平成20年度移動支援従業者研修のスキルアップ研修会実施報告
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移動支援事業は様々な事情で一人での外出が困難な障害者にとって、生活に欠かせない重要なサービスです。現在、移動支援は区市町村事業として実施されており、ヘルパーの資格要件や養成の仕組みは各地で様々な状況です。
当センターでは、障害者のニーズに応える人材養成について参加者が現状を振り返る機会となるよう本研修会を企画しました。当日は、移動支援のヘルパー派遣事業者や福祉事務所等61ヶ所から73名の参加がありました。
前半は、当センターの実施したアンケート(移動支援の支給決定者数及び利用者・家族の意見)結果を報告した後、サービス利用者とガイドヘルパー3組から、移動支援を利用して外出するメリットや改善してもらいたいこと等の発表をしてもらいました。
後半は、全体会の発表を受け、全身性障害、視覚障害、知的障害の分野に分かれ、グループワークを行いました。
研修会の詳細な報告書(PDF形式)は、本ページの下方よりダウンロードできます。
1 日時
平成20年10月23日(木曜日) 午後1時20分から4時40分まで
2 場所
東京都心身障害者福祉センター 4階大研修室、小研修室、会議室
3 内容
(1)アンケート結果報告
都センターが区市町村障害福祉課を対象に実施したアンケート(移動支援事業支給決定者数、支給決定に関する利用者・家族意見)の結果報告
(2)全体会
「移動支援サービス利用者とガイドヘルパーによる現場からの報告」
全身性障害者の移動支援
話題提供者:丸田氏、市川氏(NPO法人自立生活センターSTEPえどがわ)
視覚障害者の移動支援
話題提供者:唐尾氏、村上氏(NPO法人アイ・サポート)
知的障害者の移動支援
話題提供者:今西氏、本多氏(社会福祉法人 滝野川学園)
(3)グループワーク
全体会の報告を受け、各障害分野に分かれグループワークを実施
4 結果
(1)参加者数73名、61機関
(2)参加者属性(事後アンケートより 回収63件)
サービス提供事業者53件、研修事業者3件、区市町村障害福祉所管課5件、その他5件
(3)参加者の意見・要望(事後アンケートより抜粋)
・自分の所属する区での状況しかわからなかったので、各地域での情報が得られ有効だった。
・下見に行ったり、ガイドとして出来うる自己努力の大切さや、事業所としてのガイドヘルパーに対する関わり方等、現場ならではの声が聞けて貴重な時間になった。
全体会の様子
グループワークの様子