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福祉(2類)の仕事 ~先輩職員のインタビュー~

令和4年6月13日
総務部職員課


 

※ 「2類」の正しい表記は、ローマ数字です。
東京都では、多様な職種の職員がその専門性を活かし、福祉・保健・医療現場の最前線で活躍しています。
東京都の福祉職として働く魅力をお伝えするため、主に福祉(2類)で採用され福祉職として活躍している職員のインタビューを掲載しました。

福祉(2類)の配属予定先

  • 児童相談所(都内10か所)
  • 児童相談所一時保護所(都内7か所)
  • 児童自立支援施設(誠明学園、萩山実務学校)
  • 療育センター(北療育医療センター、府中療育センター)

先輩職員へのインタビュー(動画)

福祉(2類)で採用され、東京都の福祉職として活躍している職員のインタビュー動画です。
東京都の福祉職として働く魅力を知ることができます。

・児童相談所・一時保護所でのお仕事 ~子供たちの笑顔が溢れる未来を創る~

・児童自立支援施設でのお仕事 ~子どもとともに未来の自立へ~

・療育施設でのお仕事 ~障害児(者)支援の最前線!~

先輩職員へのインタビュー(よくある質問)

※各質問に対して、東京都の福祉職として働く先輩職員が、自身の経験等を踏まえて回答をしています。
 そのため、回答は全ての職場や職員に当てはまるものではありませんので、あらかじめご了承ください。

(1)福祉(2類)を志望した理由を教えてください。

●児童相談所一時保護所
(平成30年度入都:主事)

私は、前職で生活保護世帯の児童の教育相談や学習支援をする団体の業務に従事していました。

その中で、信頼できる大人が周りにいない児童や、学校に通う以前に生活する一日一日をなんとか必死に生きている児童と出会ってきました。

そのような児童の力になるために、より多くの福祉の現場で知識を増やし、経験を積む必要性を感じるようになりました。

私自身がレベルアップをし、一人でも多くの児童の力になりたい、それが志望した理由です。


●児童自立支援施設
(平成30年度入都:主事)

私が就職活動をしている時、児童虐待がメディアに取り上げられることが多くありました。

一度は保育士として保育の道へと考えたこともあったのですが、虐待のニュースを耳にするうちに、様々な理由で困難な問題を抱えている子供たちへの支援を行なっている施設で働くことで、少しでも子供たちの力になりたいという思いが強くなり志望しました。


●療育センター
(平成31年度入都:主事)

保育園や児童養護施設等の実習の際に、障害のある子供達や心に傷を負った子供達と関わる機会がありました。

様々な背景を抱えながらも一生懸命何事にも取り組み乗り越えようとしている子供達や、将来に不安を抱えた保護者の方、それを全力でサポートしている職員の姿勢を見て、このような子供達や保護者の方の役に立てる職員として、自分の育った東京都で仕事がしたいと思い志望しました。

(2)福祉(2類)の採用選考に向けてどのような準備をしましたか。

●児童相談所一時保護所

 (平成31年度入都:主事)

1次試験は福祉保健局のホームページに掲載されている過去問を解き、出題形式を知ることから始めました。

大学では教職を専攻していたため、福祉を専攻している友人に教えてもらいながら、児童福祉などについて学習しました。

2次試験の面接では、とにかく児童福祉に関わりたいという熱意が伝わるように意識しました。

志望動機や自身の経験をまとめ、相手に分かりやすく伝えられるように準備しておくといいと思います。

                                      

●児童自立支援施設

(平成30年度入都:主事)

筆記については、教養試験と専門試験それぞれ市販の教材を使って対策をしました。

また、面接等については大学に協力をしてもらい、繰り返し面接対策をしました。


●療育センター

(平成31年度入都:主事)

どの範囲を勉強するのかを毎日決めて計画的に勉強しました。

試験ではグループディスカッションや口述考査もあるため、大学での対策講座に参加したり友達に協力してもらったりして自分の伝えたいことがスムーズに伝わるように練習を重ねました。

また、保育園や施設でのアルバイトやボランティア活動を通して現場を知る機会を多く設けたことで、現場に入ったときの子供達との関わり方を学ぶことができ、採用選考や今の仕事に役に立ったと思います。

(3)過去の採用選考ではどのような問題が出題されていますか。

以下のページに、過去3年分の試験問題を掲載しています。なお、グループディスカッションのテーマは公表しておりません。

東京都職員2類(福祉)採用選考 実施状況及び試験問題

(4)業務内容と1日のスケジュール(日勤・夜勤)を教えてください。

●児童相談所一時保護所
(平成30年度入都:主事)

