「医療の質」向上のための臨床評価指標QI(Quality Indicator)の公表について
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北療育医療センターでは、医療の質を「見える化」し、さらに向上させることを目指して、療育施設独自の臨床評価指標であるQI(Quality Indicator)を導入し、公表しております。
QI(Quality Indicator)は病院の地域における役割や患者属性・設備などの様々な要因を考慮する必要があるため、他の病院や療育施設との単純な比較はできません。
患者・利用者の皆様に、当センターの医療の質に対する取組姿勢や強みを知っていただき、より安心して当センターの医療・療育を受けていただくきっかけになればと思っております。
臨床評価指標 QI(Quality Indicator)一覧
番号 | 項目名 | 指標の説明 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 |
1 | 人工呼吸器を使用している通所登録者数 | 地域生活介護事業(通所)での受け皿が少ない人工呼吸器利用者等、濃厚な医療的ケアを必要とする方の受け入れを行い、在宅生活の継続を支援していきます。 | 18人 | 20人 | 19人 | 18人 |
2 | 人工呼吸器を使用している通所登録者の比率(登録者人数に対する割合) | 地域生活介護事業(通所)での受け皿が少ない人工呼吸器利用者等、濃厚な医療的ケアを必要とする方の受け入れを行い、在宅生活の継続を支援していきます。 | 51.4% | 52.6% | 54.3% | 54.5% |
3 | 保育所等訪問支援総件数に占める心理士実施件数の割合 | 様々な発達特性と環境との相互作用による心因性の不参加状態という症状が見られる児童に対して、訪問による心理面での総合的なアセスメントを行い、保育園・学校等の関係機関や保護者にフィードバックすることで、本人の生きづらさの軽減を目指しています。 | 47.3% (9件/19回) |
50.0% (14件/28回) |
54.9% (28件/51回 |
56.6% (30件/53回) |
4 | 新規褥瘡(床ずれ)発生件数 | 多職種で構成される褥瘡対策チームの取組等を通じて、入院患者・入所者における褥瘡の発生を予防しています。 | 3件 | 2件 | 8件 | 11件 |
5 | 認定看護師による出張勉強会件数 | 認定看護師が講師となり、地域の関係事業所に出向いて勉強会を行い、知識と技術を伝達しています。 | 3件 | 7件 | 15件 | 19件 |
6 | 入院・短期入所時のお薬手帳確認件数 | 入院・短期入所時に薬剤師がお薬手帳を確認します。それにより入院・入所直前の服薬状況を正確に速やかに把握し、医師・看護師と情報共有することで入院・入所中の医療安全の確保につなげます。また短期入所中の服薬を日常と変わることなく安全に継続できるよう、患者サービスの向上に努めます。 | 1,232件 | 1,677件 | 1,572件 | 1,705件 |
7 | 入院・短期入所時のお薬手帳確認の比率 | 入院・短期入所時に薬剤師がお薬手帳を確認します。それにより入院・入所直前の服薬状況を正確に速やかに把握し、医師・看護師と情報共有することで入院・入所中の医療安全の確保につなげます。また短期入所中の服薬を日常と変わることなく安全に継続できるよう、患者サービスの向上に努めます。 | ー | ー | 97.6% | 98.7% |
8 | 栄養士の病棟訪問件数 | 利用者が食事をしているところに訪問することで、食事の量や食べやすさ、好き嫌いなど色々な情報が得られます。また、利用者や介助者にとっても感想や意見を伝える場にもなっており、これを継続することで栄養科業務全体の質の向上につながります。 | 338件 | 338件 | 222件 | 266件 |
9 | 歯科外来の来院患者における精神鎮静法の比率 | 精神鎮静法とは、障害による身体の緊張等を点滴で鎮静薬を注入したり、麻酔ガスを用いたりして軽減し、安全面・精神面を考慮して歯科治療を行う歯科麻酔法です。 | 5.0% | 7.9% | 8.8% | 9.9% |
10 | 小児科から成人診療科への移行患者数 | 小児科で診察している患者の成長に合わせて、成人診療科への移行を支援することで、成人期の適切なケアにつなげていきます。 | ー | ー | 22名 | 23名 |
11 | 保育所等訪問支援件数 | 住み慣れた地域で共に暮らせる社会の実現を目指し、園や学校等に専門知識を持った支援員が訪問し、保護者・施設との連携を図り、お子様が園や学校での生活をより豊かに送れるように支援します。 | 17名/19回 | 20名/28回 | 34名/51回 | 36名/53回 |
