第10期第1回東京都福祉のまちづくり推進協議会
- 更新日
1 日時
平成26年10月30日 木曜日 午前10時~11時30分
2 開催場所
東京都庁第一本庁舎33階 特別会議室S6
3 会議次第
1 開 会
2 委員紹介
3 福祉保健局長挨拶
4 会長選任等
5 議 事
(1) 審議事項
ア 第10期審議テーマ等について
イ 専門部会の設置について
(2) その他
6 閉 会
4 出席委員
高橋会長 中島委員 川内委員 今井委員
稲垣委員 段原委員 堀江委員 二井田委員
高野委員 越智委員 笹川委員 斉藤委員
永田委員 横矢委員 高橋委員 田村委員
野中委員 山下委員 佐藤委員
5 会議資料
【資料】
第10期東京都福祉のまちづくり推進協議会 会議次第(PDF:126KB)
第10期福祉のまちづくり推進協議会の審議事項等について(PDF:357KB)
都におけるバリアフリー化等の進捗状況について(平成25年度末)(PDF:284KB)
【参考資料】
(2) 東京都福祉のまちづくり推進協議会設置要綱(PDF:147KB)
(3) 第10期東京都福祉のまちづくり推進協議会委員名簿(PDF:332KB)
(4) 「東京都長期ビジョン(仮称)」中間報告<抜粋>
(5) 東京都福祉のまちづくり推進計画
6 議事録
(午前10時02分 開会)
○森田福祉のまちづくり担当課長 定刻を過ぎましたので、まだ見えてない方もいらっしゃいますけれども、始めたいと思います。
本日は、お忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。第10期第1回福祉のまちづくり推進協議会を開催させていただきます。
私は、事務局を担当させていただきます福祉保健局生活福祉部福祉のまちづくり担当課長の森田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。以後、座らせていただきます。
最初に、お手元の配付資料の御確認をさせていただきます。
まず、左手のほうに本日の座席表、それから右手のほうに会議次第がございます。その下に、A3の1枚物になりますけれども、第10期福祉のまちづくり推進協議会の審議事項等について。それからA4のホッチキスどめのものにございますけれども、都におけるバリアフリー化等の進捗状況について(平成25年度末)です。さらにその下に、参考資料といたしまして、福祉のまちづくり条例。それから、推進協議会設置要綱。それから、委員名簿。それから、東京都長期ビジョン中間報告の抜粋。青い冊子になりますが、東京都福祉のまちづくり推進計画。以上の9点になります。また、第5回国際ユニバーサルデザイン会議2014の案内チラシと、福祉保健局広報紙の5月分から10月分を参考までに配付しております。そろってないものがございましたら、事務局のほうにお申しつけいただければと思います。
また、机上には、舛添知事からの委嘱状を配付させていただいております。
続きまして、定足数の確認でございます。本日は、委員27名中、16名の委員の方に、ただいまの時点で出席をいただいております。東京都福祉のまちづくり推進協議会設置要綱第4にあります定足数、委員の半数以上を満たしております。
それでは、第1回でございますので、御出席いただいている委員の皆様を名簿の順に御紹介させていただきます。
東洋大学ライフデザイン学部教授の高橋儀平委員でございます。
文京学院大学人間学部准教授の中島委員でございます。
フリーランス・ユーザーリサーチャーの今井委員でございます。
日本大学理工学部助教の稲垣委員でございます。
日本民営鉄道協会運輸調整部長の段原委員でございます。
東日本旅客鉄道株式会社東京支社企画部長の堀江委員でございます。
東京バス協会常務理事の二井田委員でございます。
東京都聴覚障害者連盟事務局長の越智委員でございます。
東京都盲人福祉協会会長の笹川委員でございます。
東京都精神障害者団体連合会事務局長の斉藤委員でございます。
東京都知的障害者育成会理事の永田委員でございます。
子どもの危険回避研究所所長兼理事長の横矢委員でございます。
東京都老人クラブ連合会副会長の高橋景市委員でございます。
公募委員の野中委員でございます。
国土交通省総合政策局安心生活政策課長の山下委員でございます。
国立市長の佐藤委員でございます。
なお、本日出席の御連絡をいただいておりますが、ただ、今遅れておりますのが、東洋大学ライフデザイン学部教授の川内委員、東京商工会議所常務理事の高野委員、都民公募委員の田村委員、同じく公募委員の塚本委員でございます。
なお、本日御欠席の連絡をいただいておりますのは、慶應義塾大学心理学教室教授の中野委員、首都大学東京都市環境学部助教の岡村委員、日本フランチャイズチェーン協会の伊藤委員、障害者と家族の生活と権利を守る都民連合会の市橋委員、厚生労働省社会援護局の竹垣委員、国土交通省住宅局の木下委員、練馬区長の前川委員でございます。
次に、東京都の出席者を御紹介させていただきます。
梶原福祉保健局長でございます。
事務局職員を紹介いたします。
芦田生活福祉部長でございます。
田中福祉のまちづくり係長でございます。
また、福祉のまちづくりに関しましては、関係局の課長が福祉保健局の兼務担当課長に任命されておりますので、御紹介いたします。
本日出席いただいておりますのは、交通局建設工務部、細川建築課長でございます。
事務局の職員の紹介は、以上でございます。
なお、本協議会の運営を補佐するために、関係各局の部長級職員で構成する幹事会を置いております。幹事につきましては、お手元の参考資料、福祉のまちづくり推進協議会設置要綱の巻末に別表として役職一覧がございます。それをもちまして紹介にかえさせていただきます。
また、本日は傍聴の方がいらっしゃいますので、お知らせいたします。
なお、当協議会の議事録は、東京都ホームページに掲載され、インターネットを通じて公開されますので、申し添えさせていただきます。
では、議事に入ります前に、福祉保健局長の梶原より御挨拶を申し上げます。
○梶原福祉保健局長 東京都福祉保健局長の梶原でございます。
第10期東京都福祉のまちづくり推進協議会の発足に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
各委員の皆様におかれましては、御多忙中にもかかわらず、委員就任をお願いいたしましたところ御快諾をいただきまして、心から御礼を申し上げます。今後2年間にわたりまして、福祉のまちづくりについて御審議いただくということになりますけれども、御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
東京都におきましては、平成7年に東京都の福祉のまちづくり条例を制定いたしますとともに、条例に基づく審議機関として本推進協議会を設置をいたしました。
この間、本推進協議会からは多くの貴重な御提言をいただきながら、福祉のまちづくりにかかわる施策を展開し、建築物を初めとした公共施設のバリアフリー化の推進、鉄道駅のエレベーター整備やノンステップバスの普及への支援など、さまざまな取組を進めてまいりました。こうした取組の結果、都における福祉のまちづくりは着実に進展しております。鉄道駅のエレベーターの整備率及びノンステップバスの導入率は約9割に達しているほか、区市町村におきましては、公共施設や道路、公園のバリアフリー化が計画的に進められております。ただ、駅の構造上、整備が困難な駅でのエレベーターの整備や、転落事故を防止するためのホームドアの整備促進、既存建築物におけるバリアフリー化など、一層の取組が求められております。
また、ハード面での整備と同時に、障害者、外国人など、すべての方々が適時適切に必要な情報を得ることができるよう、情報バリアフリーを充実させることや、高齢者、障害者を含めた人々の多様性の理解を図り、互いに思いやる心を育むための心のバリアフリーを推進していくことなど、ソフト面での取組もあわせて強化していくことが大変重要だと考えております。
前期推進協議会では、こうした課題につきまして、意見具申として御提言をいただきました。この意見具申を踏まえまして、都は、本年3月、平成26年度から平成30年度までを計画期間とする東京都福祉のまちづくり推進計画を策定いたしました。今後とも、2020年オリンピック・パラリンピック大会開催も見据えながら、この推進計画に基づき、高齢者、障害者、外国人など、すべての方々が安心・安全・快適に暮らし、訪れることができるユニバーサルデザインを基本とした東京の福祉のまちづくりを一層推進してまいる所存でございます。
本第10期の推進協議会では、前記の意見具申で充実に努めることが必要と指摘されましたソフト面での取組を取り上げまして、具体的に推進する際の課題や効果的な方策などについて御審議をお願いしたいと考えております。各委員の皆様方には、さまざまな視点から活発な御審議をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
簡単ではございますが、これをもって私の挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○森田福祉のまちづくり担当課長 恐れ入りますが、梶原局長は所用により、これにて退席をさせていただきます。
