調査結果の概要
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調査結果の概要
〇 身体障害者2,762人、知的障害者805人、精神障害者529人(回答者)の状況
本調査では、身体障害者、知的障害者、精神障害者の3種類の調査票によりそれぞれの障害者ごとに調査を実施した。調査結果も、報告書の「第2章 身体障害者の状況(19p~94p)」「第3章 知的障害者95P~148p)」「第4章 精神障害者の状況(149p~205p)」にそれぞれの障害ごとに掲載した。また、それぞれの障害ごとの調査票間で共通であるもののうち、相互に比較することが可能なものは、「第5章 身体障害者・知的障害者・精神障害者の状況(206p~222p)」へ掲載している。調査結果の概要は、この報告書から主な調査結果を抜粋したものである。
身体障害者・知的障害者・精神障害者の状況
1 回答者の概況
回答者の年齢階級をみると、身体障害者では「70~79歳」の割合が31.7%、知的障害者では「30~39歳」が33.3%、精神障害者では「40~49歳」が24.6%とそれぞれ最も高くなっている。身体障害者は、60歳以上の割合が、71.5%と7割を超えている。
2 住居の種類
在宅で生活している人に住居の種類を聞いたところ、「持家」の割合は、身体障害者では60.1%、知的障害者では59.7%と約6割であるが、精神障害者では39.2%と約4割である。知的障害者の「グループホーム・ケアホーム」の割合は7.6%で、前回調査に比べて3.2ポイント上昇している。
3 一緒に生活している人〔複数回答〕
在宅で生活している人に、現在一緒に生活している人を聞いたところ、身体障害者は「配偶者」の割合が最も高く52.5%、知的障害者は「親」の割合が最も高く78.9%と8割近くとなっている。精神障害者も「親」の割合が38.0%と最も高いが、「一人で暮らしている」の割合も35.2%と高くなっている。
4 医療費助成等の利用の有無〔複数回答〕
過去1年間に医療費助成等を利用したか聞いたところ、「心身障害者医療費助成」を利用した人は身体障害者23.1%、知的障害者22.5%と、それぞれ2割以上となっている。精神障害者は、「自立支援医療(精神通院医療)」を利用した人の割合が72.2%と7割を超えている。
5 障害者自立支援法による障害福祉サービス等
精神障害者及び在宅で生活している身体障害者、知的障害者に、過去1年間の障害者自立支援法による障害福祉サービスの利用状況について聞いたところ、利用した人の割合は、知的障害者は40.4%と4割を超えていたのに対し、身体障害者と精神障害者はそれぞれ13.6%、16.8%と1割台であった。利用した内容で最も割合が高かったのは、身体障害者では「居宅介護(ホームヘルプ)等」で36.1%、知的障害者と精神障害者は「自立訓練、就労移行支援または就労継続支援、生活介護」で、それぞれ34.5%、46.1%となっている。
6 仕事の種類〔複数回答〕
仕事の種類をみると、身体障害者と精神障害者では一般就労(「正規の職員・従業員、会社等の役員、パート・アルバイト・日雇等」)の割合が高く(身体障害者63.9%、精神障害者54.3%)、知的障害者では「作業所・授産施設等で就労」が56.5%と高くなっている。前回調査(15年度調査)と比較して、知的障害者では、「作業所・授産施設等で就労」の割合が5.8ポイント下がる一方、一般就労(「正規の職員・従業員、会社等の役員、パート・アルバイト・日雇等」)が6.1ポイント上昇した。精神障害者では、「作業所・授産施設等で就労」の割合が13.9ポイント下がり、一般就労(「正規の職員・従業員、会社等の役員、パート・アルバイト・日雇等」)が19.8ポイント上昇した。3障害ともに一般就労(「正規の職員・従業員、会社等の役員、パート・アルバイト・日雇等」)の割合が上昇している。
7 作業所、授産施設等の利用経験
現在仕事をしている人で、仕事の種類が「正規の職員・従業員、会社等の役員、パート・アルバイト・日雇等」の人に、これまでに「作業所、授産施設等」を利用したことがあるか聞いたところ、利用したことが「ある」と答えた割合は、身体障害者では3.4%、知的障害者では29.0%、精神障害者では22.4%であり、いわゆる「福祉的就労」から「一般就労」に移行したことが伺える。
8 1週間の就労日数
