平成15年3月18日
問い合わせ先 福祉保健局総務部企画計理課 電話 03−5320−4019 |
第50回東京都社会福祉審議会の審議結果
1 開催日時
2 場 所
4 議事
(2)その他 5 議事録 |
(午前10時03分 開会)
○松浦計画調整課長 それでは、定刻になりましたので、第50回社会福祉審議会を開催させていただきたいと思います。本日は年度末で何かとお忙しい中ご出席いただきまして、まことにありがとうございます。私は、当審議会の事務局の書記を担当させていただいております、福祉局の計画調整課長の松浦と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 ○三浦委員長 おはようございます。ただいまから、第50回東京都社会福祉審議会を開会いたします。本日は、皆様、年度末の大変お忙しい中、どうもご苦労さまでございます。ありがとうございます。本審議会は、今期が第16期でございまして、前回の総会が昨年の1月に開催されております。その後、委員の変更がございましたので、新しい委員の方々を紹介させていただきたいと思います。それでは、順次私のほうから紹介をさせていただきたいと思います。名簿をごらんいただきたいと思っております。 ○青木委員 どうぞよろしくお願いいたします。 ○三浦委員長 大木田守委員でございます。 ○大木田委員 おはようございます。 ○三浦委員長 中山弘子委員でございます。 ○中山委員 よろしくお願いいたします。 ○三浦委員長 松原忠義委員でございます。 ○松原委員 よろしくお願いいたします。 ○三浦委員長 三宅亨委員でございます。 ○三宅委員 三宅でございます。よろしくお願いいたします。 ○三浦委員長 森田安孝委員でございます。本日欠席でございます。 ○川崎福祉局長 おはようございます。福祉局長の川崎でございます。本日は大変お忙しい中を当審議会にご出席いただきましてありがとうございます。私、昨年の7月に就任して、初めての本審議会でございますので、一言ごあいさつをさせていただきます。 ○三浦委員長 どうもありがとうございました。 ○松浦計画調整課長 それでは、私のほうから、資料1、「2002年版 東京の社会福祉」に基づきまして、これまでの福祉局の動きにつきまして説明させていただきたいと思います。 |
○我妻障害福祉部計画課長 障害福祉部計画課長の我妻と申します。私からは、障害者の支援費制度の概要についてご紹介をさせていただきます。お手元に配付されました資料2、3、4をごらんいただきたいと思います。 ○梶原福祉改革推進課長 福祉改革推進課長の梶原でございます。私のほうからは、資料5、6、7ということで、全体として利用者支援の仕組みづくりについてご説明をさせていただきます。 ○三浦委員長 どうもありがとうございました。最近の行政のほうの資料、動きということにつきましてご説明いただきました。本来ですと、実は、これらの問題につきまして、ご質問とかご意見等をちょうだいできればと思うわけでございますけれども、時間が実は大変経過しております。既に11時といったうちにも、45分はたってきておりますので、そのご意見等につきましては、後ほど審議の中で一括しまして、また改めてお願いできればというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 |
こういう中で、サービス供給主体につきましても、サービス市場の中において、どういうふうな位置づけ、どういう特徴を持つのかということにつきましても、必ずしも明確ではないというふうなことになってきておるかと思います。 ○青木委員 中身の中のトークというか、その前の、ここに書いてある、大都市東京におけるということで、これから審議していく、1つは、大都市東京がどういうものなのかという共通認識がないと、例えば、私が描く大都市東京ってこういうものだな。それから、ほかの方、皆さん、ある程度共通の大都市東京というのはどういうものなのかという認識がないと、ばらばらになってしまうと思うんですが、そういうことからいくと、例えば、今、委員長の大都市東京の持つイメージというのは、さっきもちょっとお話があった、私もさっき聞かせていただいた、東京の社会福祉の中で、大都市特性に入るということで、大都市東京、2ページに、大都市、特性に配慮ということなので、これは逆に言うと、東京の特殊性というのかしら、女性の社会参加、地価が高い云々と書いてありますよね。この四角で囲ったようなことが、1つの大都市東京の持っている特殊性ということでいいんでしょうかね、僕はそうだなと思っているんですが、そこの前提が各委員でばらばらだと、大都市東京のイメージが違ってくると、結論もそれぞれ違ってきてしまうんじゃないか。