就労支援研修会報告(第5回)

更新日

1 研修テーマ

「一般就労の機会拡大・就労の継続」

2 開催日時

平成19年3月1日(木曜)午後1時30分から5時

写真:就労支援研修会

3 構成

パネルディスカッション「就労継続支援事業の経営改革」  

 
コーディネーター 埼玉県立大学社会福祉学科助教授 朝田雅也氏
パネリスト 社会福祉法人きょうされん常務理事 藤井克徳氏
パネリスト 東京経営者協会障害者雇用相談室 畠山千蔭氏

4 内容

平成18年4月に施行された「障害者自立支援法」において障害者の就労支援の抜本的強化が取り上げられ、授産施設は一般就労へ向け就労継続支援事業と就労移行支援事業とに再編されようとしています。
まず、社会福祉法人きょうされん・常務理事の藤井氏より働くことへの意識付けを基盤としながらも工賃アップの側面について話題提供していただき、次に東京経営者協会障害者雇用相談室の畠山氏から就労継続支援事業の経営改革の視点から働ける障害者を意識した経営者側からの提言をいただきました。
さらに、埼玉県立大学助教授の朝日氏にコーディネーターをお願いし、東京都障害者施策推進協議会より東京都に提案された就労施策のあり方もふまえたうえで、今後の課題についてパネリストとの討議を行い、最後に参加者と意見交換し、福祉的就労から一般就労への意識の転換を図りました。

5 参加者数

87名(区部43名、市町部44名)
就労支援機関16名 (9区、4市)
主管課19名 (7区、9市)
授産施設等48名 (区部18、市部22か所)
その他4名 (市障害者地域自立生活支援センター、産業労働局等)
 

6 アンケート結果 回収数57名 (65.5%)

 
大変参考になった 23名
参考になった 30名
期待したほどではなかった 3名
無記入 1名

7 主な感想・意見等

  • 授産事業の利益の向上、運営から経営など現在私たち作業所が抱えている一番の問題点、そして各指導員の意識など大変共感するところがありました。(区部授産施設)
  • 「福祉」の視点に主眼が移りがちな傾向があったので、「経営」の視点での取組む重要性が改めて学習できました。(市部就労支援機関)
  • 企業サイドの考え、見方について理解することができた。(市部就労支援機関)(同意見6件)
  • パネリストが二人と絞られていたので踏み込んだ話まで聞けた。交流が必要という最後のまとめが印象的でした。(その他)
  • 授産施設の職員の意識改革がとても重要になること。口頭や気持ちの中では工賃アップは常に課題ではあるけれども実践まではなかなか結びつかない(日々の作業に追われて)。改めて自分自身の意識改革から始めなければと痛感いたしました。(区部授産施設)(同意見数件あり)
  • 企業の求める人材育成と施設側の就労への考え方の両面が聞け一方的なものでなく良かった。
  • ~なればいい、という発想を出ていない。その為にどう考え、どういう支援(政)策がほしいという提案が聞きたい。現場はそうなるよう日々、努力をしています。それでも、これ以上できないのです。(市部授産施設)
  • 改めて、福祉の分野と企業との相互の交流・理解が大切であると感じました。(区部授産施設)
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