというのも、なかなかそういうこともしないと思うので、一家に一冊、予算の関係があると思うんですけれども、そういう形で、将来的に、わかりやすいブックレットみたいなのが発行できたらいいのかなというふうに、その防災ブックレットを手にしながら思いました。
以上です。
○高橋会長 ありがとうございました。
川内先生。
○川内委員 東洋大学の川内です。
この資料の10ページをごらんください。10ページの一番下に「障害者差別解消法施行に向けた措置」というのがあって、平成27年度においては、行政機関等が職員向けの対応要領を策定する予定としているというようなことがあります。
これは全国で進んでいるわけですけれども、東京都がどうなっているのかというのは、私は、すみません、知らないんですね。
それで、一つは、この推進協議会が今までやってきたことというのは、さまざまな分野の人が集まって話をする。当然、障害のある方々もここで自由に発言するというようなことをやってきたわけで、この職員向けの対応要領について、何らかの当事者の意見反映というか、つくる過程においての当事者の関与というのはどうなっているのか、あるいは、この協議会が何か協力できることはないか、あるいは関与できることはないかという点について、ご存じの範囲でちょっと教えていただけないでしょうか。
○高橋会長 では、この点、よろしく、ちょっとお答えいただけますか。
○嶋岡福祉のまちづくり係長 事務局を務めております、福祉のまちづくり係、嶋岡と申します。
行政機関の差別解消法に向けた対応要領というところですが、聞いている範囲ですと、内閣府のほうから、まず行政機関向けに示される要領のほうが、まだ今、正式に出ていません。それを踏まえて、東京都のほうでも職員向けの対応要領を作成するという段階でございまして、今、それを待っている、準備しているという状態でございます。
その後の動きについては、詳細を把握しておりませんが、ただ、対応要領をつくるに当たっては、障害者の意見は大事なので、どういう手続になるかわかりませんが、うちの協議会が関わるということに関しては、どうなるかというのはあるんですけれども、準備は進めているというような状態だと聞いております。
○川内委員 ありがとうございます。今ので、まだ時間的には間に合うということはわかりました。
個人的な意見ですけれども、先ほど少し申しましたけれども、できれば、この協議会で、パブリックコメントという段階ではなくて、つくる過程において、何らかの目を通させていただくとか、意見を述べさせていただくという機会をつくっていただけるとありがたいと思っています。
以上です。
○高橋会長 ありがとうございました。
ほかにご発言はありますでしょうか。
では、手の挙がった順番で、最初に稲垣委員、その後、笹川委員、お願いします。
○稲垣委員 日本大学の稲垣でございます。
私は、特に情報のバリアフリーのところで一番重要だと思っていたのが、この15ページのところの下から二つ目の箇条書きのところですけれども、情報のバリアフリーというと、やはり情報をいかに当事者の方々に提供するのかという、発信側のことばかり考えがちなんですけれども、受け手側がいかにそれを受け取れているのかとか、その内容の質として、一体、いかに評価されているのかといったようなことを、やはりきちんと情報発信側が知っておく必要があるということで、一方通行ではなくて、双方向通行できちんと情報のバリアフリーを確保していなければならないということを、私も意見を述べさせていただいたので、これが入ったというのは非常に僕は評価できるのかなと思っております。
それを具体的に、どのようにそういう当事者の方々が受け取った新しい情報とかを評価しているのかというのを、どのようにそれを発信者側が知るのかという具体的な話がまだちょっと書き込まれてはいないので、これから議論が展開されていくんでしょうけれども、絶対、これは忘れずにこれからのそういう政策の中に反映していただきたいなというのが一つの意見でございます。
もう一つが、私は今回のこの第10期から初めて参加させていただいておるんですけれども、その一番初めのご挨拶のときに申し上げたんですが、やはりこういったソフト対策というのは評価がかなり難しい。
例えば、何か整備しましょうとか、ハード整備はここで何カ所やりましたというのは評価がある程度はできるんですけれども、例えば心のバリアフリーがいかに達成されているのかというのは、客観的な評価がすごく難しいのではないかというふうに思っておりまして、そういう評価を一体どのようにするのかということも、これから大きな課題になるのかなと思っております。