ちょっと教えていただきたい。 ○三浦委員長 大都市、確かに、いろいろな性格、いろいろなものがあるんだろうと思います。今お話がありましたように、男女共同社会というふうなこともそうでございましょうし、それから、例えば、大都市には高齢化、少子化の問題等々、いろいろな形からこれは言えると思いますけれども、この場合、出てきているのは、大都市におきましては産業その他が非常に集積されております。なかんずく、サービス産業は非常に集積されてきておる。そういうことがあるだけに、今の社会福祉におきまして、措置制度から利用者の選択へという方向へ進みました。それだけに、非常に多様な形のサービスの選択というものが進んできておるという、こういったことを少し、この場合には念頭に置いてみたわけです。もちろん、それ以外の、例えばホームレスが非常に多いとか、いろいろな議論が出てきておりますが、それはその都度の議論として出てきますけれども、ここで、福祉サービスの市場形成の場合においては、最もそういった問題が出てきておるのが、大都市のそういう状況じゃないだろうかという、それぐらいの意味で大都市と申し上げました。いろいろな切り口が出てきて結構だと私は思っております。 ○吉田委員 議員をしております吉田であります。委員長の問題提起に関連してというか、一部外れる点もあるかもしれませんが、意見を述べさせていただきたいと思います。私、意見を述べたいのは、主に4点ほどの点です。 〇三浦委員長 どうもありがとうございました。大変貴重なご意見でございます。恐らく、今お話がありましたことは、この議論の中で出てくる具体的な問題として、また新たに議論になるんじゃないかというふうに思いますので、そういう形で受けとめさせていただきたいと思います。 〇松原委員 私は、三浦先生が言われたことは大賛成でございます。その中で、大都市東京においての、まあこういうことなんですが、特に3つ、具体的なものとして今載っていますが、社会福祉法人、これはいわゆる行政も含めての今までの、どちらかというと措置というか、行政側が一般的にやってあげましょうという、そういう感じのものですね。それから、NPO法人というのは、中間的なもので、ボランティアを中心としてやっていくということですが、国の動きも、NPO法人に対する税金の問題も今議論されておりますし、この辺はやっぱりNPOというものをしっかりと認識しておく必要があると思うんですね。利益追求型のものなのか、あるいはそうじゃないのか、これは福祉だけのNPOじゃなくて全体的に言えることだと思います。 〇大木田委員 三浦委員長から問題提起があった内容は、大変重要なことだと思っておりまして、ぜひこれは検討をすべきだと思っております。特に大都市東京は、今、成熟社会に入って、こう来ておりますけれども、さまざまな課題が今先鋭的に東京にあらわれているわけですね。したがって、今まで部分部分でいろいろと充実を図ってまいりましたけれども、これからは、社会保障全体もそうですけれども、医療、介護、あるいは年金等も含めた総合的な体系を、今きちっと検討するときに来ているわけですね。したがって、今までは必要なものを、うなぎの寝床のように必要な部分で対応してきた。日本全体の税制等も含めてそうなんですけれども、そういう部分部分の対症療法的なことで今日まで進んできました。ところが、これだけ社会構造が激変をして、新しい福祉の展開も図っていくこういう時代の中にあって、今までの発想にとらわれた延長線上だけでいろいろなものを検討してきても、もはや、制度疲労の上にさらにいろいろなものを積み重ねても、もうあらゆるところが限界に達してきているという状況でございますので、ここで抜本的に今における課題を、地域からも、総合的に、あるいはさまざまな角度からいろいろと検討しながら、今後の21世紀における新しい福祉のあり方というものをきちっとしていきませんと、財政の面からにしても、さまざまな面からにしても、もはや限界が見えているわけですね。したがって、ぜひ、第16期ということでありますので、新しい発想に立って、今後の福祉のあり方という、今までの認識を超えたそういう発想に立って、東京が先駆的に検討して、また提言をするという意味においては、大変結構ではないかと思っております。 ○藤井委員 藤井でございますが、一言。 ○渡辺(光)委員 渡辺でございます。一貫して、高齢者、障害者の自立ということが大きな目標になっていると思うんですが、この自立という意味合いですね。