次に、会長の選任に入らせていただきます。
会長の選任は、設置要綱第2の1によりまして委員の互選によることとされておりますので、委員の皆様から御意見を賜りたいと存じます。
○二井田委員 東京バス協会の二井田でございます。
第4期の推進協議会から委員を務めていらっしゃり、第9期に引き続き、福祉のまちづくりに造詣が深い東洋大学の高橋儀平委員にお引き受けいただくことを御提案をいたします。以上でございます。
○森田福祉のまちづくり担当課長 ただいま、二井田委員より、高橋儀平委員という御提案がございました。いかがでしょうか。よろしければ、拍手で御承認いただきたいと思います。
(拍手)
○森田福祉のまちづくり担当課長 ありがとうございます。
御承認いただきましたので、高橋儀平委員に第10期推進協議会の会長をお願いしたいと存じます。どうぞ会長席にお移りください。
早速ではございますが、高橋会長から、一言御挨拶をいただきたいと存じます。
○高橋(儀)会長 改めまして、おはようございます。東洋大学ライフデザイン学部の高橋儀平と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
先ほど二井田委員から御推薦いただきまして、ありがとうございました。9期に引き続きまして、会長という大役を仰せつかりましたけれども、皆さんと一緒に審議のほどを楽しく進めていきたいと思いますので、どうぞひとつよろしくお願いしたいと思います。
御承知のように、ちょうどオリ・パラが決まって1年たちました。先ほどの局長の御挨拶にありましたけれども、ちょうど直前までの、まず計画を立てようというのが、ことしの3月までに決めたものでございます。お手元に配付されて、後ほどまた概略の御説明、御案内もあるかと思いますけれども、非常に重要な局面に差しかかっております。さらに皆様方お一人お一人の都民の皆さん全体の御意見を尊重して、なおかつ有意義な議論の中で福祉のまちづくりが推進できることを願っておりますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
それでは、簡単でありますけど、私の最初の御挨拶にかえさせていただきたいと思います。よろしくどうぞお願いいたします。
○森田福祉のまちづくり担当課長 ありがとうございました。
それでは、これより先の進行は高橋会長にお願いいたします。
○高橋(儀)会長 それでは、早速でございますけれども、議事の運営をさせていただきたいと思います。
きょうの全体の審議議題ですけれども、お手元の会議次第にありますけれども、大きく審議事項ということと、それから二つ、その他とあります。その審議事項の中には、第10期審議テーマ、それから専門部会の設置とありますけれども、最初に、その前に副会長の選任というのがあるんですけれども。これはお手元の、ナンバーは振ってありませんけれども、推進協議会の設置要綱というのがございます。この中に、副会長、会長の指名ということになっておりまして、要綱の第2でしょうか、会長の設置及び権限というのがありますけれども、そこに副会長ということ、特に書いてありませんけれども、職務の代理者ということを決めなければいけません。これにつきまして、もし御了承いただければ、前記の9期に引き続きまして慶応大学の中野先生にお願いできないかと思っているところですけれども、よろしいでしょうか。
(拍手)
○高橋(儀)会長 ありがとうございます。それでは、皆様方の御賛同を得たということで、事務局で中野先生に御連絡をしていただければと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
○森田福祉のまちづくり担当課長 はい、わかりました。
ただいま到着された委員の御紹介をさせていただきます。
東洋大学ライフデザイン学部教授、川内委員でございます。
○川内委員 遅くなって申しわけありません。けさ、電車が全部とまってまして、いろいろと大回りして来ましたもので遅くなりました。失礼しました。
○森田福祉のまちづくり担当課長 東京商工会議所常務理事、高野委員も御到着でございます。それから、都民公募委員の田村委員も御到着です。
○高橋(儀)会長 それでは、早速ですけれども、議事の運営をさせていただきたいと思います。
まず、最初の審議事項について、資料の御説明をお願いしたいと思いますけれども、最初の第10期の審議テーマ等についてということですね、課長、お願いいたします。
○森田福祉のまちづくり担当課長 それでは、資料の説明をさせていただきます。
本日、A3の資料をつけておりますので、そちらで御説明をさせていただきますが、第10期の審議事項を、この場で決めていただくということになります。先ほど局長の挨拶でもございましたけれども、今期につきましては、主にソフト面の取組につきまして審議をしていただこうというところで考えております。そこに至りました背景について、まずは御説明をさせていただきます。
今期から初めて委員になられた方もいらっしゃいますので、これまでの、特に前期の意見具申を踏まえてつくらせていただきました福祉のまちづくり推進計画につきまして、概要について御説明をさせていただいてから、審議テーマのことにつきまして話をしていこうかと思っております。
まず、このA3資料の左上のところにございますけれども、推進計画の概要でございます。この福祉のまちづくり推進計画につきましては、福祉のまちづくりに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本となる計画という位置づけになってございます。現行計画の計画期間といたしましては、平成26年度から30年度、計画の目指すべき方向としては2点を掲げております。すべての人が安全、安心、快適に暮らし、訪れることができるユニバーサルデザインを基本とした福祉のまちづくりを進める。それからもう1点が、オリンピック・パラリンピック大会開催を見据え、ユニバーサルデザイン先進都市東京の実現に向け、一層の施策の充実に努めるということでございます。
こういった方向に基づきまして、基本的視点といたしまして、ここの5点を上げさせていただいております。この5点に関連して、各局102の事業で構成される計画でございます。
この5点ですけれども、まず1点目は、円滑な移動、施設利用のためのバリアフリー化の推進というところで、こちらは主にハード面の公共交通・建築物・道路・公園等のバリアフリー化に関するものでございます。それから2点目は、住宅でございます。地域での自立した生活の基盤となるバリアフリー住宅の整備というところです。そして3点目、こちらが今回メーンになっていこうかというところの、さまざまな障害特性や外国人等にも配慮した情報バリアフリーの充実というところで、外国人等に配慮した案内情報の充実ですとか、手話のできる都民育成とか、そういったもので構成されているものでございます。それから4点目が、災害時・緊急時の備えなど、安全・安心のまちづくりというところで、災害時の要配慮者に関しての支援体制を整備していく等々でございます。それから5点目が、心のバリアフリーに向けた普及啓発の強化・社会参加への支援ということでございます。
この5点で構成される福祉のまちづくり推進計画でございまして、本日、せっかくですので、冊子も御用意させていただいておりますので、少し冊子に基づきまして簡単ではございますけれども説明をさせていただければと思います。青い冊子、福祉のまちづくり推進計画をお出しいただければと思います。
時間の関係もございますので、はしょった説明になっていきますけれども、まず、前半の部分でございますが、1ページから福祉のまちづくりの、これまでの経緯と現状等について書かれております。この辺につきましては、後ほどご覧いただければと思います。
それから8ページからでございますけれども、都におけるバリアフリー化等の進捗状況ということで、平成24年度末現在の数字につきまして、こちらで掲載をさせていただいております。例えば、この中で、8ページ、公共交通から始まっておりますけれども、表の中、鉄道駅の、例えばこれ、一番上の段のところはエレベーター等による段差解消の整備状況となっておりますが、24年度末で88.7%、ちなみに、これが下のの米印の一つ目に書いておりますけれども、全国の整備率というところでいきますとバリアフリー法の基準に適合する設備による段差解消、これが81.8%ということで、全国よりも進んでいる状況だというところがご覧いただけるかと思います。
同様に、9ページの上のほうでございますけれども、都内のノンステップ車両の普及状況ということで、こちらも表の中、民営バスと都営バス、合計しまして整備率88.4%になっております。これも、下の注意書きありますけれども、全国の整備率は41%ということで、数字だけをご覧いただければ、都内については全国よりも進んでいる状況だというところです。