12 | 契約児における超重症児又は準超重症児の人数 | 医療度の高い子供たちに豊かな生活(医療的ケアと遊び)を提供し、あわせて家族支援も行います。 | 12名 | 18名 | 17名 | 14名 |
13 | ボツリヌス毒素療法における筋電図と超音波診断装置(エコー)の使用の割合 | 痙縮治療のため行っているボツリヌス毒素注射(ボトックス)を安全かつ確実に行い、効果を最大化するよう努めています。 | 8.8% | 12.5% | 20.9% | 71.2% |
14 | 保育所等訪問支援件数に占める訓練科参加の割合 | 保育所等訪問支援件数のうち、セラピストが訪問し、児の食事や姿勢・運動や遊びなどについて施設職員へ情報提供した割合です。 身近な地域の障害児専門施設として、保育所等での児への保育の質がより向上し、保護者も安心して子どもを預けられることにつながるよう努めます。 |
47.4% (9人/19回) |
53.6% (15人/28回) |
45.1% (23人/51回) |
43.4% (23人/53回) |
15 | 短期入所受入件数(小児科) | 短期入所は、在宅介護を支える重要な事業であり、御家族の要望に沿えるよう努めています。 | 604件 | 709件 | 621件 | 758件 |
16 | 短期入所受入(小児科)での検査入院、医療入院の割合 | 短期入所中に、必要に応じて検査を行ったり、体調不良時に可能な範囲での医療を提供しています。 | 12.7% (77件/604件) |
14.5% (103件/709件 |
15.9% (99件/621件) |
10.3% (78件/758件 |
17 | 外来患者満足度 | 10月上旬の3日間に外来患者を対象に実施したアンケート調査で、当センターへの全体的な満足度の指標です。 | 87% | 83% |
77% | 74% |
18 | 100床あたりのインシデント発生件数 | 医療者が記載するインシデント・レポートは、その事例を検証し、医療事故、医療過誤の発生、再発を未然に防止することが主な目的です。 報告の件数が多いことは、組織的な安全文化の醸成が進み、より安全への配慮がなされていることを表しています。 | 27.77件 | 25.62件 | 28.81件 | 30.20件 |
19 | 全報告中医師による報告の占める割合 | 一般に医師からの報告が少ないことが知られており、この値が高いことは医師の医療安全意識が高い可能性があります。 | 1.75% | 2.16% | 1.02% | 2.52% |
1 人工呼吸器を使用している通所登録者数
〇指標の説明
地域生活介護事業(通所)での受け皿が少ない人工呼吸器利用者等、濃厚な医療的ケアを必要とする方の受け入れを行い、在宅生活の継続を支援していきます。
〇定義
人工呼吸器利用者数
〇グラフ
2 人工呼吸器を使用している通所登録者の比率(登録者人数に対する割合)
〇指標の説明
地域生活介護事業(通所)での受け皿が少ない人工呼吸器利用者等、濃厚な医療的ケアを必要とする方の受け入れを行い、在宅生活の継続を支援していきます。
〇定義
人工呼吸器利用者数/全登録者数
〇グラフ
3 保育所等訪問支援総件数に占める心理士実施件数の割合
〇指標の説明
様々な発達特性と環境との相互作用による心因性の不参加状態という症状が見られる児童に対して、訪問による心理面での総合的なアセスメントを行い、保育園・学校等の関係機関や保護者にフィードバックすることで、本人の生きづらさの軽減を目指しています。
〇定義
心理職が保育所等訪問支援を実施した件数(訪問数)/保育所等訪問支援の総件数
〇グラフ
4 新規褥瘡(床ずれ)発生件数
〇指標の説明
多職種で構成される褥瘡対策チームの取組等を通じて、入院患者・入所者における褥瘡(床ずれ)の発生を予防していきます。
〇定義
新規褥瘡(床ずれ)発生件数
〇グラフ
5 認定看護師による出張勉強会件数
〇指標の説明
認定看護師が講師となり、地域の関係事業所に出向いて勉強会を行い、知識と技術を伝達しています。
〇定義
認定看護師が講師となり実施した出張勉強会の件数
〇グラフ
6 入院・短期入所時のお薬手帳確認件数
〇指標の説明
入院・短期入所時に薬剤師がお薬手帳を確認します。それにより入院・入所直前の服薬状況を正確に速やかに把握し、医師・看護師と情報共有することで入院・入所中の医療安全の確保につなげます。
また短期入所中の服薬を日常と変わることなく安全に継続できるよう、患者サービスの向上に努めます。
〇定義
入院・短期入所時にお薬手帳を確認した件数