例えば、この6ページ目とか7ページ目にこのようなアンケートの結果とかがグラフでまとめられているわけなんですけれども、恐らくこれと同じ内容をもう一回聞いて、どれぐらいパーセントが変わりましたかという話ではないと思うんです。
なので、かなり具体的にこの意見具申として上がっていたものが、どのように政策に反映されて、それがいかにこの東京都のまちの中で実現できていて、本当にバリアフリーが達成できているのか、ここで議論されたものが達成できているのかということを評価する枠組みを、また、これから引き続き議論していかないといけないのかなというふうに思っております。
私からの意見は、以上の2点でございます。
○高橋会長 ありがとうございます。
笹川委員、続きまして、お願いいたします。
○笹川委員 東京都盲人福祉協会の笹川です。
今回のこの具申の中で私ども視覚障害者が最も重視しましたのは、このバリアフリーの中でも、情報バリアの解消ということです。
ご審議を十分させていただいて、いろいろ予算の関係もあるでしょうけれども、東京都として、視覚障害者に対する情報提供、この辺を、ぜひ一つ、具体化していただきたいと思います。
この報告書にもあるように、今出ているのは広報東京都。これは当然、広報ですから、点字化、音声化はなされていますけれども、それ以外の東京都からのさまざまな情報は、ほとんど点字化も音声化も、拡大文字化もされていない。
ですから、我々視覚障害者の場合は、まさにこの情報障害、特にこの情報バリアというものが大きくのしかかっているのが現状でございます。
なかなか点字化ということになりますと、金額的にもかなり大きくなりますので、せめて音声のデイジー版でも作成していただいて、今、都内に約3万9,000人視覚障害者がおりますけれども、一般都民と同じような情報提供がなされることを特にお願いしておきたいと思います。
○高橋会長 ありがとうございました。笹川委員におかれましては、この運営の過程でも、資料の情報提供がちょっとおくれたりして、私からもおわびしたいと思います。ありがとうございました。
ほかにございますでしょうか。
越智委員、お願いします。
○越智委員 越智です。東京都聴覚障害者連盟の越智でございます。
福祉のまちづくりについては、初期のころからかかわってまいりましたが、今回が最も意見を述べたと思っています。いろいろな情報保障について意見を申し上げましたが、それについて、具申にも含めていただいて、ありがたいと思っております。
ただ、今後、このような内容をどのように具体化していくのか、私も難しいと思っておりますので、そのための予算化をどうしていくのか、大変なポイントだと思っています。幸いにオリンピック・パラリンピックに向けて予算化もされると思いますので、最大限その機会を生かして進めていただければと思っています。
心残りがありますが、身体障害者補助犬について、少し載っておりますが、少し意見を申し上げたのが遅かったということもあります。情報提供という書き方がされていますけれども、情報提供よりも、理解が必要、理解啓発が必要かなと思っています。
また、身体障害者補助犬については、理解が足りない部分があると思っています。その点をもう少し煮詰めていただければよかったかなとも思っています。
一つ、最後ですが、情報提供でございます。
私どものほうで、今度、12月12日に秋葉原のほうで「情報アクセシビリティ・フォーラム」というものを開催いたします。そちらのほうで、情報についての展示、イベントなどを行う予定でいます。もし都合が合いましたら、そちらの情報アクセシビリティ・フォーラムのほうにもご参加いただければと思います。
以上です。
○高橋会長 情報提供も含めまして、ありがとうございます。
ほかにございますでしょうか。
○高橋(景)委員 東京都老人クラブ連合会から出ている高橋と申します。
この提言書を見まして、高齢者にとっては大分利用されておりますのでよろしいんですけれども、認知症の人に対してのことが余り考えられていないんじゃないかというところが私の認識です。
これから、私も自分は元気だったものですから、高齢者の認知症に対して余り関心がなかったんですけれども、この委員会に入っていろいろとずっと見てきますと、私もいつそのようになるかわかりませんけれども、認知症に対する症状を、選挙のときに、ある方から、前回申し上げましたけれども、言われまして、それについて、もう少し具体的に何か考えていただければ、より認知症に対する心のバリアフリーが、私たち自身が全然勉強しておりませんので、どこでどのようにして対応していったらいいかということがわかりませんので、そういう面も十分に配慮していただければ、大変に、これからの認知症の人たちに対してよいんではないかと思いますので、その点を一つお考えになっていただきたいと思いますが、よろしくどうぞお願いしたいと思います。