仕事をしている人に1週間の就労日数を聞いたところ、3障害とも「5日以上」の割合が最も高かったが、身体障害者は68.3%、知的障害者が89.1%であるのに対し、精神障害者では47.9%と半数に満たなかった。
9 一週間の労働時間
仕事をしている人に1週間の労働時間を聞いたところ、身体障害者は「40時間以上」の割合が34.5%、知的障害者は「30~40時間未満」が35.1%、精神障害者は「20~30時間未満」が26.4%と最も高くなっている。30時間以上の人の割合は身体障害者では53.8%、知的障害者では53.1%と半数を超えているが、精神障害者は25.0%となっている。
身体障害者2,762人(回答者)の状況
1 就労の状況
(1) 収入を伴う仕事の有無(調査基準日現在)-障害名〔複数回答〕、年齢階級別
収入を伴う仕事の有無は「仕事をしている(福祉作業所などを含む)」割合が25.0%、「以前は働いていたが現在は働いていない」が63.0%、「今まで働いたことはない」は10.5%であった。障害名別にみると、肢体不自由(乳幼児期以前の非進行性の脳病変による脳原性運動機能障害)では、「仕事をしている(福祉作業所などを含む)」割合(41.4%)と「今まで働いたことはない」割合(35.0%)が他の障害よりも高くなっている。年齢階級別にみると「仕事をしている(福祉作業所などを含む)」割合は、59歳以下で49.4%と5割近い。
(2) 仕事の種類〔複数回答〕-障害名〔複数回答〕、年齢階級別
調査基準日現在、「仕事をしている(福祉作業所など含む)」と回答した690人が対象。
仕事の種類を聞いたところ、「正規の職員・従業員」の割合が29.3%、「会社等の役員」が5.7%、「パート・アルバイト・日雇等」が29.0%で、これらを合わせた一般就労の割合は63.9%であった。前回調査(15年度調査)の「正規の職員・従業員」と「パート・アルバイト・日雇等」を合わせた一般就労の割合(49.0%)よりも14.9ポイント上昇した。一方、「作業所・授産施設等で就労」の割合は12.0%で、前回調査(15年度調査)(12.4%)よりも0.4ポイント減少した。障害名別にみると一般就労(「正規の職員・従業員、会社等の役員、パート・アルバイト・日雇等」)の割合は、聴覚障害の割合が74.1%と最も高く、「作業所・授産施設等で就労」は肢体不自由(乳幼児期以前の非進行性の脳病変による脳原性運動機能障害)の割合が51.0%と最も高い。
(3) 1週間の労働時間-障害名〔複数回答〕、仕事の種類〔複数回答〕別
調査基準日現在、「仕事をしている(福祉作業所など含む)」と回答した690人が対象。
1週間の労働時間をみると「40時間以上」の割合が最も高く34.5%、次いで「30~40時間未満」が19.3%であった。「20時間以上」労働している割合は67.7%となっている。障害名別にみると、「40時間以上」の割合が高いのは、視覚障害(39.4%)、聴覚障害(38.4%)で4割弱である。仕事の種類別にみると、作業所・授産施設で就労している人は「20~30時間未満」の割合が34.9%と最も高い。
(4) 仕事をしていく上で困ること〔3つまでの複数回答〕-身体障害者手帳の障害名〔複数回答〕、仕事の種類〔複数回答〕別
仕事の種類が正規の職員・従業員、会社等の役員、パート・アルバイト・日雇等(契約職員、派遣職員を含む)である441人が対象。
仕事をしていく上で「困ることがある」と答えた割合は55.3%、「困ることは特にない」が43.5%であった。困ることの内容は、「定期的な通院や健康管理との両立」の割合が12.2%と最も高い。
障害名別にみると、視覚障害では「通勤時の混雑」(21.3%)の割合が他の障害よりも高く、音声機能・言語機能・そしゃく機能の障害では「言いたいことを伝える手段・方法がない」(29.7%)や「言いたいことの内容が相手に通じない」(45.9%)の割合が他の障害よりも高くなっている。また、肢体不自由(乳幼児期以前の非進行性の脳病変による脳原性運動機能障害)では「人間関係(職場内でのいじめなど)」(19.5%)、内部障害では「定期的な通院や健康管理との両立」(22.4%)の割合がそれぞれ他の障害よりも高いのが目立つ。仕事の種類別にみると「困ることがある」の割合は正規の職員・従業員で高く62.9%であった。
2 経済基盤
(1)収入の種類〔3つまでの複数回答〕-障害名〔複数回答〕別
