平成22年度「相談担当者のための日常生活用具研修会」実施報告

更新日

 区市町村等で障害者や高齢者の相談業務に携わる職員を対象に、『相談者のための日常生活用具研修会』を開催しました。
 本研修会は、日常生活用具に関する基本的な知識を習得して、障害のある方や高齢の方が地域で安心・安全に暮らせるよう、相談支援に役立てていただくことを目的にしています。昨年度までは、バリアフリー住宅相談研修会の中で住宅改修と日常生活用具の講義を行っていましたが、今回は日常生活用具に関する研修会とし、実際に日常生活用具に見て触れて体験する展示・体験の時間を増やしました。また、多摩地区からも参加しやすくするため、同内容の研修会を開催日と会場を変えて2回開催しました。
当日は、区市町村窓口の職員を中心に、2日間合わせて200名の参加がありました。詳細は以下の通りです。

1 日 時

1回目:平成22年7月13日(火) 13時15分から16時45分まで
2回目:平成22年7月20日(火) 13時15分から16時45分まで

2 場 所

1回目:東京都社会福祉保健医療研修センター2階講堂(展示:レクリエーション室)
2回目:東京都多摩障害者スポーツセンター2階集会室(展示:体育館)

講義風景

3 内 容

  1. 講 義
    「障害者の日常生活用具給付事業について」
    創価大学 文学部 社会学専修 教授 和田 光一 氏
    日常生活用具の基本的な知識として、用具の再確認、身体機能との関係、支給判断のための土台となる知識・考え方等を解説して
    いただきました。
  2. 日常生活用具展示・体験
    視覚障害(点字ディスプレイ、視覚障害者用拡大読書器等)、聴覚障害(火災警報器、携帯用信号装置等)、肢体不自由及び内部障害(入浴担架、移動式リフト、自助具、パルスオキシメーター等)の分野別に、メーカー・販売店による展示・説明と体験を行ないました。

展示風景

4 結 果

  1. 参加者数 200名 (参加申込み227名) 区部127名 市町村部73名
    障害福祉所管課(福祉事務所)89名 高齢福祉(介護保険)所管課10名
    地域包括支援センター 28名 障害者センター 26名 社会福祉協議会 16名 他31名
  2. アンケート結果 (回収172名 回収率86%)
アンケート
  参考になった 普通 参考にならなかった 無記入
講義 126 41 2 3
展示 153 17 0 2
  1. 感 想 (アンケートより)
    • 制度の組み立て、各定義や根拠についての説明が非常に参考になった。
    • 基本の考え方がわかり、給付決定にあたり参考になった。
    • 受講対象者が広かったため、内容が広く浅くの傾向と感じた。対象を分けて内容を検討してもらいたい。
    • 実際に給付した用具について体験することができ、理解が深まった。
    • 普段は高齢福祉に従事しているため、視覚・聴覚の用具は勉強になった。
    • 機器の説明だけでなく、どのような人、また、どんな時に有効かも説明してほしい。
記事ID:114-001-20240814-010483