○高橋会長 ありがとうございました。
ほかにございますでしょうか。よろしいでしょうか。
まだ、たくさん多分あるかというふうに思いますけれども、今、意見具申にさらに重ねて皆様方からさらなる検討をという、あるいは、特にこの意見具申を具体化していく行政計画に移っていくと思いますけれども、こちらについてのさまざまなご意見をいただきまして、ありがとうございます。
これからの計画の過程でも、ぜひ、この推進協議会を十分に活用していただいて、意見交換をさせていただきながら、よりよい都民の生活を守って、そして、権利を行使できるような、そういう環境を整えていただければというふうに思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
それでは、意見具申につきましては、一旦ここで締めさせていただきまして、次の議題に移りたいと思います。
二つ目の議題ですが、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会における都立競技施設の実施設計等に関するワーキングの設置についてということです。
お手元に資料がありますが、まず、説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○中村福祉のまちづくり担当課長 それでは、資料2-1、東京2020大会都立競技施設の実施設計等における福祉のまちづくり推進協議会の協力についての資料をごらんください。
左側に、「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」とございます。
これは、2020年の東京大会が、障害の有無に関わらず、全ての人々にとって、選手や観客として参加しやすい大会となるよう、競技施設や駅からのアクセス経路などを対象に、ハード・ソフト両面でのバリアフリー化の推進に向け、組織委員会が策定する大会用のガイドラインでございます。
現在、アクセシビリティ協議会において内容を検討しておりまして、都は国とともに策定に関与しております。
福祉のまちづくり推進協議会委員の皆様の中にも、アクセシビリティ協議会の作業部会にご参加されている方もいらっしゃいますので、概要はご存じの方もいらっしゃるかと存じます。
そして、今回、東京都のオリンピック・パラリンピック準備局から本協議会に依頼がありましたのが、右側の都立の競技会場の適切な整備のところでございます。
ガイドラインについては、今後、都が整備する競技施設に適切に活用するとともに、それ以外の部分についても、より使いやすい施設となるよう、設計段階におきまして、福祉のまちづくり推進協議会委員のうち学識経験者及び障害当事者の方、合計8名程度によるワーキンググループを設置し、アクセシビリティ検討会に参加して、ご意見をいただきたいとの依頼内容でございます。
次に、2枚目の資料2-2をごらんください。
東京都が整備する競技会場は、現時点で、新設、改修を合わせまして11ございます。
それぞれの会場について担当する所管局がございまして、早いところですと、上から1、2、3の会場については平成28年度早々から実施設計が始まります。
また、4から7までの施設も、平成28年度中に実施設計を開始する予定でございます。
この資料で、丸数字で書かれている時期に検討会を開催する予定でございまして、1回の会議で2回以上まとめて検討することもありますので、現時点では、平成28年度中に10回程度の開催を考えているとのことでございます。
ただ、8から11までの既存会場は、改修について未定の段階であるため、検討会の開催についても、今の段階では決まっていないという状況でございます。
ワーキンググループのメンバーの方には、この検討会におきまして、所管局からの説明を受けた上で、図面等の資料を確認しながら、必要な意見などを述べていただくということになります。
資料の説明は以上でございますが、そこで、ワーキンググループの設置とあわせまして、メンバーの選定について、この場でお諮りしたいと存じますが、オリンピック・パラリンピック準備局からの依頼が、学識経験者及び障害当事者の方とのことでございます。