一時保護児童(学齢女子)の生活支援及び行動観察を行っています。

具体的には、学習や入浴等の日課活動における児童の見守り、担当の係業務や年間行事の企画・運営のほか、児童の入退所時の対応も行います。

加えて、担当児童と丁寧に話し、保護所職員の視点で児童の今後の生活に必要なものは何かを考え、共に考えていく役割があります。

ある1日のスケジュール(PDF:382KB)


●児童自立支援施設
(平成28年度入都:主事)

入所児童の生活支援(指導)が主な業務内容です。
現在男子寮を担当しており、小学4年生から中学3年生までの児童が日課に基づき集団生活をしています。
寮職員は、児童と生活を共にしながら、児童が個々の課題と向き合ってそれを解決できるよう、支援を行っています。

その他、登山やハイキングといった寮行事の企画・立案や学園行事の分担業務も行っています。

ある1日のスケジュール(PDF:404KB)


●療育センター
(平成元年度入都:主任)

私は療育センターの入園部門(医療型障害児入所施設、療養介護)に勤務しています。

対象年齢は18歳までが中心ですが18歳以上の方も生活しています。

入所施設は利用児者の生活の場になります。

必要な医療的ケアは看護師が行い、福祉職は看護師と共に食事・排泄・更衣・移動の援助を行います。

個別・グループ活動を通して幼児には保育活動、学齢児・18歳以上の方には余暇活動等を提供します。

また、季節行事や外出の計画・運営を行っています。

ある1日のスケジュール(PDF:369KB)


(5)仕事をしていて、どのようなことにやりがいを感じますか。また、やりがいを感じたエピソードを教えてください。

●児童相談所一時保護所

(平成31年度入都:主事)

一時保護所での生活で、自分の考えた運動メニューや余暇活動などに子供たちが興味を示し、楽しんでくれるときに「やりがい」を感じます。

子供たちの喜ぶ様子を見ると、悩んだことでも勇気を出して提案してよかったと、私も嬉しくなります。

子供同士のトラブルなどでは、時には厳しい姿勢を示すこともあります。

しかし、厳しさだけではなく、その中にある温かさや優しさを子供たちと共有するよう心掛けながら、日々仕事に臨んでいます。


(平成元年度入都:統括課長代理)

入都当初は、学生時代の学びが、対象利用者の役に立つことを実感したり、経験豊富な先輩職員から日々学べることに喜びがありました。

異動や経験を重ね、職責の変化とともに、その時々の職場で出会う人々とチームを作り、様々な事例や課題を一緒に乗り越えていくことにやりがいを感じています。

担当していた児童に「先生と出会えてよかった」と言われたときに、一緒に喜んでくれる仲間がいたことが、今現在も自身の仕事の支えになっています。


●児童自立支援施設
(平成28年度入都:主事)

この仕事は、結果がすぐに目に見えるものではないと感じています。

大人が「やってあげた」と達成感を求める仕事ではなく、子供たちが「どう感じたか」が重要な仕事です。

そのため、私たちの思いが伝わったか、本当に子供たちのためになっているか、すぐには分かりません。

それでも毎日子供たちと一緒に生活をする中で、失敗しながらもできることが増えていく姿を見ると、とても嬉しいですし、やりがいを感じます。


(平成23年度入都:課長代理)

私たちの仕事の中心は児童との関わりです。

成長の可能性が大きいものの、短期的には変化が見えにくく、すぐにやりがいを感じるのは難しいかもしれません。
しかし、子供達が施設から出て、高校進学や就職する中で、施設で身に付けた力が役立ち「問題を解決できた」などと報告があったときに、大きなやりがいを感じます。

日々の暮らしで児童と真摯に向き合い、子供達と未来を語る中で成長を見ることができる、魅力ある仕事です。


●療育センター
(平成元年度入都:主任)

子供たちの成長、発達に直接関わっていきます。

できなかったことができるようになったときや成長を感じられたときにやりがいを感じます。

福祉職だけでは援助が難しい場合に、看護師等とチームアプローチをすることで解決できたときは多職種で関わるメリットを感じます。

また、子供の気持ちに寄り添うことができ、自分を必要とされていることが実感できたときは嬉しく思います。

子供たちと保育活動でたくさん笑って遊び楽しい経験を共有できる仕事です。


(平成2年度入都:課長代理)

