平成21年度バリアフリー住宅相談研修会実施報告

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 区市町村等で障害者のある方の住宅改修等の相談業務に携わる職員を対象に、『バリアフリー住宅相談研修会』を開催しました。
 本研修会は、障害のある方が地域で安心・安全に暮らせるよう、住宅改修や日常生活用具に関する相談支援に役立てていただくことを目的にしています。今年度は、日常生活用具の講義の中で実物を展示し、実際に見て触れる機会を設けました。また、住宅改修の講義では、事例を写真や動画を用いてよりわかりやすく解説し、住宅改修アドバイザー制度等の相談支援体制についての情報提供を行ないました。当日は、区市町村窓口の職員を中心に84名の参加がありました。
 詳細は以下の通りです。

日時

平成21年6月23日(火曜) 9時40分から16時40分

場所

東京都社会福祉保健医療研修センター 2階 視聴覚室
             日常生活用具展示:301、302教室

講義風景

内容

(1)講義
  【講義1】「障害者の日常生活用具給付事業について」
             創価大学 文学部 社会学専修 教授 和田 光一 氏
         日常生活用具の基本的な知識として、用具の再確認、身体機能との関係、支給判断のための土台となる知識・考え方等
       を解説していただきました。
  【講義2】「世田谷区における住宅改修の支援及び障害別住宅改修の事例」
             世田谷区立総合福祉センター 理学療法士 柿沼 保 氏
         世田谷区での住宅改修の相談支援体制や地域のネットワークの紹介、障害別の住宅改修事例について障害の特性など
        も含めて説明していただきました。
  【講義3】「町田市の住宅改修アドバイザー制度」
             NPO法人町田すまいの会代表 一級建築士 大宇根 成子 氏
        町田市の住宅改修アドバイザー制度とこの制度への関わり、建築士の立場から事例を通して感じている問題等をお話し
       いただきました。
(2)日常生活用具展示 (和田氏の講義の中で実施)
    視覚障害(点字ディスプレイ、視覚障害者用拡大読書器等)、聴覚障害(災害時要援護者用情報表示器、聴覚障害者用屋内信
  号装置等)、肢体不自由(入浴担架、体位変換器、携帯用会話補助装置等)の分野別に、メーカー・販売店による展示及び説明を行
  ないました。

日常生活用具展示風景

結果

(1)参加者数 84名 (参加申込み90名)
   障害福祉所管課(福祉事務所)48名 高齢福祉(介護保険)所管課14名
   相談支援事業所16名 その他6名
(2)アンケート結果 (回収75名 回収率83%)

  参考になった 普通 参考にならなかった 無記入
講義1 56 12 3 4
講義2 54 17 2 2
講義3 52 13 1 9

(3)感想 (アンケートより)

  • 日常生活用具を見たり使用したりすることができてよかった。
  • 区市町村の窓口として、必要な考え方や役割を再認識できた。
  • 多くの事例について写真・動画を使っての説明があり、非常にわかりやすかった。
  • 住宅改修アドバイザー制度を含めてチーム対応の必要性を勉強できた。
  • 建築士の立場から話を聞けて非常に参考になった。

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