令和4年度末

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1 誰もが円滑に移動できる交通機関や道路等のバリアフリーの更なる推進

(1)交通機関におけるバリアフリー化

ア 都内鉄道駅(JR・私鉄・メトロ・都営地下鉄)のバリアフリー化の進捗状況
○ 鉄道駅エレベーター等整備事業の令和4年度補助実績:3駅
○ 都内の鉄道駅では、「鉄道駅エレベーター等整備事業」等により、エレベーター等による1 ルートの確保、車椅子使用者対応トイレ、視覚障害者誘導用ブロック等の整備が進み、ほぼ全駅で完了
○ ホームドアについて、都内の鉄道駅全体では51.6%、都営地下鉄では都営浅草線の一部の駅を除く89.5%の駅で整備が完了

<都内鉄道駅のバリアフリー化の進捗状況>(累計)
  令和4年度末の状況
全駅数 整備済駅数 整備率(%)
「エレベーター等による段差解消」の整備状況 758 743 98.0%
「車椅子使用者対応トイレ」の整備状況(路面電車の駅を除く) 718 698 97.2%
「視覚障害者誘導用ブロック」の整備状況 758 757 99.9%
「ホームドア、可動式ホーム柵」の整備状況 758 391 51.6%

イ 利用者本位のターミナルの実現に向けた案内サイン等の改善
○ 初めて利用する人でも分かりやすく、利用しやすいターミナル駅の実現に向けて、複数の事業者の垣根を超えた、案内サインの連続性確保や表示内容の統一等を推進
<実施駅>
新宿駅、渋谷駅、池袋駅、東京駅、品川駅、浜松町駅、日暮里駅、立川駅、八王子駅

ウ 都内のノンステップバス車両の普及状況
○ だれにも乗り降りしやすいバス整備事業の令和4年度補助実績:29両
○ 都内を走行する路線バス車両では、「だれにも乗り降りしやすいバス整備事業」により、ノンステップ化が96.3%完了
○ 都営バスについては、平成24年度に全車両ノンステップ化を完了

<都内のノンステップバス車両の普及状況>(累計)
 

令和4年度末の状況

全車両数 整備済車両数 整備率(%)
民営バス 4,308両 4,091両 95.0%
都営バス

1,467両

1,467両 100.0%
合計 5,775両 5,585両 96.3%

エ ユニバーサルデザインタクシー車両の導入支援状況
○ 環境性能が高く、車椅子のまま乗降できるユニバーサルデザインタクシー車両の導入支援を都内のタクシー約4万台のうち16,003台(約4割)へ実施

<補助実績>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
3,800台 1,043台 2,116台

(2)道路におけるバリアフリー化

ア 都道のバリアフリー化の進捗状況
○ 平成28年3月に「東京都道路バリアフリー推進計画」を策定し、令和4年度末時点で同計画に基づく都道の対象延長180キロメートルのうち、累計147キロメートルを整備、整備率は81パーセント

<整備実績>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
16キロメートル 7キロメートル 5キロメートル

イ 歩行者感応式・視覚障害者用信号機、エスコートゾーンの整備状況

<整備箇所数>(累計)
  令和2年度 令和3年度 令和4年度
歩行者感応式信号機 673か所 677か所 665か所
視覚障害者用信号機 2,863か所 2,932か所 2,982か所
エスコートゾーン 716か所 746か所 777か所

(3)面的なバリアフリー整備

ア 東京都施行市街地再開発事業の実施状況

令和2年度 令和3年度 令和4年度
2地区 2地区 1地区

イ 東京都施行土地区画整理事業の実施状況

令和2年度 令和3年度 令和4年度
1地区 2地区 2地区

ウ バリアフリー基本構想等の重点整備地区・促進地区での整備状況
○ 令和4年度末時点で、都内21区10市101地区で移動等円滑化基本構想を策定、4区3市31地区で移動等円滑化促進方針を策定し、地域住民とも連携しながら面的なバリアフリー整備を実施

<基本構想策定に係る補助実績>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
1区1市 2区2市 3区

<移動等円滑化促進方針策定に係る補助実績>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
1区 3区1市 4区

2 全ての人が快適に利用できる施設や環境の整備

(1)建築物等におけるバリアフリー化

ア 福祉のまちづくり条例の運用状況

<福祉のまちづくり条例に基づく特定整備主による工事着手前の届出件数>
令和2年 令和3年 令和4年
990件 916件 990件

イ バリアフリー法の運用状況

<バリアフリー法の新規認定件数>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
15件 15件 8件

ウ ユニバーサルデザインのまちづくり緊急推進事業の実施状況

<補助実績>
  令和元年度 令和2年度 令和3年度
住民参加 5件 4件 2件
トイレの洋式化 1,314基 514基 490基

※令和3年度をもって事業終了

エ 宿泊施設のバリアフリー化事業の実施状況

<補助実績>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
76件 34件 17件

※令和4年度は交付申請ベース、令和3年度までは額確定ベース(いずれも令和5年12月末時点)

オ 赤ちゃん・ふらっと事業
○ 令和4年度末時点で、「授乳やおむつ替え等のスペース」を設置:1,592か所

<整備実績>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
16か所 59か所 26か所

(2)公園におけるバリアフリー化

都立公園の整備状況

<福祉のまちづくり条例に沿って整備した新規開園面積>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
3.9ha 7.5ha 10.2ha