以下、建築物ですとか道路・公園、交通安全対策等々数字を並べておりますけれども、これが24年度末の数字だということですので、今回、直近の数字を整理させていただいたものをA3の資料の後にA4の資料のホッチキスどめで、都におけるバリアフリー等の進捗状況についてというもので、これが25年度末の数字になりますけれども、おつけさせていただいております。これは、推進計画に載っております24年度末のものを25年度末のものに更新したものとお考えいただければと思います。ですので、これも後ほど、24年度の数字と比べていただきまして、ご覧いただければと思いますので、細かい説明のは省略させていただきます。
冊子の推進計画に戻りますけれども、こういったハード面については進んでいる状況があるという反面ですけれども、16ページをご覧いただきたいんですが、福祉のまちづくりに関する都民の意識の調査ということで、平成23年度に東京都福祉保健基礎調査というものを実施しております。16ページ、円グラフをご覧いただければと思うんですが、この中で、例えばですけれども、右下のところ、施設や設備のバリアフリー化は進んだが、それらが適正に利用されていないとお答えになった方が24.9%。さらに、その左ですけれども、施設や設備のバリアフリー化が進み、それらが適正に利用されてるが思いやりの心が醸成されていないという方が27.5%ということで、その設備の適正利用ですとか思いやりの心の醸成、この辺につきまして、まだまだ不十分というところが見てとれるかと思います。
それから、例えば18ページのところもご覧いただければと思うんですが、(6)外出時に困っている人を見かけたときの行動というところで、これは16年度調査と並べて比較しておりますけれども、上のほうが23年度の調査になります。積極的にみずから手助けをしたという方が一番多い状況ではありますけれども、例えば話しかけたり声をかけたりしたが手助けまでに至らなかった方が17%、何もしなかったという方が15.4%ということで、この辺につきまして、まだまだな状況だというところが見てとれるかと思います。
20ページ、21ページのところで、ここで推進計画の位置づけですとか計画期間等々を書いてございます。この辺については、後ほどご覧いただければと思います。
23ページからが、先ほど御説明いたしました基本的な視点の5点について説明をさせていただいているところでございます。この基本的な視点のところにつきまして、特に今回情報バリアフリーと心のバリアフリーというソフト面のところを中心に御議論いただきたいと思っておりますので、この3番と5番を中心に、もう少し中身について御説明をしていきたいと思います。
26ページ以降に、具体的な施策が書いております。26ページは、1番の主にハード面のバリアフリー化の推進というところです。この辺につきましては、例えば公共交通ですとか鉄道駅のエレベーターですとか、ホームドアの整備ですとか、そういったところが書いてございます。
30ページから、建築物の関係でございます。この辺につきましては、すみませんが後ほどご覧いただければと思います。
ページ飛ばさせていただきます。44ページ。こちらは住宅です。バリアフリー住宅の整備というところで、都営住宅の整備の関係ですとか、それからあと民間の住宅の改修、バリアフリーの改修のことですとか、そういったところが書いてございます。これも、後ほどご覧いただければと思います。
では、48ページになります。ここ、少し御説明をしたいと思っております。さまざまな障害特性や外国人等にも配慮した情報バリアフリーの充実でございます。
現状のところをご覧いただければと思うんですが、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、外国人など、情報を得ることが困難な人に対しては、音声や文字による情報化のほか、絵文字、記号、多言語表記、手話、筆記、IT機器等による多様な情報提供手段の整備を推進する必要があるというところで、次のような点を充実、配慮する必要がありますということで具体的な例を少し挙げております。例えば、視覚障害者や聴覚障害者に対する音声、点字や文字、手話による情報提供の充実。音声アナウンスですとか文字表示版等でございます。それから、難聴者等に対する観客席、客席における情報提供の充実ということで、例えば磁気ループ等の集団補聴設備の普及でございます。磁気ループにつきましては、この囲みのところで説明をさせていただいております。それから色弱者に対する色使いの配慮、色の種類ですとか組み合わせ等への配慮でございます。
それから49ページの上のほうでございますが、知的障害者等に対する意思疎通を円滑にする手法の充実。例えば、コミュニケーションボード等の普及でございます。それから、個人の属性に応じた適切なルート案内などの移動支援手法の充実ということで、ユビキタス等の活用等でございます。
こういったことに配慮しながら進めていかなければならないという現状認識のもとで、今後の施策の方向といたしまして、多様な情報伝達方法により情報提供を進めてくということで、幾つかの事業を掲げているところです。
都における具体的な事業につきましては51ページをご覧いただければと思うんですが、この、それぞれの事業の紹介につきましては、この後ろのほうのページにも出ておりますので、それも後ほどご覧いただければと思います。主には、障害者、外国人等への情報提供体制の整備というものと、街中での情報提供の充実、それからホームページによる情報提供の内容充実、こういった施策を現在やらせていただいているところでございます。
それから、続きまして54ページになります。
こちらは、災害時、緊急時の備えなど、安全、安心のまちづくりということでございます。災害が発生した場合には、要配慮者に対して必要な情報を的確に把握して情報を伝えるということですとか、またはその避難誘導とか、そういったところをきちっとしていくというところが大変重要でございます。都といたしましては、例えば耐震化に努めているというところもございますし、あとは要配慮者に対しての支援ですとか、そういったところについて具体的にやっているところです。これにつきましても、56ページで、都において、今現在実施している事業について記載させていただいております。これも、後ほどご覧いただければと思います。
そして、57ページ、5番、心のバリアフリーに向けた普及啓発の強化と社会参加への支援。これは、審議テーマにもかかわってまいりますので、ここも少し御説明をさせていただきます。
この囲みのところでございますけれども、ハード面での整備に加えまして、利用者である高齢者や障害者を含めた人々の多様性の理解を図り、互いに思いやる心を育むソフト面の取組として普及啓発を一層進めていくと書いてございます。これまでも、例えば障害者の駐車区画の適正利用につきまして、パンフレットですとかガイドライン等で普及啓発活動を行っておりましたけれども、まだまだこれからも進めていかなければいけないと認識をしているところです。
課題のところ、先ほど福祉保健基礎調査を紹介させていただきましたけれども、東京都の福祉のまちづくりの印象につきまして、施設や設備のバリアフリー化は進んだと印象を持つ人は6割に達していると。一方で、それらが適正に利用されて、加えて思いやりの心も醸成されていると、全て満たしていると答えた人の割合は約5%という状況でございます。ということで、今後とも、ルールやマナー、思いやりの心の醸成など、心のバリアフリーに向けた普及啓発を充実させていくというところでございます。
58ページからでございますけれども、先ほど申し上げました駐車区画等の普及啓発につきまして、例えば、このような普及啓発用のポスター等を利用しまして普及啓発活動をさせていただいているところです。そのほか、例えば、ここに接遇に関する普及啓発用冊子というものございますけれども、店舗を利用しやすくするために、ポイントを整理した冊子なども活用して普及啓発に努めているという状況でございます。
それから59ページに、ユニバーサルデザイン教育の推進とございますけれども、例えば区市町村で、小中学校における総合学習等の時間を活用いたしまして、障害者等の体験活動などをしていただいて、福祉教育を推進していただくというような取組につきまして、そういった取組をする区市町村を支援するといったことをやらせていただいております。
それから、ヘルプマークというものが写真にございますけれども、外見から障害があるということがわからない方々が援助を得やすくするように、配慮を必要としているということを知らせる、このヘルプマークというものの取組、この普及啓発につきましても推進しているというような状況でございます。
具体的な東京都の事業につきましては、60ページで事業名を羅列してございます。これも、後ろのほうにそれぞれ事業の説明をつけてございますので、後ほどご覧いただければと思います。
ざっとでございますが、推進計画の説明については以上とさせていただきます。
資料のほう、飛び飛びで申しわけないんですが、A3資料に戻っていただきます。
今、左上の推進計画のところについて御説明をさせていただきました。
それから、左下のところでございます。第9期の推進協議会の審議の中でいただいた意見について、少し御紹介をさせていただきます。