平成19年中の収入の種類を聞いたところ、「年金・恩給」の割合が最も高く76.5%、次いで「手当」22.8%、「賃金・給料」19.6%、「生活保護費」7.0%となっている。年齢階級別にみると、「生活保護費」の割合は、40代は9.2%、50代では13.3%と総数(7.0%)よりも高いのが目立つ。
(2)平成19年中の収入額(生活保護費を除く)-障害名〔複数回答〕・年齢階級別
平成19年中の収入額は「50~100万円未満」の割合が最も高く20.5%、次いで「100~150万円未満」が15.8%である。
3 社会参加
(1)現在利用している通所施設に対する不満〔複数回答〕-障害名〔複数回答〕、年齢階級別
平日の日中主に通所施設(作業所、デイケア等を含む)で過ごしている170人が対象。
平日の日中主に通所施設(作業所、デイケア等を含む)で過ごしている人で、現在利用している施設に「不満がある」と答えた割合は37.1%、「不満はない」は56.5%であった。 不満の内容は、「工賃が少ない」の割合が11.8%で最も高く、年齢階級別でみると40代で「工賃が少ない」と答えた割合が30.8%と高くなっている。
(2) 社会参加をする上で妨げになっていること〔3つまでの複数回答〕-障害名〔複数回答〕、平日の日中主に過ごしたところ別
社会参加をする上で妨げになっていることを聞いたところ、「電車やバスなどを使っての移動が不便」(21.5%)、「道路や駅などの利用が不便」(20.5%)の割合が高くなっている。平日の日中主に過ごしたところ別にみると、通所施設(作業所、デイケア等を含む)で過ごしている人は「利用する建物の設備が整備されていない」の割合が21.8%で総数(7.8%)よりも高いのが目立つ。前回調査(15年度調査)と比べると「道路や駅などの利用が不便」の割合は5.7ポイント減少、「電車やバスなどを使っての移動が不便」も2.6ポイント減少した。
4 情報の入手やコミュニケーションの手段
(1)情報を入手したり、コミュニケーションをとる上で困ること(視覚障害者)〔2つまでの複数回答〕
視覚障害者390人が対象。
情報を入手したり、コミュニケーションをとる上で困ることがあるか聞いたところ「困ることがある」と答えた割合は51.8%と半数以上の人が困ることがあると回答した。困る内容で最も割合が高かったのは、「初めて行くところでは、どのように行けばよいか迷う」で41.1%であった。
(2)情報を入手したり、コミュニケーションをとる上で困ること(聴覚障害者)〔2つまでの複数回答〕
聴覚障害者405人が対象。
情報を入手したり、コミュニケーションをとる上で困ることがあるか聞いたところ「困ることがある」と答えた割合は57.8%と半数以上の人が困ることがあると回答した。困る内容で最も割合が高かったのは、「車内等での緊急・非常時の情報が入りにくい」で36.8%であった。
知的障害者805人(回答者)の状況
1 就労の状況
(1)収入を伴う仕事の有無(調査基準日現在)-年齢階級、愛の手帳の程度別
調査基準日現在に収入を伴う仕事をしているか聞いたところ、「仕事をしている(福祉作業所などを含む)」割合は65.1%、「以前は働いていたが現在は働いていない」が12.7%、「今まで働いたことはない」は21.9%であった。年齢階級別にみると「仕事をしている(福祉作業所などを含む)」割合は、60歳以上を除く年齢階級で5割を超えている。「今まで働いたことはない」の割合は、60歳以上で最も高く43.1%であった。愛の手帳の程度別にみてみると、3度及び4度では、「仕事をしている(福祉作業所などを含む)」割合が7割を超えているが、1度では、「仕事をしている(福祉作業所などを含む)」割合は3.2%で、「今まで働いたことはない」割合が、93.5%となっている。前回調査(15年度調査)と比べると、「仕事をしている(福祉作業所などを含む)」割合は3.3ポイント上昇した。
(2)仕事の種類〔複数回答〕-年齢階級、愛の手帳の程度別
調査基準日現在「仕事をしている(福祉作業所など含む)」と回答した人524人が対象。
仕事の種類を聞いたところ、「正規の職員・従業員」の割合が15.6%、「パート・アルバイト・日雇等」が27.3%で、これらを合わせた一般就労の割合は42.9%であった。前回調査(15年度調査)の一般就労(「正規の職員・従業員、パート・アルバイト・日雇等」の割合(36.8%)と比べると6.1ポイント上昇した。一方、「作業所・授産施設等で就労」の割合は56.5%で前回調査(15年度調査)(62.3%)よりも5.8ポイント減少した。年齢階級別にみると、一般就労(「正規の職員・従業員、パート・アルバイト・日雇等」)の割合は、20代で46.2%と最も高い。愛の手帳の程度別にみると、一般就労(「正規の職員・従業員、パート・アルバイト・日雇等」)の割合は
