福祉保健局



外国人への医療

 外国人患者の増加に対応するため、外国人患者の受入体制の整備等に取り組む医療機関を支援するとともに、外国人患者への医療情報等の効果的な提供に取り組んでいます。また、地域の実状に応じた、外国人患者が症状に応じて安心して受診できる仕組みの構築を目指します。

医療機関への支援

 医療機関における外国人患者受入れ体制の整備を進めるため、「外国人患者受入れ医療機関認証制度・JMIP」の認証取得に取り組む病院や、外国人向けパンフレット等の作成、院内資料の多言語化等を行う医療機関への支援、医療機関向けの外国人患者対応の研修、電話による医療機関向け救急通訳サービスを行っています。

○医療機関向け救急通訳サービス
 (対応言語:英語・中国語・韓国語・タイ語・スペイン語・フランス語)
救急で来院された患者が、日本語が不自由なために診療に支障を来すような場合に、登録した医療機関向けに電話による通訳サービスを行っています。
 英語・中国語
  24時間365日

 韓国語・タイ語・スペイン語・フランス語
  平日  午後5時〜午後8時
  休日等 午前9時〜午後8時

医療情報等の提供

○外国語による医療情報提供サービス
 再掲(P.55 参照)

外国人患者が症状に応じて
安心して受診等ができる仕組みの構築

 行政や医療機関、関係団体や宿泊施設等、関係機関による会議体を設置し連携を強化するとともに、地域の医療機関及び関係機関が連携し、外国人患者が症状に応じて安心して医療機関に受診できる環境整備を進めていきます。

地域医療提供体制の整備

 増大・多様化する医療需要に対し、東京都では、地域に不足する医療を量的・質的・機能的に補完・整備し、トータルな地域医療提供体制の確立に取り組んでいます。

(福祉保健局医療政策部医療政策課)

疾病ごとの医療連携体制の推進

 がんや脳卒中を始めとする生活習慣病は、患者数が多く死亡率が高く、症状の経過に応じて救急医療から福祉サービスまでを視野に入れたきめ細かな対応が必要です。

○脳卒中医療連携体制の推進
 脳卒中を発症した患者を速やかに適切な急性期医療機関に救急搬送できる体制を確保するとともに、急性期を脱した患者が地域で治療・回復・在宅療養まで切れ目のない医療・介護サービスを受けることができるよう連携体制を充実します。

○糖尿病医療連携体制の推進
 糖尿病の専門医療の提供可能な医療機関の確保、合併症予防の取組、地域における病院・診療所間の医療連携を通じ、予防から治療までの一貫した糖尿病対策を推進します。

リハビリテーション医療

 リハビリテーション医療提供体制の中核となる東京都リハビリテーション病院を運営するほか、地域リハビリテーション支援センター(おおむね二次保健医療圏ごとに指定)を拠点にしたリハビリテーション従事者への研修など、地域のリハビリテーション事業の支援を行っています。また、回復期リハビリテーション病棟等の確保に対する支援を行っています。

人工神経接続装置開発の推進

 公益財団法人東京都医学総合研究所において、脊髄損傷患者や脳梗塞患者の身体機能の回復を目指し、独自に開発した「人工神経接続」を用いて、疾患病態に合わせた神経接続方法と刺激方法を新規に開発するための臨床研究を推進します。

(福祉保健局総務部企画政策課)

歯と口腔の健康づくり

 東京都歯科保健推進計画「いい歯東京」を策定し、都民の目指す姿「都民がいつまでもおいしく食べ、笑顔で人生を過ごすことができること」を掲げ、都民自らの取組を促すとともに、都や区市町村等が協力して都民の歯と口の健康づくりを推進しています。また、都立心身障害者口腔保健センターを設置し心身障害児(者)等の歯科診療や研修事業などを行うとともに、在宅歯科医療の推進として、歯科医療従事者や介護従事者向けの研修、在宅歯科医療に必要な医療機器等の整備に対する補助等を行っています。

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