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高齢者虐待とは

自分の人生を自分で決め、周囲からその意思を尊重されること、つまり人生を尊厳をもって過ごすことは、介護の必要の有無に関わらず誰もが望むことです。しかし現実には、家族や親族などが高齢者の人権を侵害する「高齢者虐待」が問題となっています。高齢者の中には、辛くても不満があっても、声を出せない人がいます。あなたの身近にも、そんな人はいませんか?

様々な形態の虐待があります

「高齢者虐待」は、暴力的な行為(身体的虐待)だけではありません。暴言や無視、いやがらせ(心理的虐待)、必要な介護サービスの利用をさせない、世話をしないなどの行為(介護・世話の放棄・放任)や、勝手に高齢者の資産を使ってしまうなどの行為(経済的虐待)が含まれます。また、中には、性的ないやがらせなど(性的虐待)もあります。
(詳しくは、このサイトの虐待の種類と程度をご覧ください。)

虐待の主な種類

  • 身体的虐待
  • 心理的虐待
  • 性的虐待
  • 経済的虐待
  • 介護・世話の放棄・放任

虐待の主な種類

自覚がない場合も少なくありません

「高齢者虐待」は、虐待をしている人に自覚があるとは限りません。高齢者が危険な状態におちいっていても、虐待の自覚がないことが多いのも特徴です。

※虐待が疑われるケースの約1割は、生命の危険がある状態です。

自覚がない虐待

ささいなことが積み重なっていることもあります

家族や親族などがちょっとしたこと、ささいなことと思っていても、積み重なることによって高齢者に大きな影響を与えることがあります。

ささいなことと思っていても、積み重なることによって高齢者に大きな影響を与えることがあります

また、ケアの方法が分からないために不適切な対応となって、高齢者のためになると思ってしていることが虐待につながることもあります。

高齢者のためになると思ってしていることが虐待につながることがあります

施設などでの安易な身体拘束も虐待です

介護保険施設等では、「身体拘束」が禁止されています。家庭における「身体拘束」も、高齢者に与える悪い影響は施設と同じです。しかし、家族の介護力には限界があり、拘束せずに介護を続けるためには、事業者や地域の適切な支援が欠かせません。
ケガの予防や認知症の行動障害の防止策と思われがちな身体拘束ですが、問題となっている行動の目的や意味が理解されず、適切な介護や支援が行われないことで、高齢者本人の状態はむしろ悪化し、心身に重大な影響が生じることが明らかになっています。

「身体拘束」が高齢者に与える悪い影響

  • 緊急やむを得ない場合を除きます。
  • 介護保険施設や介護サービス事業所等の職員による虐待を受けたと思われる高齢者を発見した方は、区市町村の高齢者虐待対応の相談窓口にご連絡ください。

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