4度で67.1%と最も高く、「作業所・授産施設等で就労」は2度で92.0%、3度で68.3%と高くなっている。
(3)1週間の労働時間-愛の手帳の程度、仕事の種類〔複数回答〕別
調査基準日現在「仕事をしている(福祉作業所など含む)」と回答した人524人が対象。
1週間の労働時間をみると「30~40時間未満」の割合が最も高く35.1%、次いで「20~30時間未満」が29.2%であった。20時間以上労働している人の割合は、82.2%と8割を超えている。愛の手帳の程度別にみると、「30~40時間未満」の割合が高いのは、3度(37.5%)、4度(34.2%)となっている。仕事の種類別にみると、作業所・授産施設等で就労している人では「20~30時間未満」の割合が42.2%で最も高い。
(4)仕事をしていく上で困ること〔3つまでの複数回答〕-年齢階級、愛の手帳の程度、回答者別
仕事の種類が正規の職員・従業員、会社等の役員、パート・アルバイト・日雇等(契約職員、派遣職員を含む)の仕事をしている224人が対象。
仕事をしていく上で困ることは「人間関係(職場内でのいじめなど)(25.9%)」及び「言いたいことの内容が相手に通じない(22.8%)」が2割を超えている。年齢階級別にみると、「人間関係(職場内でのいじめなど)」の割合は、29歳以下(35.2%)で高くなっている。
2 経済基盤
(1) 収入の種類〔3つ以内の複数回答〕-愛の手帳の程度別
平成19年中の収入の種類を聞いたところ、「年金・恩給」の割合が最も高く69.1%、次いで「手当」38.3%、「作業所等の工賃」29.9%、「賃金・給料」29.6%となっている。「賃金・給料」と「作業所等の工賃」を合わせた割合は59.5%で前回調査(15年度調査)と比べると、5.4ポイント増加した。
(2) 平成19年中の収入額(生活保護費を除く)-年齢階級、愛の手帳の程度別
平成19年中の収入額は「50~100万円未満」の割合が最も高く32.8%、次いで「100~150万円未満」が26.0%である。
3 社会参加
現在利用している通所施設に対する不満〔2つまでの複数回答〕-年齢階級、愛の手帳の程度、回答者別
平日の日中主に通所施設(作業所、デイケア等を含む)で過ごしている人で、現在利用している施設に「不満がある」と答えた割合は43.2%、「不満はない」は52.4%であった。不満の内容は「工賃が少ない」の割合が20.3%と高く、愛の手帳の程度別にみると「工賃が少ない」の人では4度で29.7%と高くなっている。
4 情報の入手やコミュニケーションの手段
情報を入手したり、コミュニケーションをとる上で困ること〔2つまでの複数回答〕-年齢階級、愛の手帳の程度、回答者別
情報を入手したり、コミュニケーションをとる上で困ることがあるか聞いたところ「困ることがある」と答えた割合は55.8%と半数以上の人が困ることがあると回答した。「困ることがある」理由では、「まわりの人と意思疎通が不十分なため人間関係がうまくいかない」(27.1%)、「初めて行くところでは、どのように行けばよいか迷う」(25.1%)の割合が高い。回答者別にみると「困ることがある」の割合は、本人が回答(47.5%)よりも本人以外が回答(60.2%)の割合の方が12.7ポイント高くなっている。
5 その他の福祉サービス等
地域生活をする上で必要な福祉サービス等〔3つまでの複数回答〕
地域生活をしたり、しようとする上で、必要な福祉サービス等は何か聞いたところ「所得保障」の割合が28.2%と最も高く、次いで「グループホームの充実」が22.6%であった。前回調査(15年度調査)との比較では、「グループホームの充実」の割合が2.2ポイント増加し22.6%、また、「雇用施策の充実」は7.8ポイント減少し10.4%となった。
精神障害者529人(回答者)の状況
1 就労の状況
(1)収入を伴う仕事の有無(調査基準日現在)-年齢階級別
調査基準日現在に収入を伴う仕事をしているか聞いたところ、「仕事をしている(共同作業所などを含む)」割合は26.5%、「以前は働いていたが現在は働いていない」が65.4%「今まで働いたことがない」は6.8%であった。年齢階級別にみると、「仕事をしている(共同作業所などを含む)」割合は、全ての年齢階級において5割に満たない。前回調査(15年度調査)と比べて「仕事をしている(共同作業所などを含む)」割合は0.2ポイント上昇した。
