死にたいと打ち明けられた時にとってはならない態度
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「死にたい」などと打ち明けられると、誰でも非常に強い不安を覚えます。たとえ、医師や看護師のような医療の現場で働くものでさえ不安を感じます。とっさにどのように振舞ったらよいか迷ってしまうことがあります。しかし性急に次のような態度はとってはなりません。
1 話をそらす。
人は話題が自殺に関連するような深刻なものであるときには、知らず知らずのうちにその話題をそらそうとしてしまいます。「今日は天気がいい」などと、本人からの深刻な訴えとはまるで無関係な話をしてしまったりしがちですが、ひたすら本人の気持ちに耳を傾けることが大切です。
2 批判的な態度をとる。
「失業あるいは病気など長い人生の中で大したことではない」、「自殺は逃避にすぎない」、「自殺は身勝手な行為だ」、「家族が苦しい思いをする」などと本人の気持ちを批判するのは禁物です。
3 世間の常識を押し付ける。
「人生に失敗は付き物だ」、「命を粗末にするな」などと世間の常識を押し付けるのは禁物です。
4 すぐに何らかの助言を与えようとする。
「気を強く持て」、「馬鹿なことをするな」、「あまり深刻に考えす過ぎない方がいい」、「そんなことはすぐにどうでもよくなる」などと何とか助言を与えるよりも、ひたすら本人の気持ちに耳を傾けることが大切です。
5 安易な励ましをする。
「最後まで頑張れ」などと、何とか励まそうという気持ちになりますが、安易に励ますよりも、ひたすら本人の気持ちに耳を傾けることが大切です。
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このページの担当は 中部総合精神保健福祉センター 広報援助課 広報研修担当 です。
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