まず、意見具申を25年7月にいただきました。そのときですけれども、ハード面での整備は全国を上回るなど着実に進展している一方、情報バリアフリーや思いやりの心の醸成など、ソフト面での取組においては引き続き充実に努めていくことが必要な状況だという指摘をいただいたところでございます。そういうこともございまして、推進計画を策定するに当たりまして、これまでは情報バリアフリーですとか心のバリアフリーということを基本的な視点として柱立てをしていなかったんですが、柱立てをさせていただいて計画をつくらせていただいたというところでございます。
なお、推進協の中でも、いろいろ委員の方からも意見をいただいたところでございます。
例えば、日本は外国に比べて本当にソフト面での取組が遅れていると。それから、ハードが整備できなければ、ソフトできちんと対応しないと人権を守ることができないというところの整理が重要である。それから、この推進計画自体についての御指摘もいただいております。ハードの事業がほとんどだと。ソフト面の事業が少ないので力を入れて取り組んでほしいと。それから、主要駅から各施設への誘導案内、現在、有力と見られる技術により音声ガイドの実験を展開してほしい。また、鉄道、バス、店舗等での対応について、説明の仕方などの教育を具体的に行っていくべきだと。このようなソフト面について、いろいろ御指摘をいただいたということを踏まえまして、第9期の最後の閉会のときの局長挨拶でも、情報バリアフリーを充実させることや心のバリアフリーを推進していくなど、ソフト面での取組強化をしっかりと進めていきたいと締めたところでございます。
こういった、第9期からの審議の流れ、それから推進計画のつくりというところを踏まえまして、第10期につきましては、右側にございますけれども、審議テーマといたしまして、情報バリアフリーの充実に向けてというところと、思いやりの心を醸成するための心のバリアフリーの推進に向けてという、この大きく二つのテーマにつきまして議論をしていただきたいと考えております。
情報のバリアフリーの充実でございますけれども、障害者ももちろんそうでございますけれども、高齢化社会を見据えますと、誰もが難聴者、弱視者となり得るという状況もございます。すべての人が街中への外出に必要な情報を適切な時期に容易に入手できる環境というのが未整備だというところでございます。また、今、いろいろなICT技術なども開発も進んでいるところでございますので、そういったものなども活用しながら、多様な情報伝達方法の整備促進を図っていくということが必要だと考えております。以上を踏まえまして、多様な情報提供に必要な配慮ですとか手法等につきまして検討していただければと思います。
また、心のバリアフリーの推進でございます。誰もが相互に多様な個性を尊重するということですとか、他者を思いやることができ、街中で困っている人を見かけたときに自然に気遣い、声をかけ、みんなが協力して手助けできる社会とは、まだそこまでは至っていないという状況でございます。また、障害者差別解消法等もできましたけれども、そういった社会的機運も高まっているというところもございます。それから、先ほど少し御紹介しましたが、ユニバーサルデザインに関する学習機会の充実、それから店舗等での接遇向上、こういった普及啓発の強化というのが、これからも必要だという状況でございます。ということを踏まえまして、心のバリアフリーに向けた普及啓発を効果的に進めるための配慮ですとか手法等を検討していきたいと思っております。
なお、この囲みで、長期ビジョン中間報告案というところでございますけれども、これも参考資料で、東京都長期ビジョン(仮称)というのを配らせていただいております。
後ろのほうになりますけれども、こちらは26年9月に出されたものでございます。年内の取りまとめを目標に、今、策定を進めているところですけれども、この中間報告につきましては、全文東京都のホームページで公表されておりますので、全文、もし御興味ある方につきましては、ホームページ等でご覧いただければと思います。
これ、めくっていただきまして、28ページと下に書いておりますけれども、美しく風格があり、誰もが安心して過ごせるバリアフリー環境の構築というところがございます。その中で、主にはハード面のところが書いてあるところでございますが、29ページ、到達状況、課題の二つ目の丸でございますけれども、ハード面のバリアフリー化とあわせて障害者等に配慮した情報提供や思いやりの心の醸成など、ソフト面での取組も重要であると課題として指摘をされているところでありまして、次の30ページでございますけれども、政策の方向性といたしまして、情報バリアフリーや思いやりの心の醸成などソフト面の取組を推進していくということで、情報バリアフリーの推進、心のバリアフリーの推進につきまして、こういったところで都全体の計画の中にも位置づけられているというような状況でございます。
資料のほう、A3に戻っていただきます。
そういった状況もございますので、この情報バリアフリー、心のバリアフリーにつきまして、この推進協議会の中で、ぜひ有意義な議論をしていただければと思っております。
なお、その後に、報告事項というのをつけております。こちらにつきましては、少し違う話にはなるんですけれども、平成21年に福祉のまちづくり条例の改正いたしました。特に小規模の施設につきましての義務化を果たしたところでございますけれども、条例改正してから5年になりましたので、この辺の効果検証といたしまして、区市町村の運用状況について調査・ヒアリングすることを考えております。こちらの結果につきましては、推進協議会にも報告させていただきたいと思っておりますので、報告事項として書かせていただいております。
今後のスケジュールでございます。
本日が1回目の推進協議会というところで、テーマについて決定をさせていただければと思います。その後、検討体制といたしましては、専門部会を設置させていただきたいと思っております。その専門部会の中で具体的に検討をしてまいりたいと思っております。第1回につきましては、11月下旬から12月中旬の間ぐらいで開催したいと思っております。以降、専門部会を3回程度、27年の2月、6月、9月ごろ、この辺はもちろん日程調整の関係で多少前後はするかと思いますけれども、目安としてはこのような形で考えております。そして、27年9月ごろに意見具申をいただければと考えております。
少し長くなりましたけれども、審議事項と、あと専門部会の設置につきましての説明につきましては、以上でございます。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
初めて参加された方もいらっしゃるかと思いますので、先ほどの御紹介いただきました推進計画、平成30年までの、かなりボリュームがあるので、この時間に今の説明だけで全て理解していただくのは難しいかと思いますけれども、おおよその概要についてはつかんでいただけたのではないかと思います。要約しますと、ハード面の福祉のまちづくり、あるいはバリアフリー、ユニバーサルデザインについてはかなり進捗してきたけれども、その間の運用の問題ですとか、あるいはコミュニケーションですとか情報ですとか、そういったようなところが各種調査から明らかになった。そこについて、今期で何とか取りまとめていけないだろうか、あるいは次のステップにつなげていけないだろうかということが、先ほどの説明の概要かと思います。もちろん、ハード的な整備につきましても、先ほどのパーセンテージの数字が出てきましたが、80%以上あるいは90%、100%あるけれども、本当に使いやすいような、スムーズな円滑な移動だとか利用ができるのかどうかということについては、課題も多くあることは承知しておりますけれども、そういった点も含めて、それをサポートしたり、両輪ではありませんけれども、運用面についてもしっかりと、もう一度改めて確認をして転用していくと、そういう方向が、この期に必要ではないかということが、今事務局から説明を受けたところです。
ちょうど1年数か月前になりますけれども、先ほど御説明ありましたけれども、障害者の差別解消法、2013年6月に成立いたしました。障害というものが、個人の側ということではなくて、むしろ社会の側にある。そちらのバリアを取り除くことがとても重要なことなんだと。そのことによって、差別ですとか偏見を解消していく、そこの方向に立たなければいけないということで、ことし1月に国連の権利条約にも、ようやくと言うと怒られちゃいますけれども、批准に至ったという経緯があります。これらも、今回のテーマとしても絡んでいるのではないかと思います。
ただいまの御説明につきまして、きょうは第1回ですので、皆さん方から、できましたらお一人一言ずつは御発言いただけないだろうかと思っています。もちろん、これに絡めて幅広い御意見、御提案でも結構だと思いますので、まず皆さんの自由な御意見をここでいただきまして、その後、議題の二つ目なんですが、専門部会の設置の方向に進めていければと思います。どうぞ、御協力をひとつよろしくお願いいたします。
それでは、早速ですけれども、今の御説明につきまして、何か御質問とか御意見ありましたらお願いをしたいと思います。できましたら、最初なので、所属とお名前をおっしゃっていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○越智委員 東京都聴覚障害者連盟の越智と申します。