(2)仕事の種類〔複数回答〕-年齢階級、精神障害者保健福祉手帳の障害の等級別
仕事をしている140人が対象。
仕事の種類を聞いたところ、「正規の職員・従業員」の割合が11.4%、「パート・アルバイト・日雇等」が42.9%で、これらを合わせた一般就労の割合は54.3%であった。前回調査(15年度調査)の一般就労(「正規の職員・従業員、パート・アルバイト・日雇等」)の割合(34.5%)と比べると19.8ポイント上昇した。一方、「作業所・授産施設等で就労」の割合は42.9%で前回調査(15年度調査)(56.8%)よりも13.9ポイント減少した。年齢階級別にみると、一般就労(「正規の職員・従業員、パート・アルバイト・日雇等」)の割合は、29歳以下で76.5%と高くなっている。
(3)1週間の労働時間-仕事の種類〔複数回答〕、診断名〔複数回答〕別
仕事をしている140人が対象。
1週間の労働時間は20時間以上の割合が51.4%となっている。仕事の種類別にみると作業所・授産施設等で就労の割合は「10時間未満」の割合が35.0%と最も高い。
(4)仕事をしていく上で困ること〔複数回答〕-性別
仕事をしている人(共同作業所など含む)の内、仕事の種類が正規の職員・従業員、会社等の役員、パート・アルバイト・日雇等(契約職員、派遣職員を含む)の76人が対象。
仕事をしていく上で「困ることがある」と答えた割合は76.3%、「困ることは特にない」は18.4%であった。性別でみると、男性では「定期的な通院や健康管理との両立」の割合が26.1%で最も高く、女性では「人間関係(職場内でのいじめなど)」の割合が46.7%と最も高い。
2 経済基盤
(1)収入の種類〔3つまでの複数回答〕-年齢階級、年間収入額(生活保護費を除く)、診断名〔複数回答〕別
平成19年中の収入の種類(複数回答)は、「年金・恩給」の割合が52.9%と最も高く、次いで「生活保護費」の割合が31.0%となっている。「年金・恩給」の割合を年間収入額別にみると50~100万円未満で88.5%、診断名別にみると統合失調症で61.5%とそれぞれ高くなっている。
(2)年間収入額(生活保護費を除く)-年齢階級別
平成19年中の収入額は「50~100万円未満」の割合が高く29.5%である。年齢階級別にみると30~39歳では「収入なし」も含めた100万円未満の割合が7割を超えている(71.2%)。
3 社会参加
現在利用している施設に対する不満〔2つまでの複数回答〕ー性別、平日の日中主に過ごしたところ別
平日の日中主に通所施設(作業所、授産施設など)、地域活動センター、デイケア等、入所施設で過ごしている96人が対象。
平日の日中主に通所施設(作業所、授産施設など)、地域活動センター、デイケア等、入所施設で過ごしている人で、現在利用している施設に「不満がある」と答えた割合は47.9%、「不満はない」は45.8%であった。平日の日中主に通所施設(作業所、授産施設など)で過ごした人は「不満がある」の割合が63.6%で、その内容は「工賃が少ない」の割合が50.0%と高くなっている。
4 情報の入手やコミュニケーションの手段
情報を入手したりコミュニケーションをとる上で困ること
情報を入手したり、コミュニケーションをとる上で困ることがあるか聞いたところ、「困ることがある」と答えた割合は53.3%と半数以上の人が困ることがあると回答した。「困ることがある」の内容で最も割合が高かったは、「まわりの人と意思疎通が不十分なため人間関係がうまくいかない」で52.5%であった。
5 その他の福祉サービス等
今後利用したい福祉サービス等〔複数回答〕
-年齢階級、診断名〔複数回答〕、平日の日中主に過ごしたところ別
今後利用したい福祉サービス等は、「就労支援サービス」(20.2%)、「ホームヘルプサービス」(19.7%)、「相談サービス(地域活動支援センターなど)」(19.7%)の割合が高く、前回調査と比べて「就労支援サービス」の割合が2.1ポイント増加した。年齢階級別にみると「就労支援サービス」の割合は30代で最も高く(34.7%)、平日の日中主に過ごしたところ別にみると「就労支援サービス」の割合は通所施設(作業所、授産施設など)で過ごした人が40.9%と高くなっている。