〇グラフ
7 入院・短期入所時のお薬手帳確認の比率
〇指標の説明
入院・短期入所時に薬剤師がお薬手帳を確認します。それにより入院・入所直前の服薬状況を正確に速やかに把握し、医師・看護師と情報共有することで入院・入所中の医療安全の確保につなげます。
また短期入所中の服薬を日常と変わることなく安全に継続できるよう、患者サービスの向上に努めます。
〇定義
入院・短期入所時にお薬手帳を確認した件数/全入院・短期入所実患者数
〇グラフ
8 栄養士の病棟訪問件数
〇指標の説明
利用者が食事をしているところに訪問することで、食事の量や食べやすさ、好き嫌いなど色々な情報が得られます。また、利用者や介助者にとっても感想や意見を伝える場にもなっており、これを継続することで栄養科業務全体の質の向上につながります。
〇定義
栄養士の病棟訪問件数
〇グラフ
9 歯科外来の来院患者における精神鎮静法の比率
〇指標の説明
精神鎮静法とは、障害による身体の緊張等を点滴で鎮静薬を注入したり、麻酔ガスを用いたりして軽減し、安全面・精神面を考慮して歯科治療を行う歯科麻酔法です。
〇定義
精神鎮静法(静脈内鎮静法・笑気吸入法・経口投与法)件数/来院患者延べ数
〇グラフ
10 小児科から成人診療科への移行患者数
〇指標の説明
小児科で診察している患者の成長に合わせて、成人診療科への移行を支援することで、成人期の適切なケアにつなげていきます。
〇定義
成人診療科移行患者数
〇グラフ
11 保育所等訪問支援件数
〇指標の説明
住み慣れた地域で共に暮らせる社会の実現を目指し、園や学校等に専門知識を持った支援員が訪問し、保護者・施設との連携を図り、お子様が園や学校での生活をより豊かに送れるように支援します。
〇定義
契約数/訪問支援数
〇グラフ
12 契約児における超重症児又は準超重症児の人数
〇指標の説明
医療度の高い子供たちに豊かな生活(医療的ケアと遊び)を提供し、あわせて家族支援も行います。
〇定義
超重症児又は超準重症児の人数
〇グラフ
13 ボツリヌス毒素療法における筋電図と超音波診断装置(エコー)の使用の割合
〇指標の説明
痙縮治療のため行っているボツリヌス毒素注射(ボトックス)を安全かつ確実に行い、効果を最大化します。
〇定義
筋電図又は超音波診断装置(エコー)を使用した人数/ボトックス注射を行った人数
〇グラフ
14 保育所等訪問支援件数に占める訓練科参加の割合
〇指標の説明
保育所等訪問支援件数のうち、セラピストが訪問し、児の食事や姿勢・運動や遊びなどについて施設職員へ情報提供した割合です。
身近な地域の障害児専門施設として、保育所等での児への保育の質がより向上し、保護者も安心して子どもを預けられることにつながるよう努めます。
〇定義
訓練科セラピストが保育所等訪問支援を行った件数(訪問訓練士数)/センターが行った保育所等訪問支援の件数(全訪問回数)
〇グラフ
15 短期入所受入件数(小児科)
〇指標の説明
短期入所は、在宅介護を支える重要な事業であり、御家族の要望に沿えるよう努めています。
〇定義
短期入所希望者のうち、医療ケアの比重が高いため、医療入院で対応した件数
〇グラフ
16 短期入所受入(小児科)での検査入院、医療入院の割合
〇指標の説明
短期入所中に、必要に応じて検査を行ったり、体調不良時に可能な範囲での医療を提供しています。
〇定義
短期入所中に併せて検査を実施、又は、体調の変化に対して医療的介入を要した件数/短期入所希望者のうち、医療ケアの比重が高いため、医療入院で対応した件数
〇グラフ
17 外来患者満足度
〇指標の説明
10月上旬の3日間に外来患者を対象に実施したアンケート調査で、当センターへの全体的な満足度の指標です。
〇定義
外来患者アンケートの設問「全体としてこのセンターに満足していますか」に対する「満足」又は「ほぼ満足」と回答した人数/外来患者アンケートの回答者総数
〇グラフ
18 100床あたりのインシデント発生件数
〇指標の説明
医療者が記載するインシデント・レポートは、その事例を検証し、医療事故、医療過誤の発⽣、再発を未然に防⽌することが主な⽬的です。 報告の件数が多いことは、組織的な安全⽂化の醸成が進み、より安全への配慮がなされていることを表しています。
〇定義
1か月平均のインシデント・アクシデント報告件数×100/許可病床数
〇グラフ
19 全報告中医師による報告の占める割合
〇指標の説明
一般に医師からの報告が少ないことが知られており、この値が高いことは医師の医療安全意識が高い可能性があります。
〇定義
1年間のインシデント・アクシデント報告総件数のうち、医師・歯科医師が提出したインシデント・アクシデント報告総件数/1年間のインシデント・アクシデント報告総件数
〇グラフ