意見の前に、一つ皆さんにお願いがございます。聴覚障害者の場合は、手話通訳を通して情報をとりますので、発言が誰かわからないことがあります。ですので、発言のときには、必ず挙手と名前を言っていただきたいと思います。また、挙手について、なかなか意見を出すタイミングがつかめないということがありますので、そういうときには、先ほどの話よりも戻って意見を出すという場合もあると思います。その面も、御理解、御協力、よろしくお願いいたします。
意見といいますか、感想なんですけれども、私は、この福祉のまちづくりの初期のころからかかわっております。最初のころは、内容はほとんどハード面だけでありましたけれども、ソフト面に関しては情報が必要になるということを繰り返し訴え続けてまいりました。今回、ようやくソフト面が柱となっておりますので、非常にうれしく思っております。そのあたりも、情報ですとか、ソフト面というのは進めていただきたいと思います。
最初のころは、提案したのは、ノンステップバスだけではなく、バスの文字情報について行き先などを文字で教えるという機械などを含めてほしいという意見を出しました。その結果、理解は得られなくて、その後都民の方たちから必要という声がたくさんあったおかげで、現在はほとんどのバスに文字情報がついております。行き先だけではなく、そのほかいろんな情報も出るようになっております。とても今、進んでいると思います。
ただ、まだまだの部分もありまして、例えば高速バスなどの場合には、まだまだそういう文字情報の機械がついていないバスがあります。その点も含めて、細かな部分でも調査をして、小さい、少ないから必要ないということではなく、細かいところも含めて情報保障のソフトの部分を検証して進めていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
順番ではないんですけれども、笹川さん、いかがでしょうか。
○笹川委員 まずはお尋ねですけれども、この点字資料が、どの範囲まで点訳されるのか。前回の9期は、かなり細かく資料をつくっていただいたんですが、きょう拝見すると、大分抜けております。その範囲を明らかにしていただいて、必要があれば、こちらでも、それに対応できるだけの姿勢をとりたいと思います。
それから、ソフト面に重点を置くということは、もう当然のことで、特に学校教育における福祉思想の普及、この辺に力を入れていただきたいと思います。
それから、オリンピック・パラリンピック関係ですけれども、もう既に、そのための工事等が進んできております。それにあわせて、競技場周辺を中心として、ハード面の対策を、ぜひ検討していただきたい。6年後といっても、もう今から工事が始まっているわけですから、今からやらないととても対応できないと思います。その中で、一つ音響式の信号機の問題ですけれども、現在は時間制限がありまして、夜8時までしか音響が出ないということになっております。当然、それ以後の時間も視覚障害者は外出をするわけですけれども、8時で切られてしまう、これは、我々はだんだんなれてきておりますけれども、特に外国から来る方々が、その辺の認識がどこまでできるか。この辺は、かなり問題があると思います。最近、非常に指向性の強い信号機、音響信号機が開発されておりますので、そういったものの導入も、ぜひ考えていただきたい。そして、24時間とは言わないけれども、夜11時から翌日7時ぐらいまでは音声が出なくても構いませんが、それ以外の時間は音声が出るような方向で検討してもらいたい。
それから、資料に出ておりますけれども、情報提供で、点字、録音刊行物というのがありますけれども、これは、刊行物に限定されていますと、交通機関等から出ている資料を点字化、音声化することができません。かなり細かいデータも各企業からも出されておりますので、刊行物という限定をぜひひとつ取り除いていただきたい。必要な情報は、当然点字あるいは音声に変更する必要がありますので、この辺の御配慮をお願いしたいと思います。以上です。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございます。
それでは、今、御質問ありましたので、資料提供の点字版の範囲を、まずお願いいたします。
○森田福祉のまちづくり担当課長 最初に御指摘いただきました点字点訳の資料のことでございます。参考資料につきましては、いつも点字点訳させていただいてなかったんですが、本日、参考資料を結構説明をしてしまったので、そういった印象を与えてしまったのかと思います。今後、説明する資料につきましては、きちっと対応するということでやらせていただければと思います。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございます。
それから、資料の中にありましたけれども、刊行物の範囲を拡大してほしいと。これ、随時必要な情報を提供しなければいけないかと思いますので、御配慮等、お願いしたいと思います。
よろしいでしょうか。
ほかにございますか。いかがでしょうか。どうぞ、事業者の方々も、御遠慮なく御意見をお願いしたいと思います。
斉藤委員、ございますか。
○斉藤委員 都精連の斉藤です。
ノンステップバス、私は精神障害者でもあるんですけれども、足、両ひざも悪いんです。電車やバスを利用する際に、階段とか段差があるところがすごいしんどいところがありまして、バスにつきましては、ノンステップバスが非常に普及してきまして、すごく助かっているなと思います。さらにパーセンテージを上げていただいて、全てノンステップバスになる日が来ることを願っています。
それから、電車につきましては、エスカレーター及びエレベーターが大分設置してきまして、それも昔に比べて随分進んできたなと思っています。また、できるところはさらにつけてほしいと思います。
それから、ことしの8月と今月に、家族と温泉旅行に行ってきたんですけれども、大浴場に行ったときに、普通の椅子が座りにくかったんですけれども、障害者用、または高齢者とか体の不自由な方のために特別な椅子が三つ置いてありまして、自分に合った椅子を使ってくださいって感じで置いてあったので、それを使ってみましたところ、非常に座りやすくて使いやすい椅子だったので、ホテルのバリアフリーにすごく感謝して、大変心地よい温泉入浴ができまして、ホテルの方々の対応にすごく感謝して温泉旅行を楽しんで帰ってきたので、観光のホテルとかもそういうところを考えてくださって、すごくありがたいなと感じました。
きょうは、そんなところを言いたいと思います。以上です。
○高橋(儀)会長 ありがとうございます。
永田さん、いかがでしょう。
○永田委員 知的障害者育成会の永田と申します。
前任者に引き続きまして今期からで初めてだったんですが、いろいろ御説明いただきまして、大変状況がよくわかりました。ありがとうございます。
私どもは知的障害ですので、まさに情報ですとか心のバリアフリーという意味では、本当にそこのところを大事にしていただけたということ、ありがたく受けとめております。情報ですとか心ということ、見えにくいことですが、それを、そういう言葉でただくくってしまうのではなくて、具体的な困り感とか、事例ですとか、都民の声というのを具体的に受けとめていきながら、それこそ、ハード面を利用するときにも、どういう不都合があるのかとか、気持ちの上でどういう困り感があるのかというようなことを拾っていきながら、専門部会などで審議していただけたらと思っております。
それから、先ほどもございましたけれども、これからの社会を担っていく子どもたちが、やはりこれからの心のバリアフリーという意味では一番大切だと思っておりますので、教育の中に、共生社会ということ、差別化、法律もできましたし、権利条約も批准されましたので、そういうことを生活の中で当たり前に受けとめていくことを子どもたちに、やっぱり教えていっていただきたいと思うんですが、そういう意味では、こういう協議会に教育分野と連携していただけたらと思っております。よろしくお願いいたします。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
横矢委員、一言何かございますでしょうか。
○横矢委員 子どもの危険回避研究所の横矢と申します。
私は、今、皆さんのお話を、委員のお話を聞きまして、知らなかったこと、気づかなかったことが、既にたくさん出てきたなと思いました。思いやりの心を醸成するのはすごく大事だと思うんですけれども、具体的に、どのように手助けしたらいいのかということを全然知らないことが、それぞれの分野であるのが改めてわかりました。例えば、今、ベビーカーがどうだということでよく話題になりますけれども、声をかけていただいて、例えばベビーカーを運ぶのが大変そうだから、赤ちゃんを乗せたままのベビーカーを階段で運ぼうとされても困るんですが、やってくださる方は親切でやっているつもりだったり、それをお断りするのが、どうお断りしたらいいのかなって不安に思ったりとか、そういうことも出てくると思います。ここのA3の資料でいえば、右の真ん中辺にあるところの大事なところですが、配慮や手法などを検討のところで、手法というのをすごく、いろんな例があるとは思うんですが、具体的にしていただいて、それからまたもう一度ハードに戻っていく。じゃあ、もうちょっとハード面でどういう工夫があるのかしらというところに戻っていけるようにしていきたいと思います。