何でも、行政を含めて、サービスを受けられるということが、ちょっとその辺のところの考え方が、実際の高齢者自身の、本人の自立というか、その辺のところも、非常にまだまだ問題があるのかなと。今、だんだん考え方、団塊の世代の方々が高齢化していく中で、ほんとうに多様化していくし、考え方も違ってくると思うんですが、そういうことの視点から、真に高齢者、あるいは障害者が求めているサービスという、そちら側からの議論ですね。それともう一つは、民間企業が物すごい最近、私もいろいろ仕事でかかわっているんですが、こんなふうに非常に広がっていって、一般の人たち、東京都民はそれを、どれがほんとうにいいサービスで、判断する、選択することが非常に難しくなってきているということと、一番肝心な、いつも私が言っていることですが、ハコはできています。どんどんどんどん。だけど、そこにかかわる人材の問題というのが、質の問題で、非常にトラブルも起きているという現実、その辺を非常に最近強く感じております。 ○新村委員 感想的なことでございますが、大変チャレンジングなテーマで、物すごく興味深いことだと思います。これだけ豊かになった私たちの社会で、先ほど委員長が、社会的ニーズを、これまでは行政がくみ取ってきた。ところが今はそうではなくて、私たちのニーズ自体が多様なものになって、しかも非常に豊かな生活の中で、質の高いものを要求されるようになっていると。もうこれは行政が、あなたのニーズはこれですよという措置ができなくなった。これは多分、利用者本位、そしてそれがマーケットというような言葉、福祉に若干合わないような言葉をお出しになった、非常に大きな理由だと思うんですね。私は経済学を勉強した者でございますので、やっぱり、消費者主権が貫徹すれば、そのニーズが十分満たされるというような意味から、市場を何とかうまく、こういう福祉の分野に活用して、多様なニーズが充足されるような仕組みをつくりたい。ただ、各委員の先生がおっしゃったように、福祉というのにはさまざまな制約があるので、それから最近のNPOの活動などを見ますと、やはり先生のおっしゃった贈与というような、違うメカ二ズムが働くということもありますので、その辺のところが、経済学も、多分社会福祉のほうも、まだきちっと整理されていない分野だと思います。ただ、私は、最初に申し上げたように、多様なニーズを充足するためには、うまく制御された市場メカニズムを使うことが重要だと思っておりますので、大変にすばらしい問題提起であると。ぜひこれに何かいい回答が、多分まだ学者の先生の中にはないと思いますので、出てきたら、東京都としてもすばらしいことになるのではないかというふうな感想を持ちました。 |
〇山加委員 私も一言だけ。先ほど我が党は松原委員からもすばらしい意見を述べさせていただきまして、私も自民党の立場から、委員長からすばらしい方向性を示していただいたと思っております。一言、この大都市東京ですけれども、我が日本は、世界の中でまさに類を見ない速さで少子、高齢を迎えているわけでありますから、この大都市東京が、日本の中での大都市東京はもちろんでありますけれども、世界の中の大都市東京という立場からも、未来に向かって、その方向性をさらに広く見つめていかなければならないのではないかと。世界ということも忘れてはならないと思っております。 ○三浦委員長 それでは、大分ご意見等をちょうだいいたしましたので、一応、大変抽象で、漠然としたテーマになりかねないおそれがありまして、論議のいかんによりますと、何かちょっと宙に浮いた議論になりかねない、そういう懸念もないわけじゃございませんけれども、しかし、進め方によりますと、先ほど言った具体的な問題もありましたけれども、論議をできるだけ具体的な問題を切り口にしながら、こういう問題を深めていけば、それを避けられるんじゃないだろうかというふうに思ったりしております。ただ、皆さんからのご意見では、こういうテーマで検討することにつきましては、大体ご異議はないように拝察いたしましたものですから、それでは、大体こういうテーマを中心としながら進めさせていただきたいと思っております。ただ、問題は、これを進めていく場合に、どうやって進めるかという、そこが大変問題でございまして、もう一つお諮りをしたいと思っております。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 〇三浦委員長 それでは、今お話ししましたような形で進めさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いしたいと思っております。 |
(午前11時23分閉会)