東京都社会的養育推進計画を策定しました
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東京都では、令和2年度に策定した「東京都社会的養育推進計画」を見直し、「東京都社会的養育推進計画(令和7年度~令和11年度)」を新たに策定しました。
計画の概要
・子供の最善の利益を確保する観点から、在宅での支援から特別養子縁組、代替養育や自立支援など、一体的かつ全体的な視点をもって策定する計画
・計画の期間は令和7年度から令和11年度までの5年間
計画の理念
(1)妊娠期から一貫して、子供と家庭を社会全体で切れ目なくサポートするとともに、支援が必要となった場合でも、できる限り家庭での養育の継続を目指す。
(2)社会的養護が必要になった場合であっても家庭復帰を目指すとともに、社会的養護の下で育つ子供たちについては、家庭と同様の養育環境において、健やかに育ち、自立できることを目指す。
(3)心理的・治療的ケアが必要な子供への専門的な支援により、全ての子供たちの安全・安心の確保を目指す。
計画の目標
(1)当事者である子供の権利擁護の取組の充実
(2)パーマネンシー保障の考え方に基づく支援体制の構築
(3)家庭と同様の環境における養育の推進
(4)施設におけるできる限り良好な家庭的環境の整備
(5)心理的・治療的ケアが必要な子供への専門的な支援の充実
(6)社会的養護のもとで育つ子供たちの自立支援
(7)児童相談体制の強化
(8)一時保護児童への支援体制の強化
(9)子供と子育て家庭を支える専門人材の確保・育成・定着
改定のポイント
(1)「家庭養育優先原則」と「パーマネンシー保障(※)」の2つを、計画全体を貫く共通の考え方として位置付け ※永続的な家族関係をベースにした家庭という育ちの場の保障
(2)代替養育を必要とする児童数について、都及び児童相談所設置区がそれぞれ推計し、都全体の数値は両者を合算して推計
(3)実績を踏まえ、里親等委託率は従来の目標値を維持することとし、目標達成に向けて施策を更に推進
(4)社会的養護のもとで育つ子供たちや一時保護所に入所する子供たちに対して、アンケートやヒアリングを実施