それから、時期によって対処の仕方というのが多少変わってくるなと思うんですが、今、何にせよ、手すりってすごく大事だと私は思っています。エスカレーターとか、手すりとか、どこにも手すりがあって助かるんですけれども、今、こういう時期になりますと、感染の危険とかいうのが出てきまして、急にこれで手すりを持たなくなる人がふえるだろうなと感じています。うつるのが怖いということで、消毒を適度にできないと困るとか、母親世代がそう言ったりするのでわかるんですが、そういうようなことに小まめにもう一度目を通していくということが大事かなと思っております。以上です。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
高橋景市委員、いかがでしょうか。何か一言お願いします。
○高橋(景)委員 私は、9期の中間から入ってまいりまして、最初は何が何だかわからないような状況でずっと続けてまいりまして、最後のほうになって、やっと、この推進協議会の全体的なことがわかってまいりまして、多少具体的な発言もさせていただいたんですけれども。
10期のまちづくり推進協議会の中で、前に送られてきた冊子がありまして、あの冊子を見て、今、この推進計画のこれは、3分の1くらいの薄さになったと思います。あの中に、結構、老人についてのことが書かれていたんですが、大分減らしたという表現はいいのかどうかわかりませんけれども、具体的にもう少しあったんじゃないかなと思っていますけれども、その辺がどうなって、このようになったのか、そこをお伺いしたいなと。
それと、私は恐らくこの中では一番年をとっているんじゃないかと思いますけれども、今後、都老連としては、特にうちに閉じこもっている人たちをいかにして表に出すかという具体的なことを、これから来年の予算に向けて検討していくんですけれども、そういう見守りの活動そのものは何十年も前からやっているんですけれども、これから、そういう見守りの部分のソフトの面をどのようにきちんとして高齢者の人たちを表に出して活動ができるようにしていくかということと、それと、公共交通に触れてまいりますので、一人でも多くの人が、いろいろな活動に参加できるような公共交通ができていけばいいなと。特に私は三鷹なものですから、三鷹はまだ全域が交通の便がいいということにもなっておりませんので、そういう面も、東京都のお話を聞きながら、私も三鷹市の公共交通の委員になっておりますので、そちらにも少しでも寄与していきたいなと思っています。これから、老人に対する具体的な例を挙げて、ハードの面も、さらに充実させていかれたらなと思っています。
今後、いろいろと発言をさせていただきますけど、外れた質問をするかもしれませんけれども、それは御容赦願いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
年齢問わずに、情報というのは非常に重要ですし、安全・安心な生活シーンを構築していくためには、まさにこれがやらなければいけないし、見守りの問題もあるかと思います。よろしくお願いいたします。
1点だけ御質問がありましたので、事務局、お願いします。
○森田福祉のまちづくり担当課長 恐らくそれは、高齢者保健福祉計画ではないかと思います。3分の1になったというのは。福祉のまちづくり推進計画といたしましては、今回2回目でつくっておりますけれども、厚さについては、ほとんど同じぐらいのボリュームとなっております。高齢者保健福祉計画につきましては、今、ちょうど改定の作業をやっているところでございますけれども、そちらはまさに高齢者のための計画でございますので、御指摘がございました見守りのことも含めまして、網羅的な計画として作成させていただいております。そちらにつきましては、3倍どころか5倍ぐらいの厚さになる計画だと思いますので、そちらのほうではないかと思います。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございます。
今回、初めて公募委員で御出席されています田村委員と野中委員にも、一言ずつコメントですとか、あるいは御注文でも結構ですので、お願いできればと。よろしくお願いいたします。
野中委員、よろしくどうぞお願いします。
○野中委員 今回初めて参加させていただきました、野中と申します。
私は、これまで東京都の公立の小学校の教員をしておりまして、最後のほうは特別支援学級の教師をしておりました。ですので、先ほど永田委員とか横矢委員のおっしゃったことが、とてもわかるんですけれども、今までも総合的学習の中で、出前授業で聴覚障害者の方とか視覚障害者の方に来ていただいて、子どもたちがその講義を聞いて、また実際に実践して理解を深めるというような取組をしてる学校とか区がありますけれども、それがいっときの流行りではなくて、長期的に学校の指導計画の中できちんと学年を追って行われるようにするということが、とっても大事だなと思います。
それから、これは私自身の失敗談になるんですけれど、先ほど横矢委員もおっしゃったんですけれども、本当に聴覚障害者の方とか視覚障害者の方が、何を願っていて何をしてほしくないかということがすごく大事だと思うんですね。まず相手を知るというか、その方の障害とか、その方の願いとかを知るということがとても大事で、私は、十数年前にすごく自分で失敗しちゃったなと思ったんですけれど、視覚障害者の方が電車に乗ろうとしてらっしゃったんですね。つえをついてらっしゃったんですけれど、中年の男性だったので、何となく声がかけにくくて、私は何も言わずにぱっと、その方の肩かどこかを持って、さっと電車に乗っちゃって、また恥ずかしかったから何も言わずに離れちゃったんですね。でも、それって、視覚障害者の方にしてみたら、物すごい怖いことだったんじゃないかって後ですごく反省したんです。障害を持った人は、本当はどういう手助けを必要としているのか、本当にそのときその手助けを必要としているのかということを、私たちって、いろいろ考え過ぎちゃうと、思いやりの心を持って手を差し伸べようと思っても、なかなかそれができないというか、かえってこれまずいんじゃないかとか、そうやってちゅうちょする方も日本人って私も含めてすごく多いんじゃないかと思うんですね。だから、それをさっと自然にできるためには、障害のある方々が一体何を願ってらっしゃるのか、こういうことをしてもらっちゃ困るんだということも逆にたくさん出していただくことが、すごく必要なんじゃないかなと思います。
それと、もう一つ、ここにいらっしゃる方、私も含めて中高年の方が多いんですけれども、障害のある若者、若者は一体何を切実に願っているんだろうかということが、自分がもう若者でないのでわからないんですけれど、そういう声も拾い上げる必要があるんじゃないかなと。これから障害のある若い人たちが希望を持って生きるために、どんなことをするべきなのかなということも、これからひとつ考えていく必要があるんじゃないかなと思います。以上です。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
続きまして、田村委員、お願いいたします。
○田村委員 今回初めて参加させていただきます、田村です。
私は、スウェーデン大使館の科学技術部というところで、福祉関係の技術面に関与してきまして、日本からのデレゲーションというか、視察団、それこそいろいろな企業のデザイナーの方とか物づくりのときのバリアフリーのデザインの方々、あるいは市町村の方、こういった条例をつくるグループ、それから大学の研究者の方とか、それから市民の方のデレゲーションを組んで、スウェーデンにお連れして、スウェーデンの実際を見て、向こうのリハビリテーションセンターとか、そういった福祉機器普及のための施策とか、いろいろなところを見学して意見交換したり。そのほかに、逆にスウェーデンからもハイテクの進んだ日本で、どうやってハイテク技術を取り入れて、こういったバリアフリーの社会づくりに生かしているんだろうと、日本はIT先進国だから、さぞかしすごいことをやっているんじゃないかと期待していらっしゃいました。エレクロトニクスの大企業とか、それからもちろん中小企業の物づくりが、どういうものをつくってらっしゃるか見に行ったり、あるいはいろいろな研究機関と意見交換して、スウェーデンの方が日本で感激したのは、視覚障害者のための道路のぽちぽち、あれが非常に整備されて、スウェーデンでは余りなかったものですから、非常に感心してました。いろんなハード面で感心するところがあったと言ってます。
