本Partでは、フィフティ・アップ世代の人たちが生まれ育ってきた時代・社会背景を振り返るとともに、未来の社会はどのようになっているのか、キーワードから分かりやすく解説しています。
「少子高齢化」と言われて久しいけれど?
日本はすでに65歳以上の人口が全人口に対して21%を超える「超高齢社会」。
2025年には、団塊の世代が75歳を迎え、東京都でも後期高齢者が前期高齢者の数を大きく上回ります。それに伴って生じる医療や介護の問題が「2025年問題」です。
さらに、今後予想される生産年齢人口や年少人口の減少も大きな課題です。
「一人暮らし」が増えている?
東京は一人暮らし世帯が全国一! 核家族化が進む現在では、高齢になっても子供と同居する人が減る傾向にあり、いずれは夫婦どちらかの一人暮らしに…。
さらに、都市部の特徴として、生涯未婚あるいは離婚による一人世帯も多いため、今後、シニアの一人暮らしがますます増えていくことが予想されています。
「認知症」が増えている?
80代後半で男性の約35%、女性の約44%、95歳をすぎると男性の約51%、女性の約84%が認知症というデータもあるほど、認知症は高齢になるほど発症リスクがアップ。
今後、後期高齢者の増加とともにその数は増えていきます。人生100年時代、認知症はどんな人にも起こりうる身近なものであり、人ごとと思わないことが大切です。
「健康寿命」が延びている?
フィフティ・アップ世代が誕生した「昭和」の時代から長寿化が急激に進み、日本では、2007年生まれの2人に1人が100歳より長く生きるという推計もあり、「人生100 年時代」が来ると予想されています。
そんな時代を心豊かに生きるには健康がより重要に!そのために、健康寿命を延ばすための取り組みが各区市町村で行われています。
「仕事年齢」っていつまで?
日本のシニアの就業率は世界の主要国の中で最高。2019年、国が70歳まで就業機会確保の努力義務について法整備を図る方針を発表したこともあり、今後、シニアの就業率はさらに高まることが予想されます。生きがいを持って働くことは健康にも良く、退職後、社会への一歩が踏み出せないシニアにとっては、就業はそのきっかけにも!