養育家庭体験発表集2015年(平成27年度実施)
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~「養育家庭体験発表集」の発行にあたって~より
都内には、様々な理由で親と一緒に暮らすことのできない子供が約4,000人います。
都では、このような子供たちが、家庭的な環境の下で生活できるように、養子縁組を目的としない「里親」(養育家庭)の普及啓発につとめています。
そして、多くの方に里親の制度を理解していただくとともに、里親になっていただけるよう、各区市町村と協力し、養育家庭体験発表会を開催しています。
この冊子は、平成27年度に開催された体験発表会において、養育家庭の皆さんに発表していただいた内容を要約し、冊子にまとめたものです。
里親になろうと思ったきっかけ、委託されていた時の元委託児童の思い、思いがけない出来事やあわただしい日々の様子が描かれています。また、委託児童の赤ちゃん返りなどの問題や実子と委託児童の関係、委託児童を育てることゆえの悩みについても語られています。
しかし、そういったご苦労の中にも、子供が少しずつ家庭になじんで心が通じ合っていくのが実感でき、養育家庭をやっていて良かったという話や、悩んだときに里親仲間や児童相談所など周りの人から支えてもらった話など、里親(養育家庭)だからこそ味わえる子育ての素晴らしさにも触れています。
多くの都民の皆様にお読みいただければ幸いです。
平成28年9月
東京都福祉保健局少子社会対策部育成支援課長
中 澤 知 子
記事ID:114-001-20240814-006683