よって、急な話ではございますが、事務局としましては、高橋会長、中野副会長、そして、建築分野がご専門の川内委員、また、障害者団体から代表してご参加いただいております、市橋委員、越智委員、笹川委員、斉藤委員、永田委員の、合計8名の委員の方にお願いできればと考えております。
なお、第10期福祉のまちづくり推進協議会の任期は来年9月末までとなっております。その後に関しましては、第11期協議会の中で改めてご検討いただくということにしたいと考えております。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○高橋会長 ありがとうございます。きょう初めて、この協議会としての協力ということで唐突に感じられている方もいらっしゃるかというふうに思いますけれども、私たちにとっては、ようやくこの協議会が、本来的というとちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、これからの東京都の福祉のまちづくり、あるいはバリアフリー、ユニバーサルデザインについて、次の時代にかかわる水準アップに向けた関与の仕方ができるのではないかというふうに思います。
そういう意味で、今、作業ワーキングとしてはお名前が出された方々になりますけれども、恐らくそれぞれの専門的な領域なんかも入ってくるので、ほかの各委員の方々にもご意見を伺わなければいけない事態も生じるかというふうに思いますけれども、皆様、まず、ご意見をお伺いして、そして、ワーキングの設置についての承認もあわせていただければというふうに思います。
まず、ご意見等がありましたらいただきたいと思いますが、いかがでしょうか、この件につきまして。
○川内委員 東洋大学の川内です。
資料2-2のスケジュールですけれども、これは東京都がおつくりになったものではなくて、組織委員会がつくってこられたのかもしれませんけれども、平成28年の第2四半期、第3四半期に会議が集中するというか、それはそれでプロセスの中で必要だと思います。
ただ、テストイベントの後に、テストイベントで何かのふぐあいが必ず出てくると思うんですね、ここの段階になると、もちろん本格的な鉄やコンクリートの改修工事というのは間に合わないだろうというふうに思いますけれども、何らかのそれを補完するような、ソフトの面も含めてのアイデア、こういうふうにすればいいんじゃないかというようなことはやはり当事者が持っているノウハウの中から出していくべきだろうというふうに思いますので、私としては、このテストイベントの後に、このテストイベントの評価というのは、当然、短期間ではありましょうが行われるはずですので、それに対してどう対処するかという会議を一、二回は持つべきではないかというふうに思います。
以上です。
○高橋会長 ありがとうございました。この点はいかがでしょうか。
今、とりあえずこの段階では、ご意見を伺っていくということにしておきましょうか。まだ、ちょっとあれですよね、多分、答えても、いろいろ変化する可能性もあるかもしれません。
○嶋岡福祉のまちづくり係長 事務局の嶋岡でございます。
おっしゃるとおりでございまして、ワーキング自体も、このスケジュールにありますとおり、来年度からということで、この予定も本当に今の段階の予定でございます。
ご意見、川内先生の今のお話はよく了解しましたので、オリンピック・パラリンピック準備局の方にも伝えてまいりたいと思います。
○高橋会長 今、川内委員のほうからお話がありましたけれども、テストイベントの後の評価もそうですが、最初の契約から基本設計に至るときの要求水準のあり方ですとか、そういったようなことについても、本来ですとすごく重要な始まりになりますので、そのあたりも含めてご検討いただければというふうに思います。
ほかにございますでしょうか。
中野委員。
○中野委員 慶應大学の中野でございます。
この工事のどこかの段階で、例えばサインの設計等に関しては、確認が必要なところが出てくるだろうと思っています。
実施設計のところで、例えばサインはこういう見やすいサインにすべきだというような要件は出せたとしても、実際の、例えば看板ができ上がったときに、それをどこにどう設置するかだとか、それから、視覚障害の関係で言うと、点字ブロックの敷設というのがどこかの段階で必ず出てくるんですが、この敷設の仕方に関しても、設計で書いていったものと、実際の場面で設置するときというのは、これは現場でいろんな問題というのが出てくる可能性がありますので、それが確認できることがこの工事のどこかの段階であるとよりいいものになるんではないかなというふうに思いますので、ぜひご検討をお願いしたいと思います。
