養育家庭体験発表集2007年(平成19年度実施)
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~「養育家庭体験発表集」の発行にあたって~より
都内には、様々な理由で親と一緒に暮らすことのできない子どもが約3,900人います。このような子どもたちを、実の親にかわり、家庭的な環境の下で育てているのが「里親」です。
都の里親制度は、「養育家庭」と「養子縁組里親」に大きく分かれています。とくに、養子縁組を目的としないで、子どもを家族の一員として迎えていただく里親を「養育家庭」、又は「ほっとファミリー」という愛称で呼び、普及啓発につとめています。
そして、このような子どもの状況とほっとファミリーを理解していただくため、都では各区市町村と協力し、養育家庭体験発表会を開催しています。
この冊子は、平成19年度に開催された養育家庭体験発表会において、ほっとファミリーの方々に発表していただいた内容を要約し、冊子にまとめたものです。
初めて子どもに出会ったときのことや交流中の出来事、委託後の子どもの赤ちゃん返りや問題行動などへの対応など、子育てに奮闘している様子が描かれています。また、真実告知や実子との関係など、里子を育てることゆえの悩みについても語られています。
しかし、そういったご苦労の中にも、子どもが少しずつ家庭になじんで心が通じ合っていくのが実感でき、ほっとファミリーをやっていて良かったというものや、子どもから喜びや幸せをもらっているというものなど、ほっとファミリーとして経験した子育ての素晴らしさにも触れています。
より多くの都民の皆様にお読みいただければ幸いです。
平成20年9月
東京都福祉保健局少子社会対策部育成支援課長
松山 祐一
記事ID:114-001-20240814-006691