支援の始まりは知ることから
医療的ケア児とは?
医療的ケアとは自宅で家族等が日常的に行う、医療的生活援助行為のことです。同じ内容でも医師や看護師などが行う「医療行為」とは区別されます。一言で医療的ケア児といっても、障害の程度は様々。まずは正しく知ることが支援の第一歩です。
医療的ケア児とは?
医療的ケア児とは、医学の進歩を背景として、NICU等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な児童のことです。
全国で約2万人いると推計されており、東京都の医療的ケア児は約2千人と推計しています。医療的ケア児の数は年々、増加傾向にあります。
児童福祉法では、「人工呼吸器を装着している障害児その他の日常生活を営むために医療を要する状態にある障害児」とされています。
医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(医療的ケア児支援法)では、「日常生活及び社会生活を営むために恒常的に医療的ケア(人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引その他の医療行為)を受けることが不可欠である児童(18歳以上の高校生等を含む。)」とされています。
医療的ケアとは?
障害福祉サービスの報酬に関わる医療的ケアの項目では以下の14類型の医療行為が挙げられています。
- 鼻咽頭エアウェイの管理
- ネブライザーの管理
- 酸素療法
- 中心静脈カテーテルの管理
- 皮下注射
- 血糖測定
- 継続的な透析
- 導尿
- 排便管理
- けいれん時の座薬挿入、吸引、酸素投与、迷走神経刺激装置の作動等の処置
医療的ケア児を取り巻く法律等
- 医療的ケア児支援法
- 児童福祉法...0歳~18歳未満の障害児向けのサービス等の規定
- 障害者総合支援法...18歳以降の障害福祉サービス等の規定
- 医療保険...訪問診療、訪問看護等の規定