○高橋会長 今井委員、お願いします。
○今井委員 フリーランサーの今井です。
今の中野委員とほぼ同じ意見なんですけれども、工事ができ上がった早い段階で、一度、実際に評価に入った方がいいと思います。それは、当事者の方と一緒に入るのが一番いいと思います。一旦、そこで評価をして、できる限り現場に反映していただくというのが1点。
2点目は、この設備の情報をホームページなどで紹介していくと思うんですけれども、それが設備の内容が正しく伝わるようなデザインになっているかとか、説明の仕方はどうしたほうがいいのかというのも当事者の方と一緒にチェックしていく必要があると思います。
以上です。
○高橋会長 ありがとうございます。
市橋委員、お願いいたします。
○市橋委員 限界はあると思いますけれども、競技場の計画ではなくて、周りの問題、例えば新国立競技場で言えば、終わった後に観客の人がどうやって帰るのかというと、大変な問題を含んでいるということが明らかになりました。
だから、今も、近くの千駄ヶ谷とか大江戸線の駅のようなエレベーターでは、車椅子等の観客が500人程のときはいいけど、それが終わった後、ものすごい車椅子の数の場合、今のままのエレベーターの状態では、最後の人は夜の11時ぐらいになるのではないかという試算まで出ている。
そういう意味では、周りの環境をどう変えられるかも検討課題としてやりながら、やっていく必要があるんじゃないか。
それから、僕も肢体不自由ですが、素人なので、ホッケーはまあいいけど、アーチェリーなどというと、どこで見るのが一番いいのか、そこも車椅子や見方の問題なんていうのも、課題として僕らも勉強していかないといけないんじゃないかなと思います。
そして、あと中野さんの説明や皆さんが言われたように、工事途中でやっぱり一回見るということもやらせていただきたいと思います。
川内先生からも、羽田の国際ビルのときに、本格的に途中で見てわかったことが幾つかあり、また、工夫されていたところがあるので、そういうことも途中で見ることは私たちの勉強にもなることです。
長くなってすみませんけれども、もう1個は、言われた今回の問題をやっぱりホームページやなんかで、全国民的に、競技場の設計をこう進めているということを広く広報することが東京オリンピックの機運を高めていくことにもつながるんじゃないかと思うので、そこら辺もやったらいかがかなと思います。
○高橋会長 ありがとうございます。
工事の進捗状況を公開するのはとても重要なことかというふうに思います。
越智委員、お願いします。
○越智委員 越智です。
先ほどの市橋委員のお話と同じになるかもしれません。私も、羽田国際ターミナルについて、バリアフリーの計画のときに協力しました。2年間ぐらいかけて、その計画を、設計の段階からいろいろとチェックも、また、準備もいたしましたけれども、こちらの今度の施設の場合は、一からの設計とかにも、ぜひ、意見を出したいと思っています。
羽田のときには、本当に当事者もたくさん集まっていただいて、いろいろチェックをしたり、実証したりということもしました。
例えば電光掲示板がどうあれば見やすいのかとか、非常時のランプがどんな色だったら気がつきやすいのかなど、そこまで繰り返し検証いたしました。
その内容は今回のことにも役に立つと思いますので、羽田空港のバリアフリーについて、参考にできることは参考にして進めるのがいいと思います。
○高橋会長 ありがとうございます。多分、段階的には、基本設計に入る、一部契約に入る部分とかがありますけれども、その段階、そして、実施設計の中で、基本設計から実施設計が同じ業者であれば特に問題ないかというふうに思いますが、施工業者を決めるとき、この段階で、今のような工事中でのワークショップですとか、確認事項ですとか、そういうものが契約条項に入っているかどうかというのはとても重要になりますので、この辺も負担のない範囲でできるだけオープンにやっていただくのと、今、何人かの委員の方からお話がありましたけれども、過程の公開、これはとても重要になると思いますので、ぜひ、これまでの都立施設の中ではなかった試みもたくさん出てくるかもしれませんけれども、その次のときのために、ぜひ、いろいろとご検討いただけたらというふうに思います。
また、これももしワーキングの方の承認をいただきましたら、その中でも議論できれば大変ありがたいというふうに思いますので、私からもお願いしたいと思います。
ほかにございますでしょうか。
斉藤委員。
○斉藤委員 都精連の斉藤です。
