慰霊碑「東京之塔」のあらまし
「東京之塔」は、先の大戦において、南方諸地域で戦没された東京都関係者10万有余柱の御霊を慰めるとともに、関係ご遺族と東京都民の心からなる平和への願いを象徴するものとして、昭和46年10月に沖縄県糸満市に建立されました。
規模構造
1 敷地
沖縄県糸満市字山城南コブサ原568番地
8,000平方メートル
2 構造及び設備
基壇は64平方メートルで、遺族代表が多摩川で採取した小石を敷きつめてあります。基壇中央に直径5メートルの塚を設け、塚は当時の区市町村を象徴する64個の石をもって構成されています。
塚の中心に縦1.3メートル、横2.3メートル、幅0.9メートルの石棺の形を模した舟型式の黒御影石の塔が据えられています。
上段の広場は、約500平方メートルで三方を沖縄産の粟石をもって、沖縄特有の積みかたをした石垣で囲んであります。
碑前広場の右端に戦域方向盤を設けています。
また、碑前広場の左端にはあずまやを設けています。
碑
1 前面
碑名(横書き、文字は中国古代の文字を使用)
「東亰之塔」 ※読みは「とうきょうのとう」
2 後面
碑文(縦書き)
『さきの大戦中南方諸地域において戦没せられた東京都の関係者は実に十万有余柱に及ぶ。
顧みればわれら同胞が戦禍に堪えて刻苦精励すること二十有余年よく平和の恩恵に浴しえたことはひとえに英霊が戦火の悲惨と生命の尊厳を貴い血をもって示されたたまものにほかならない。
よって戦没者遺族をはじめ都民一千百余万こぞって慰霊の誠を捧げ平和への誓いをこめここ沖縄の激戦地米須の丘に謹んで東京の塔を建立する。
み霊よ安らかに眠りたまえ。
昭和四十六年十月 東京都南方地域戦没者慰霊碑建設委員会』
東京之塔 建設・整備等経過
昭和46年10月27日
東京都南方地域戦没者慰霊碑 「東京之塔」 除幕・追悼式を挙行
平成元年3月25日
碑の前の広場にあずまやを建設、駐車場コンクリート舗装
平成4年10月23日
散水栓、手洗い場設置
平成5年4月25日
「東京之塔」の隣地で、天皇、皇后両陛下ご臨席の下、全国植樹祭が開催されました。植樹祭会場跡地は、現在公園として一般に開放されています。
お問い合わせ
このページの担当は 生活福祉部 企画課 援護恩給担当(03-5320-4078) です。