療育活動や外出・行事等において、利用者が楽しく参加されている姿を見ると、計画して良かったと感じます。

「次は何をしたら楽しんでもらえるか」と福祉職同士で意見交換・打ち合わせ等を行う中で、悩むこともありますが、とてもやりがいを感じる時間です。

離床出来ない方へ、継続的な音楽ボランティアを企画したことがありました。

利用者が楽しみにしている様子がボランティアの方に伝わり、利用者とボランティアをつなげたことが嬉しく、やりがいを感じました。


(6)仕事をしていて、困難なことを教えてください。また、困難な状況のときどのように対処しているか教えてください。

●児童相談所一時保護所
(平成30年度入都:主事)

一時保護所は、虐待や非行等の理由で児童を保護する場所で、保護児童の生い立ちなどの背景や特性等を正しく理解した上で、的確に対応していく必要があります。

その中で、自分の力を活かせる場面もありますが、未熟さを痛感し、落ち込むこともあります。

しかし、そういうときこそ、周囲の先輩職員や仲間に相談し、チームで仕事していることを意識し、「自分だけで抱え込まない」「解決策を一緒に考える」ことを念頭に仕事をしています。


●児童自立支援施設
(平成28年度入都:主事)

児童が抱えている課題は、それぞれ違うので、児童一人一人の特性に応じた柔軟で適切な対応が求められます。
「児童のための支援」を念頭におき、目の前の児童や児童集団の状況に応じた判断や対応は、とても重要で、今でも難しさを感じます。
しかし、支援で困ったことがあれば自分だけで悩むのではなく、同じ寮で一緒に仕事をする職員や他職員とも情報を共有し、チームで児童支援を行う体制があるので非常に心強いです。


●療育センター
(平成31年度入都:主事)

勤め始めの頃は、様々な特性をもつ子供の一人一人の要求を理解したり、安全に配慮した上でそれぞれの子供に合わせた保育内容を考えて展開していくことがとても大変でした。

その際は、特性について書かれている各専門書等で勉強したり、周りの先輩職員にアドバイスを頂いたりし、子供からの要求をどのように理解したらよいのか、どのように安全に配慮して保育内容を行っていくのかを自分の中に取り入れ、解決していきました。

(7)職場の雰囲気を教えてください。

●児童相談所一時保護所

(平成9年度入都:課長代理)

職員の経験年数は幅が広く、様々な職種の職員がいますが、皆が意見を言える雰囲気や職場環境づくりを大切にしています。

どの職員も、一緒に仕事をするチームのことを最優先に考えています。

だからこそ、誰かが大変な状況になったとしても、悩みを抱え込むことなく、皆で一緒に考え助け合って乗り越えています。チームワークを重視しているため、報告・連絡・相談がスムーズに行われています。  


●児童自立支援施設
(昭和63年度入都:統括課長代理)

入所児童それぞれが抱える生きづらさを理解し、その子にあった支援を行うには、組織的かつ計画的なチーム支援力が重要です。

そのため、「子供にとってどうか」という視点の共有と「報告、連絡、相談、確認」を徹底し、「職員個人のミスは責めるものではなく、組織全体で共有するもの」という考え方を基本としています。

そのため、職場は「育て合いの場」と位置づけられ、さらなるチーム支援力の向上を図ろうとする明るい雰囲気です。


●療育センター
(平成2年度入都:課長代理)

病棟保育を行う福祉職として、医師・看護師と一緒に仕事をしていく中で、それぞれが専門職としての思いや考えを伝えることができている職場です。

専門用語などで理解できないことがあれば、各専門職に教えてもらうこともできます。

新人福祉職職員にも丁寧に対応をしてもらえています。

療育活動も時には一緒に賑やかに出来ています。

また、新センターに移転し、とてもきれいな環境で仕事が出来ていると感じています。

(8)夜勤ではどのような業務を行っていますか。

●児童相談所一時保護所
(平成30年度入都:主事)

夜勤ではまず出勤してから日勤の職員からの引き継ぎを受けます。

終了後、児童とともに夕食を食べ、その後就寝準備や就寝時間までの余暇時間の見守り等を行います。

消灯から児童の起床前までは、児童の見守りや記録等の事務作業をしつつつ、夜間において入所があればその対応も行います。

翌日の7時に児童に対し起床の声掛けをし、朝の支度の見守りや補助を行い、その後に児童と朝食を食べます。


●児童自立支援施設
(平成23年度入都:課長代理)