私は、数年前にアイドルのコンサートに何回か足を運んだんですけれども、そのときに一番困ったのはトイレでした。やはりたくさんの、何千人か何万人かいるかちょっと把握できないほど物すごい観客でして、そのときに女子トイレに並んだんですけれども、すごい行列で、こっちのトイレはだめだからほかのトイレにしようといったら、どこのトイレに行っても同じ状態だと言われて、しようがなくて、並んで、並んで、並んで、物すごく並んだんですけれどもなかなか進まなくて、トイレの個数も少なくて、入る個数も少なくて、並んで、そうしたら、どうしようかな、しんどいなと思っていたら、従業員の方が「待ち切れなかったら、こちらにどうぞ」と言われて、何だろうと思ったら、男子トイレを使ってくださいと言われたんですね。それで、男子トイレを使うのは嫌だなとか思ったけれども、背に腹はかえられないと思って、仕方なく男子トイレを使用させてもらったんですけれども、やはりオリンピック・パラリンピックの各会場の候補が11、今、挙がっているんですけれども、やはりトイレ難民が出ないように、なるべくトイレ難民が出ないように、やっぱり観客の人数に見合ったトイレが設置されるように、それを望んでおります。
あと、もう一つ、やはり精神障害者というのは、忍耐ができる人もいるんですけれども、体力不足とか、精神力不足で、ぐあいが悪くなって最後まで見られなくなったり、途中で具合が悪くなったりする人もたまにいるんですね。
それで、保健所とか休息所みたいなところも、何人か出ると思うんですけれども、その設置も必ずお願いしたいと思います。
以上です。
○高橋会長 ありがとうございます。休憩室等、あるいは救護室等も重要ですね。
それから、トイレは、多分、仮設もかなり相当やらないといけないという感じがしますが、ほかにございますでしょうか。
高橋さん、どうぞ。
○高橋(景)委員 今、トイレの件が出たので、それはちょっと省きますけれども、基本設計のときに、前にも1回質問したことがあるんですが、建設の基準というのは東京都にもありますよね。
そこに、スロープを何メートルでもって、各トイレ幾らで、何センチと決めてあるので、それの基準どおりにいくと、なかなか押せない。ご主人を乗せて、奥さんが車椅子を押しているときに、押せないカーブのときがあるんですよ。
ですから、そういうところも、基準に従ってやるんでなくて、基本設計のときにそこまで全部把握しながらやってもらえば、実施設計のときにも、請け負った業者の方も楽だと思うので、その辺を企画どおりにきちんとやるんでなくて、そこのところはある程度オーバーフローするような形でやっていただければ助かるので、そういうことも考慮しながら基本設計に入れていただければと思いますけれども、よろしくお願いします。
○高橋会長 ありがとうございます。それでは、まだいろいろとあると思います。
この後、ワーキングをつくりながら、また、専門部会、あるいは協議会等でお諮りすることが出てくるかと思いますので、ひとまずワーキングの設置について、メンバーも含めて、ご承認をいただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(委員一同:はい)
○高橋会長 ありがとうございます。
それでは、もう一つ議題がありまして、情報サイトはその他ですか、こちらに。
それでは、資料3に基づいて、ユニバーサルデザインに関する情報サイトについて、ご説明をいただけますでしょうか。
○中村福祉のまちづくり担当課長 それでは、資料3をごらんください。
専門部会の委員の皆様には、先月の部会でご説明申し上げましたけれども、ユニバーサルデザイン情報に関するサイトを集めたポータルサイトを今月中の開設を目指しておりまして、4日の日曜日までテストを行っております。
なお、テストの開始が当初の予定よりおくれましたことをおわび申し上げます。
専門部会委員の皆様にはパスワード等の情報を既にお送りさせていただいておりますので、よろしければ、ぜひ、テストにご参加いただき、ご意見をいただければ幸いでございます。
なお、先日の専門部会でも、字幕つきの映画の情報はあるのかというようなご意見もいただきまして、そうしたサイトへのリンクも含めて、今月中の開設に向けて、現在、調整しているところでございます。
皆様のご意見をいただきながら、よりよいサイトにしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
それと、もう1点ご報告なんですけれども、先ほど会長からもありましたけれども、今後の予定について、あわせて申し上げさせていただきます。
