意外と便利!ダンボールでつくる斜面台(OT)
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作業療法士(OT)の想い
「目と手の協調性、手の操作性をよくしたい」みんなの想いです。それにはよく見えるところで手を使うことがポイントです。
そこでこの手作りの斜面台!この三角形が使いやすさの秘密です。もち手をつけると、パッともって、サッとおいてすぐに使えます。使い方はアレンジ次第で広がります。
机上で使うほか臥位でも姿勢よく、見やすくなります。
身近にあるダンボールを三角に組み立てるだけで、遊びや勉強がグッと変わってきます!
「意外と便利!ダンボールでつくる斜面台」の作り方
縦30センチメートル×横50センチメートル×高さ30センチメートル程度のダンボール箱を用意します。
底面の合わせ部は粘着テープを貼って開かないようにしておきます。
ダンボールの一番大きな面を正面とします。
両側面に上から下方向に対角線を引きカッターで切り開きます。正面が左にくるようにおきます。
ダンボールの箱の折りたたみ線に従って、左から右へ折りたたんで、三角柱にします。
側面の三角部からはみ出した部分のみを切り落とします。
いったん開きます。もち手になる穴を作ります。
底面の左半分の中央に手が入る程度の穴(3×10センチメートル程度)を切りぬきます。
もち手になるヒモを作ります。
スライド2で三角形になった両側面の各々中央に穴を開けます。
ヒモを半分に折り輪の部分を内側から外側に通します。内側にあるヒモの端を結んで抜けないように粘着テープでとめます。
元の三角柱に戻し、組み合わせて両側面を粘着テープで張り合わせます。
上側にはみ出した部分をレールとして使用します。
斜面側に折り返して粘着テープで固定します。
ラシャ紙を貼って、仕上げに透明テープでカバーします。
斜面になった上辺と下辺に両面テープを貼ってラシャ紙を貼ります。三角柱の側面には貼りません。
透明テープを隙間なく斜面に貼り、汚れや穴があくのを防ぎます。
完成です。
切り抜いた穴の形の持ち手が一か所、ひもの持ち手が二か所あり、片手でも自由に持ち運べます。
レールを下側にして置きます。レールに本などを置いても滑り落ちません。
アレンジした使い方として、
(1)ゴムを斜面につけて、おもちゃを付けて遊べます。
(2)ホワイトボードをのせると、書いたり消したりして遊べます。
(3)クリップボードをおくと、紙をとめて書いたり、本を抑えたりできます。
(4)マジックシートを置くと、磁石を付けたり外したりして遊びが広がります。