業務宿直は、子供たちに何か起こったときにすぐ対応できるように生活寮内で待機している時間帯です。

なお、天災を含めた緊急時には、あらかじめ定められているマニュアルに沿って対応することになります。


●療育センター
(昭和60年度入都:課長代理)

夜勤のある職場というのは、そこが生活の場になっているということです。

職場により具体的な業務内容は異なりますが、日中の活動を充実させるべく、しっかりと休養を取ったり、くつろいだり、リラックスできる時間を提供できるようにしています。

夜間は、日中より不安感を持ちやすい方が多くいます。

その不安を少しでも取り除けるように、安全で安心できる環境を整えることに、尽力しています。

(9)仕事をする上でどのような能力が求められますか。また、入都する前に経験すべきことや学んでおくべきことがあれば教えてください。

●児童相談所一時保護所
(平成元年度入都:統括課長代理)

福祉の現場では、チーム力がより良いサービスにつながります。

福祉職や心理職など多職種が各々の役割を認識し、建設的な話し合いの中でお互いを尊重し協力していく姿勢が求められます。

また、自分の意見ややり方が他者と違ったときに、相手を許容し折り合いをつけながら課題の整理を行う協調性や調整力が問われます。

専門的な知識の豊富さよりも、柔軟な思考や発想と、新たな提案に挑戦できる行動力がチームを動かす力になります。


●児童自立支援施設
(昭和63年度入都:統括課長代理)

仕事をする上で求められる能力は、以下の3点だと思います。

(1)自己認知力、自己分析力(客観性をもって自己の言動を論理的に分析できる力) 

(2)他者と協調性、調整力 

(3)他者の考えを推し量る力(共感性)


また、入都する前には、一般常識、社会人としてのマナーを学んでおくと、仕事に役立つと思います。


●療育センター
(昭和60年度入都:課長代理)

「福祉」という職業は、人と関わることが主な仕事になります。

対象となる人は、乳児から高齢者まで様々です。

相手の状況を理解し気持ちに寄り添うこと、平穏な生活が送れるようにお手伝いをすることが大切です。

対象となる人と家族、取り巻く環境など、人の生活は多くのことが複雑に交わり、成り立っています。

考え方や価値観の違いも含め、個人を尊重し、広い視野と寄り添う心を忘れずに、過ごしていただけると良いと思います。

(10)仕事とプライベートをどのように両立させていますか。(子育てとの両立・余暇の過ごし方など)

●児童相談所一時保護所

(平成9年度入都:課長代理)

職場には子育て中の職員も少なくありません。子供が3歳未満の場合は育児休業を取得し、安心してたくさんの時間を子供と過ごすことが可能です。

また、その後も小学校就学時まで育児短時間勤務が取得できるなど、子育てと仕事の両立を実感できています。

時には仕事で悩むことはありますが、計画的に休暇を取って趣味やレジャーの予定を入れるなど、オンとオフの切り替えをしっかりすることを心掛けています。


●児童自立支援施設
(平成28年度入都:主事)

仕事とプライベートのオン・オフのメリハリをつけるよう意識しています。
東京都は、年次有給休暇や夏季休暇等、休暇制度や福利厚生が充実しているので、それを活用しながらプライベートの時間を大切にしています。
私は趣味が旅行なので、連休を使って旅先でリラックスした時間を過ごし、仕事に対する集中力を高めています。


●療育センター
(平成元年度入都:主任)

現在は夜勤のある職場に配属されていますが、出産から子育て中は日勤のみの職場に勤務していました。

東京都では、家庭状況などについて相談ができ、子育てはもちろんですが介護についても休暇制度があります。

子供が体調を崩したときは、時間単位で取得できる「子どもの看護休暇」など、様々な休暇制度や育児支援があります。

自身の病気など長く勤務していくために心配なことはあると思いますが、東京都の休暇制度・福利厚生はしっかりしています。

その他

令和3年度から児童福祉司の募集も行っています。
児童福祉司のインタビューは下記ホームページでご確認ください。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。福祉局・保健医療局採用職種ナビ

福祉局・保健医療局で採用を行っている職種の業務内容やそのやりがい、実際に働く職員のインタビューなどを紹介しています。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。東京都児童相談所お仕事紹介サイト

児童相談所で働く職員について、職員紹介のインタビューや採用情報などを掲載しています。

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