認定看護師の紹介
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高度な医療機能を十分に発揮していくために、専門分野において卓越した看護実践、指導、コンサルテーション能力などを習得した看護師の存在が不可欠です。東京都では、認定取得までにかかる入学検定料、入学金、授業料、認定試験審査料、認定登録料などを公費で負担する支援制度を設けています。
重症心身障害福祉協会認定 重症心身障害看護師
重症心身障害福祉協会認定 重症心身障害看護師とは
重症心身障害の看護分野における専門的な知識・技術を理論的に探究し、質の高い看護実践活動と指導的役割を果たす人材を育成するための重症心身障害プロフェッショナルナース育成研修を修了し、重症心身障害福祉協会の認定を受けた看護師を指します。
当センターでは、本研修を修了し認定を受けた重症心身障害看護師が、利用者さんの個別性に応じた質の高い看護や職員指導における中核的役割を果たし活躍しています。
日本看護協会 認定看護師
日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認められた看護師を指します。
当センターには、「感染管理」、「皮膚排泄ケア」、「慢性呼吸器疾患看護」、「緩和ケア」、「摂食嚥下障害看護」の5分野の認定看護師が活躍しています。
感染管理認定看護師
感染管理とは、保健医療施設においてすべての患者、医療従事者、訪問者、その他の人を感染から守ることです。感染管理認定看護師は、臨床現場において感染防止対策を推進し、安全で質の高いケアの実現を目指し、専門的サービスを提供しています。活動としては、感染予防策の基本である手指衛生の遵守と個人防護用具の着脱が正しいタイミングでできる様、実践指導をしています。また、感染症の拡大防止対策の徹底として初動対応の研修を実施しています。
感染管理認定看護師
COVID-19 の影響もあり、感染予防策については、手洗いやマスクの着用など一般の人々にも身近に感じられるものになったと思います。感染管理認定看護師は、医療関連サーベイランスの実践及び、施設の感染状況の評価、感染予防・管理システムの構築を行っていきます。利用者・職員への感染予防策に取り組み、職員への教育活動に努め、利用者の生活の質を下げることなく、どのような感染予防体制を行うことが良いかを日々検討し、実践しています。
ゴミの捨て方についてチェックしています
慢性呼吸器疾患看護認定看護師
当センターでは49.1%の方が呼吸器系の障害を持ち生活されています(令和5年版事業概要より)呼吸障害は循環器系や消化器系、精神的な苦しさなど、様々な他の疾患や症状と関りが深い事が特徴です。認定看護師として呼吸状態の判断やケアを行うことは勿論ですが、センターの看護師全員が質の高い呼吸ケアを提供できるよう研修を行っています。
また、摂食・嚥下障害や緩和などの認定看護師と積極的に情報交換をしています。
確認しています。
皮膚・排泄ケア特定認定看護師
創傷Wound・ストーマOstomy・失禁Continenceのケアを行います。利用者の皮膚は繊細で、身体変形や拘縮による皮膚の圧迫や摩擦で思いもよらない部位に褥瘡が発症します。利用者が快適な生活を送れるようスタッフと協力し、より良いケアの提供に努めています。ご家族からの相談もお受けします。
緩和ケア認定看護師
緩和ケアの大きな目標は「つらい」ことや「くるしい」をできるかぎり緩和してQOLを向上させることです。府中療育センターを利用しているすべての方々が、その人らしく輝ける日々が過ごせるように、温かい看護を常に心がけて、関わらせていただいています。たくさんの人の笑顔がみられるようにがんばります!
の治療方針やケアについて多職種スタッフ倫理
カンファレンスを行っています
摂食・嚥下障害認定看護師
当センターには重い障害を抱えながらも食べたいという利用者や、食べさせたいと思うご家族がたくさんいます。そのような方たちの気持ちに寄り添えるように、どうしたら食べることが出来るのかどのような状態であれば食べられるかなど検討します。重症心身障害児者の摂食行動は複雑な要素が重複しているため様々な視点から利用者の状態を観察し、アプローチしていくためのツールを多く持つことが大切です。利用者一人ひとりに対して今できる最善のことを見つけていけるよう多職種で協働していきたいと思っています。
摂食嚥下評価をしながら、食事介助を行っています