本日、協議会から意見具申を頂戴いたしました。今後、第10期の後半の審議については、意見具申の中でも示されております心と情報のバリアフリーに関する取り組みを区市町村などに対して働きかけるためのガイドラインについてご意見を頂戴したいと考えているほか、福祉のまちづくり推進計画における各種事業の進捗状況の報告、また、先ほど、ただいまのワーキンググループの設置をご承認いただいたオリンピック・パラリンピックのアクセシビリティ・ガイドライン関連の報告などを考えております。
これらの審議については、よろしければ、引き続き、高橋会長を部会長とした専門部会の設置をご承認いただき、専門部会の場でお願いできればと思っております。
もし専門部会の設置をご承認いただければ、早速でございますが、11月2日月曜日、午前10時から、第5回専門部会を開催したいと考えておりますので、あわせてよろしくお願い申し上げます。
事務局からは、以上でございます。
○高橋会長 ありがとうございました。
それでは、2点ありますけれども、まず、これは9月の専門部会でも少しご紹介いただきましたけれども、作業がおくれているということですが、もう既に始まったんでしたかね、ユニバーサルデザインに関する情報サイトについてです。
まず、これについて、ご意見等、あるいはもう既にトライされた方がいらっしゃいますでしょうか。
今井さん、どうでした。ご感想も含めて、お願いいたします。
○今井委員 まず、このサイトを見ると何がわかるのかということが最初よくわからないという問題がありました。ここを一生懸命見るとどういう情報が得られるのかということがよくわかりません。評価の設問では多機能トイレがあるかどうかをチェックする項目があったんですけれども、そこまでのチェックでいいのかということが少し疑問になりました。
本当に使いたい方は、あるかないか以上に、どこにあるかということも知りたいと思いますので、もう少しユーザーの視点に立って、わかりやすい情報提供が必要かなと思うのと、最初の画面の情報がかなり多いので、理念とか、東京都の活動などは一つまとめて別のページに移した方が、全体的にわかりやすくなるというふうにお見受けいたしました。
また、スクリーンリーダーが使えるかどうかなどは、恐らく当事者の方からいろいろご意見があると思いますので、反映させていただきたいと思います。
あとは、回答用紙の件なんですけれども、書いていると枠がずれてしまったりというようなふぐあいもありますので、自由な形で、テキストで提出しても大丈夫というような条件を緩めるようなことがあると、回答を出しやすいのではないかと思いました。
以上です。
○高橋会長 ありがとうございます。ぜひ、ご参考にしていただければと思いますが。
○中村福祉のまちづくり担当課長 ありがとうございました。よりよいサイトにしていきたいと考えていますので、また、ご意見を踏まえて進めてまいりたいと思います。
また、回答用紙については、ご意見をいただくのが大事なポイントですので、そういった形で対応させていただきたいと思います。ありがとうございます。
○高橋会長 テスト公開は4日までということになっていますので、少し時間はありませんけれども、ぜひ一度テストしていただければというふうに思います。それを事務局の方に、これは4日以降でも構わないと思いますけれども、ご意見をお寄せいただければと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
それから、先ほどの専門部会の設置、これにつきましては、引き続き、先ほどのワーキングの報告等もありますので、重要課題が山積してくるかと思いますが、ご了承いただけますでしょうか。よろしいでしょうか。
(委員一同:はい)
○高橋会長 それでは、そのように進めさせていただきたいと思います。ありがとうございます。
以上で、本日の議題については全て終了ということになりますが、改めて何かご発言等がございましたら、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、議事につきましては、ここで終了ということで、事務局の方にマイクを戻させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○中村福祉のまちづくり担当課長 ありがとうございました。それでは、第5回専門部会は11月2日ということで、開催通知の発送などをこれからさせていただきます。
本日は、大変お忙しい中、ありがとうございました。
(午後 3時21分 閉会)