(3)公共住宅の整備

ア 都営住宅のバリアフリー化(バリアフリー仕様の住宅及び車いす使用者向け住宅※)の進捗状況

<建替実績>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
2,006戸 2,530戸 2,988戸

※ バリアフリー仕様の住宅・・・高齢者等が日常生活を支障なく営むことができるよう、室内の段差を解消した住宅
車いす使用者向け住宅・・・居室内の移動に車椅子の使用を必要とする人がいる世帯を対象に、手すり等を設置した浴室、車椅子のまま便座まで移動できるスペースのあるトイレ等を備えた住宅(令和4年度末時点で累計1,036戸)

<既設都営住宅の住宅設備改善等実績>
  令和2年度 令和3年度 令和4年度
高齢者向け改善(※1) 2,858戸 3,070戸 3,899戸
障害者向け改善(※2) 206戸 230戸 271戸
エレベーター設置 31基 31基 23基

(※1)高齢者向け改善・・・高齢者からの要望を受け、玄関、便所、浴室などへの手すり設置、浴室出入口戸を中折れ戸に取替え、玄関内外部にインターホン設置、玄関ノブをレバーハンドルに取替えを行うなどの改善のこと
(※2)障害者向け改善・・・障害者からの要望を受け、玄関、便所、浴室などへの手すり設置、台所に火災・ガス漏れ警報及び遮断装置付メーターの設置、玄関内外部にインターホン設置を行うなどの改善のこと

イ 区市町村公営住宅のバリアフリー化の進捗状況

<補助実績>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
86戸 20戸 218戸

※戸数:整備(竣工)における都の補助件数

ウ 民間住宅のバリアフリー化の進捗状況

<サービス付き高齢者向け住宅等の供給実績>(累計)
令和2年度 令和3年度 令和4年度
22,819戸 23,858戸 24,224戸

3 災害時・緊急時に備えた安全・安心のまちづくりの推進

○帰宅困難者対策における要配慮者への支援
要配慮者への視点も踏まえた対応内容が含まれる帰宅困難者対策に関する普及啓発や、民間事業者への支援を実施
(令和4年度末時点の実績)
一時滞在施設戦略アドバイザーの派遣 20回
アドバイザーによるオンラインセミナー 24回
新たな普及啓発動画の再生回数(YouTube) 約93万回

○ヘルプカード作成促進事業
(令和4年度末時点の実績)
作成、配布:53区市町村(累計)

○社会福祉施設等の耐震化の促進
社会福祉施設等は、自力での避難が難しい方が多く利用する施設であり、一部は、福祉避難所として被災者の受入れ機能を果たすことから、診断・耐震改修に要する費用の補助を実施
(令和元年度末時点の実績)社会福祉施設等の耐震化率 93.1パーセント(全21,033棟のうち、耐震化済19,583棟)

4 様々な障害特性や外国人等に配慮した情報バリアフリーの推進

○点字による即時情報ネットワーク事業
(令和4年度の実績) 点字版 実施回数 241回 延配布者数 24,100人
※即時情報・・・新聞等による最新情報

○点字録音刊行物作成配布事業
(令和4年度の実績) 都刊行物:年間12種類
1種類につき、点字: 723部 録音物: 1,130部

○手話のできる都民育成事業

<修了者数>(累計)
令和2年度 令和3年度 令和4年度
9,714名 9,906名 10,059名

○東京ひとり歩きサイン計画
※ 外国人旅行者や障害者、高齢者が安心して東京の観光を楽しめるように、ピクトグラム(絵文字)や多言語で表記した観光案内標識を維持更新するとともに、平成26年度改訂の「国内外旅行者のためのわかりやすい案内サイン標準化指針」に基づき、各区市町村に対して、案内サインの統一化を周知・促進する。

<整備実績>
令和元年度 令和2年度 令和3年度
133基 106基 -

・令和2年度末時点で554基を整備(新規設置は令和2年度で終了)

5 都民等の理解促進と実践に向けた心のバリアフリーの推進

○普及啓発の充実
・「区市町村・事業者のための『心のバリアフリー』及び『情報バリアフリー』ガイドライン」の作成(平成27 年度)
・心のバリアフリー・情報バリアフリー研究シンポジウムの開催(平成28 年度・平成29 年度)
・心のバリアフリー普及啓発ポスターコンクールの実施(平成28 年度~) ※
・「心のバリアフリーに関する事例収集及び意識調査」の実施及び高校生向けリーフレットの作成・配布(平成28 年度)
・ 1 都3 県共同での障害者等用駐車区画の普及啓発活動(平成28 年度~)
・「『心のバリアフリー』の実践に向けたハンドブック」の作成(平成29 年度)
・東京都「心のバリアフリー」サポート企業連携事業の実施(平成30年度~)※
※心のバリアフリー普及啓発ポスターコンクール及び東京都「心のバリアフリー」サポート企業連携事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し令和2年度は実施を見送った。

○ヘルプマークの推進

<配布個数>(累計)
令和2年度 令和3年度 令和4年度
約415,000個 約465,000個 約536,000個

○身体障害者補助犬給付事業

<給付実績(盲導犬・介助犬・聴導犬)>
令和2年度 令和3年度 令和4年度
11頭 11頭 9頭

○駅前放置自転車対策の進捗状況

<放置自転車等※の台数の推移>(※原動機付自転車及び自動二輪車を含む。)
令和2年度 令和3年度 令和4年度
21,035台 19,430台 17,559台

○福祉教育の充実
小中学校1,896 校、都立高校191 校で福祉教育を実施 ※全校において実施

記事ID:114-001-20241004-011109