でも、まだスウェーデンほど普及してなかったかな。立ち上がりも遅かった。障害を持つということは誰にでもあり得る。高齢者も一種の障害者。そして健常者も、一時的になり得る。病気になったり、あるいは妊娠したり、あるいはけがしたりして。私自身もしょっちゅうスキーとかパラグライダーで骨折しては車椅子体験をしているんですけれども、そうすると、いかに大変かというのを初めて実感する。そういう、いつでも誰でも、もう二日酔いの翌日は障害者って感じで、障害を抱え得る、問題を抱え得る、そうしたときに、まちづくり、ハードづくりプラスそこに暮らす人々がどのようにサポートしてくれるのかというのが非常に重要で、私自身も足を骨折して、秋田に出張したときに車椅子で飛行機で行ったんですけれども、羽田から飛行機に乗るためにエレベーターを羽田空港で乗るときに、大勢の方が乗っていて車椅子が入れなかった。最近のエレベーターには、並んでいるとき、障害者優先って書いてある。そうすると、そこに既に満員で乗っていた方がおりてくださる。あるいは、すみません、私はどうしても階段で行けないので乗らせてくださいと、ちょっと言いやすくなる。そういうところなんか、大分変わってきた。でも、そういうことを言わなくても、心の教育というか、普及ということで、みんなが、障害者が待っていたら乗っていた方がおりて階段で行くとか、そういったことが自然にできるようになることがすごく重要だなと。ハード面とソフト面両方で推進していくというのは本当に重要なことだと身をもって感じました。
それから、今、すごく感じているのは、防災と福祉のまちづくりというのを結びつける必要が早急にあると。単独で防災化、こっちは福祉まちづくりというのではなく、横断的な開発が必要なので、特に二つ、先ほどどなたかもおっしゃったパンデミックな危険、感染症と自然災害ですよね。富士山の噴火があるんじゃないかとか、大地震がもう一回来る、そういったときの、要支援者の情報把握と、みんながどのように地域でサポートしていくか。そして、特にハード面なんですけれども、スウェーデンですごく学んだのは、難聴者のために、公園で、例えば危険が迫った、何かあったと。そうしたときサイレンを鳴らすと、難聴者の子どもは気がつかないから、どうするんだろうと。そうすると、サイレンで知らせるプラス光を出すというような、いろいろな障害を考えて、二重、三重に危険を知らせるサイレンに変わるハードが必要だと。
例えば、外国人が、オリンピックでいっぱいいらっしゃると思うんですけれど、パラリンピックとオリンピック、そうした場合、言語がわからないので、同じサインが違う意味でとられる可能性もある。そうした場合の外国、いろいろな種々の外国人に対する、どう知らせるかというのを、いろいろな言語をふやすプラス、そういった外国人への絵文字、共通の知らせ方をもう少し、今は英語とか中国語、韓国語、ふえてきましたけれども、そこら辺を、シンガポールなんか行くと4か国語、5か国語で、全ての公共施設は書かれているんですけれども、そういった対応が必要かなと。既になされていますけど、さらに普及することが必要かと思っています。
先ほどの教育ということですけれども、本当、小さいときから身につけないと、そういう心の浸透はないですけど、それプラス、先ほどの防災と結びつけて、訓練。避難訓練みたいな、そういったリハーサルみたいなのも、地域ぐるみでもうちょっとやるべきじゃないかなと。スウェーデンも、テロとかいろいろな危険や、風水害とか吹雪だとかいろいろな災害があるので、地震と火山噴火はないんですけれども、そうすると、偶数月、1月、3月、5月、偶数月の第1月曜日に町じゅうにサイレンが鳴って避難するとか、そうした訓練がなされているので、日本は9月1日だけかなという感じがしました。そして訓練と、その公共の福祉の啓蒙と啓発が必要かなと。横断的で総合的なコンプリヘンシブというのですか、総合的、横断的な普及が必要かなと思いました。
ラジオだとか、そういったメディアも使って簡単に声がかけられるような放送があると、割と浸透しやすいかなと。子供は学校で教育されますけど、大人をどう教育するかなということで、ラジオやテレビの、数秒のコマーシャルで普及させるということも大きいかなと思いました。以上です。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
お二人には、いろいろさまざまな御経験をお持ちですので、これからも、アドバイスも含めて御意見、御発言をいただければと思います。ありがとうございました。
○中島委員 私も、きょう初めて参加をさせていただきます、文京学院大学の中島と申します。
私は、前職は厚生労働省の地域専門官をしておりまして、福祉教育ですとかソフト面を専門にしておりました。国土交通省と都市計画マスタープランと地域福祉計画をどう一緒にやっていくかとか、そんなことも少しかかわらせていただいておりました。地域福祉、福祉教育が専門ですので、少しその観点から少し話をさせていただきたいと思います。
このまちづくり推進計画を拝見させていただいて、心のバリアフリーですとか、思いやりの心ということを重視していただいているのはとても大事だと思いますし、福祉教育の推進ですとかユニバーサルデザイン教育について盛り込んでいただいているのはとても重要だと思うんですけれども、総合的な学習の時間の、今課題点は、車椅子体験ですとかアイマスク体験という疑似体験が学校の中で完結をしてしまって、非常に形骸化しているということが一つ課題にあるのではないかと思っています。そうしますと、東京都のように、これだけハード面が9割ぐらい整備されているじゃないかということに対して、それを子どもたちがどれぐらい実感しているのか。また、それをどのように活用していったらいいのかということを、どれぐらい理解しているのかというところが課題になってくるんじゃないかなと思うんですね。ですから、この105ページの94にありますような区市町村におけるユニバーサルデザイン学習普及事業という、こういう包括的補助、つまり学校だけではなくて、地域全体を補助をして、そして地域全体で進めていきましょうという考え方はとてもすばらしいと思うんですが、残念ながら六つの区でしか行われていないということがある。例えば、こういうものを都全体で行えるような補助の仕方をしていくことが必要ではないかと思います。
先ほど来、御意見に出ているように、具体的にどういうことが課題なのか。例えば、盲導犬を連れた視覚障害者の人がレストランに入っていったときに、うちは動物はお断りですということが言われると、それは障害者差別解消法にひっかかるわけでございますけれども、そういうレストランがまだまだあるだろうということでございます。あるいは、車椅子では入りにくいところがあるだろうとか、そういうところが多分具体的なことになってくると思いますので、そういった議論が大事になろうと思いますし、子どもたちに、そんなことを考えてもらえるような、そんな事業が進んでいくといいのかなと思っています。以上です。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
高野委員、いかがでしょうか。
○高野委員 商工会議所の高野でございます。
私、前期から参画させていただいておりますが、新しい第10期で、特に今日、御審議をいただきました審議テーマ、主に二つのテーマを掲げられましたが、大変タイムリーなテーマかと思っております。スケジュールにつきましても、来年の9月に協議会としての意見具申を行うということでありますが、オリンピック・パラリンピックが開催される年が平成32年です。ちょうどそれに目がけて、これらのソフトな審議内容につきまして意見具申を申し上げ、東京都が実現に向けて保健行政で進めていただくということが何よりも肝要かと思っておりますし、もちろん、オリンピック・パラリンピック自体の成功はもとよりなんですが、オリンピックの後、この東京都は何を残していくのか。とても今、議論されておりますし、レガシーと言っておりますが、特にハード面は、恐らく建設局、産業労働局、それぞれ御議論いただいておりますし、私も幾つかの審議会でメンバーになっていますが、どうか、特にこの福祉行政で、オリンピックの後、たくさんのレガシーを残していただくことを都民の一人として願うものでありますし、また、この審議会が積極的な御議論をいただきますように願っております。以上です。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
二井田さん、事業者の立場になりますが、いかがでございましょう。
○二井田委員 東京バス協会の二井田と申します。
先ほど来、ノンステップバスの整備が大分進んでいると、非常に助かっているという、いい評価をいただいておりまして、大変ありがたく思っております。バス業者としましては、大変事業環境が厳しい中で、ノンステップバスを含め、バスロケーションシステムの整備でありますとか、バス停の上屋あるいは椅子の整備といったハード面の整備を進めております。また、今回のテーマになっておりますソフト面につきましては、各事業者内での研修をはじめ、運輸支局でありますとか行政主催の研修会、そういったところにも参加をさせていただいておりますし、きょうお配りになっております東京都の福祉まちづくりの推進計画、61ページにございますけれども、関係団体が主催をしております接遇向上のための研修、あるいは手話教室について協会としてバス業者の方に参加していただけるよう助成措置を講じて推進しているところでございます。
今後とも、非常に厳しい制約条件がございますけれども、可能な限りの整備を進めるべく現在取り組んでいるところでございます。
以上、御報告とさせていただきます。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
堀江委員、一言お願いできればと思います。
○堀江委員 JR東日本の堀江です。
弊社も、バリアフリー関係の設備の整備というのは着実に進めていくということで、今、鋭意取り組んでいるところであります。あわせて、お客様への案内、今、タブレット端末などを駅社員にも持たせながら、字や絵を使って、そういう画像の情報を使っての案内ということについても、今、取り組んでいるところであります。オリンピックの対応ですとか、外国人の方への対応も含めて、非常に効果的であるということで今進めているところであります。この委員会の中の、いろいろな御意見をいただきながら、我々も実際に皆さんの役に立てるような、案内方法も含めて、いろんなヒントをいただきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
○高橋(儀)会長 はい、どうぞよろしくお願いいたします。
段原委員、民鉄を代表してという形になりますけど、よろしくどうぞお願いいたします。
○段原委員 日本民営鉄道協会の段原でございます。
先ほどJRの方の言われたとおり、鉄道事業者は情報伝達が重要であると認識しておりまして、さまざまな取組を行っているところでございます。ここの審議テーマにございますように、やはり街中への外出に必要な情報という形で、いわゆる個々の事業者がさまざまな取組を行っておりますけれども、やはり連続した情報伝達というのが重要でございますので、その辺の取組をいかにするかというのが、この会で検討していただいたらありがたいと思っております。
あと、思いやりの心の醸成等、心のバリアフリー等につきましても、私どもは声かけ運動というのを実施しているところでございます。例えば、ベビーカーにおきましても、利用される方と、それをお手伝いされる方、見守る方と相互の理解が必要でございますので、それらのことを声かけ運動とか、またベビーカー利用の教室等を開いて実施しているところでございますけれども、さらなる心のバリアフリーをいかに進めていくかにつきましても、皆様の御意見を伺いたいと思っているところでございます。以上です。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
きょう、初めて稲垣さんが参加されていますので、もし一言ありましたらお願いしたい。
○稲垣委員 皆様、はじめまして。今回初めて参加させていただきます、日本大学の稲垣と申します。
私、関西出身で、しゃべっているとすぐばれるんですけれども、平成20年から愛知県豊田市にありますトヨタ都市交通研究所というところで地方都市の交通政策についていろいろ研究させていただきまして、平成23年から、東京のほうに来まして、吉祥寺にございます成蹊大学、安倍首相の出身大学ですけれども、あちらで3年間助教を務めておりました。ことしから日本大学のほうに移って、私の、この所属が交通システム工学科という所属になるわけなんですけれども、日本で唯一の交通工学を専門としているカリキュラムを組んでいる学科で、周りに交通工学の専門家だらけで、今回、私が、ここの学科代表として来ているという気持でもおるんですけれども、私、まだまだ経験が足らないところもありますので、大学のほうに持ち帰って、いろんな周りの教授陣からいろんな示唆をもらって、またこちらに持って帰ってくるというようなことも積極的にしたいと思います。
ちょっと、何か変な自己紹介になってしまいましたけれども、専門的な観点から気になるのは、このソフト対策に重点を置かれるということなんですけども、これ評価がかなり難しいのかなと思います。心の評価をしなければならないということですので、情報提供にしてもソフトの啓発にしても、支援者に対して何をしたかという評価は簡単なんですけれども、支援された側が一体どんな心になったのかとか、これから街の中で都民が支援しなければならないというようなことがあるとして考えるのであれば、そういう人たちの心がどのように変わったのか。今、アンケートにも答えないような無関心な人たちが一体どのように心が変わったのかということを評価するのは、かなり難しいと思います。その辺の、これからの進めていく施策がどのように評価できるのかということも、かなり考えていかなければならないと。言いたいことはいっぱいあるんですけれども。
○高橋(儀)会長 また次のときによろしくお願いします。ありがとうございました。
もう、川内委員、それから今井委員、何度かやっているので、また次の専門部会等でお願いをしたいと思いますが、行政の関係の方で特に御発言がもしございましたら。
○山下委員 国土交通省の安心生活政策課の課長をしております山下と申します。
わかりにくいですけれども、大きくバリアフリーの関係を、ユニバーサルデザインとバリアフリーの関係を担当させているというところでございます。今回の協議会は、東京都の福祉のまちづくりということですので、国の立場から貢献をしてまいりたいと思います。
1点、御報告的になりますけれども、国土交通省としましても、昨日、北川副大臣を座長とするバリアフリーワーキンググループを立ち上げておりまして、それの第1回会合を開きました。その中で、国土交通省としてバリアフリー対策をオリンピック・パラリンピックに向けていかに対応していくのかという議論を始めております。
それから、先ほど各委員の一部から出ておりましたベビーカーの協議会、ベビーカー関係でベビーカーの協議会というのをやっておりまして、そこでベビーカーマークも推進させていただくような取組をしておりますので、今後、東京都さんと連携しながら、また皆様と連携しながら、この東京都のまちづくりの推進協議会に貢献してまいりますとともに、また、その御意見なんかを国の政策にも反映させていただきたいと思いますので、御紹介だけさせていただきます。ありがとうございました。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
たくさんの方から御発言をいただきまして、ありがとうございます。
限られた時間ですので、まだまだ言い足りないところたくさんあると思いますけれど、この後、専門部会を設置して、さらにいただいている審議事項等について、きょうの御発言、非常に有益な示唆がたくさんあったと思いますけれども、それについて詰めてまいりたいと思います。
基本的には、手法というか、あるいは受け取る側の評価ですとか、そういったようなところもしっかりと突っ込まなければいけないという、そういう御議論があったかと思います。
それで、二つ目にあります専門部会の設置の件なんですけれども、これまで専門部会、東京都の推進協議会を設置してきましたが、一応、お手元の名簿の中で、行政関係者以外の方々で構成されるということを従前やってまいりました。今回も、そのようにさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○高橋(儀)会長 それでは、引き続き専門部会を、先ほど日程等の話がありましたけれども、後ほど日程調整をさせていただきながら進めさせていただきたいと思います。ありがとうございます。
それでは、一応、議事につきましては、その他ありますが、都のほうでは何かございますでしょうか。
○森田福祉のまちづくり担当課長 ありがとうございました。
少しだけ宣伝をさせていただきます。都の共催するイベントについての御案内を配らせていただいております。国際ユニバーサルデザイン会議というもので、チラシでございます。こちらにつきましては、国際ユニバーサルデザイン協議会というところが主催してやっているものでございます。東京都も共済しているものでございます。11月11日から13日まで、東京国際交流館、お台場のほうにございますけれども、で実施いたします。裏面のほうをご覧いただければと思いますが、福島と東京の共同開催になっております。9、10は福島県、11からは東京都でございます。初日の11日につきましては、無料で参加ができます。ただし参加登録が必要になっておりますので、公式ウエブサイト、ホームページ、この国際ユニバーサルデザイン協議会のホームページのほうに参加登録のところがございますので、そちらで登録していただければ無料で参加ができます。12、13につきましては有料になっております。料金のほうは、下のほうに書いてございます。
それからもう1点でございます。次回、専門部会でございますが、日程調整表をこれからお配りさせていただきます。御記入できる方につきましては、本日御記入していただきまして机上に置いていただけますよう、御協力をお願いしたいと思います。以上でございます。
○高橋(儀)会長 はい、ありがとうございました。
1時間半ぐらいでしたけれども、皆さんからたくさんの御意見を、これからの第10期のためにいただきましてありがとうございます。改めて感謝を申し上げると同時に、これからの議論はとても重要だということを痛感いたしましたので、ぜひ、そのことも含めて、また持ち帰りながら御発言とか、いろいろ次の御提案、アドバイス等も御意見いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、よろしいでしょうか。それでは、時間になりましたので、これで10期の第1回の推進協議会、終了させていただきたいと思います。御協力、どうもありがとうございました。
(午前11時35分 閉会)