319ページ 第6章 身体障害者・知的障害者・精神障害者・なんびょう患者の状況 本調査では、調査対象者ごとに身体障害者、知的障害者、精神障害者及びなんびょう患者の4種類の調査票により調査を実施している。本章では、各調査票間で共通している調査項目のうち、相互に比較することが可能なものや特徴のあるものを掲載する。  1 回答者の概況 カッコ1 回答者の状況 回答者について「対象者本人」の割合は、身体障害者では84.0%、知的障害者では50.9%、精神障害者では93.2%、なんびょう患者では92.8%となっている。知的障害者では、「家族」の割合が44.8%となっている。 図は省略しています。 320ページ カッコ2 年齢階級 回答者の年齢階級をみると、身体障害者は80代の割合が26.9%、知的障害者は20代が32.8%、精神障害者は50代が28.9%、なんびょう患者は50代が21.3%で、それぞれ最も高くなっている。「60歳以上」の割合は、身体障害者が68.2%、なんびょう患者が53.8%で、平成30年度調査(73.9%、62.0%)と比較し、それぞれ5.7ポイント、8.2ポイント減少している。 図は省略しています。 321ページ 2 住居の種類 自宅で生活している人の住居の種類を、「持家」か「借家・賃貸住宅とう」で分けると、身体障害者、知的障害者及びなんびょう患者では「持家」の割合の方が高くなっている(63.9%、56.5%、71.2%)。精神障害者では「持家」が42.9%、「借家・賃貸住宅とう」が53.5%と「借家・賃貸住宅とう」の割合の方が高くなっている。平成30年度調査と比較して、すべての障害種別で「持家」の割合が増えている(0.2ポイント、3.1ポイント、3.4ポイント、1.5ポイント)。 図は省略しています。 322ページ 3 現在一緒に生活している人〔複数回答〕 自宅で生活している人に、現在一緒に生活している人を聞いたところ、身体障害者及びなんびょう患者は「配偶者」の割合がそれぞれ48.3%、60.5%となっている。知的障害者及び精神障害者は「親」の割合がそれぞれ75.2%、36.2%となっている。 図は省略しています。 323ページ 4 主な介護者(身体障害者、知的障害者、なんびょう患者)と主な支援者(精神障害者) 自宅で生活している人に、主な介護者は誰かを聞いたところ、身体障害者及びなんびょう患者は「介護者はいない」の割合が最も高く(30.6%、54.5%)、知的障害者は「母親」の割合が47.9%と最も高くなっている。また、自宅で生活している精神障害者に主な支援者は誰かを聞いたところ、「母親」の割合が26.7%と最も高くなっている。 図は省略しています。 324ページ 5 将来どこで暮らしたいか 将来どこで暮らしたいと思うか聞いたところ、身体障害者、知的障害者及びなんびょう患者は「家族と一緒に暮らしたい」の割合が最も高く(45.1%、41.0%、56.5%)、精神障害者は「一人暮らしをしたい(またはパートナーと暮らしたい)」が40.1%と最も高くなっている。また、知的障害者は「グループホームでずっと暮らしたい」の割合が16.2%となっている。 図は省略しています。 325ページ 6 収入の状況 カッコ1 収入の種類(主なもの) 令和4年中の収入の種類(主なもの)を聞いたところ、身体障害者、知的障害者、精神障害者及びなんびょう患者のいずれも「年金・恩給」の割合が最も高く(53.1%、39.7%、27.7%、34.4%)、次いで「賃金・給料」となっている(19.9%、24.3%、23.2%、32.2%)。 標記の件 326ページ カッコ2 年間収入額(生活保護費を除く) 対象者本人の令和4年中の収入額(生活保護費を除く)を聞いたところ、身体障害者、精神障害者及びなんびょう患者は「50〜100万円未満」の割合が最も高く(17.8%、22.8%、14.6%)、知的障害者は「100〜150万円未満」の割合が22.7%と最も高くなっている。 図は省略しています。 327ページ 7 障害及びなんびょうの状況、健康・医療 カッコ1 障害者手帳の程度(身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳)及びなんびょうの疾患群 障害者手帳に記載された障害のとう級及び程度を聞いたところ、身体障害者の手帳の総合とう級は「1級」の割合が33.2%、知的障害者の愛の手帳の程度は「4度」が44.6%、精神障害者の精神障害者保健福祉手帳の程度は「2級」が51.5%となっている。なんびょう患者の疾患群は「免疫疾患」が27.5%となっている。 図は省略しています。 328ページ カッコ2 他の障害者福祉手帳の取得状況 身体障害者で、愛の手帳(療育手帳)を持っている人の割合は8.5%、精神障害者保健福祉手帳を持っている人は3.9%となっている。知的障害者で、身体障害者手帳を持っている人の割合は20.6%、精神障害者保健福祉手帳を持っている人は8.6%となっている。精神障害者で、身体障害者手帳を持っている人の割合は13.3%、愛の手帳(療育手帳)を持っている人は7.8%となっている。なんびょう患者で身体障害者手帳を持っている人の割合は、20.3%となっている。 図は省略しています。 329ページ カッコ3 過去1年間の医療機関の受診とうの有無(身体障害者・知的障害者・精神障害者) 過去1年間に医療機関を受診した(医者にみてもらった、医者にかかった)ことがあるか聞いたところ、「受診した(みてもらった、かかった)」の割合は、身体障害者が94.4%、知的障害者が77.2%、精神障害者が74.9%となっている。 図は省略しています。 330ページ カッコ4 通院状況(精神障害者・なんびょう患者) 精神障害者及びなんびょう患者に調査基準日現在、通院しているか聞いたところ、「現在も通院している」の割合は精神障害者が95.2%、なんびょう患者が96.6%となっている。 図は省略しています。 331ページ カッコ5 医療費助成とうの利用の有無〔複数回答〕 過去1年間に医療費助成とうを利用したか聞いたところ、「心身障害者医療費助成」を利用した割合は身体障害者が28.7%、知的障害者が29.9%となっている。また、精神障害者で「自立支援医療(精神通院医療)」を利用した割合は89.1%、なんびょう患者で「なんびょう医療費とう助成」を利用した割合は83.6%となっている。 なお、「利用しなかった」の割合は、身体障害者では53.3%、知的障害者では46.2%で、平成30年度調査(64.8%、53.8%)よりそれぞれ11.5ポイント、7.6ポイント減少している。 図は省略しています。 332ページ 8 就労の状況 カッコ1 収入を伴う仕事の有無(調査基準日現在)− 65歳未満 収入を伴う仕事をしているか聞いたところ、65歳未満で「仕事をしている(一般就労など)」割合は身体障害者では48.5%、知的障害者では30.0%、精神障害者では34.6%、なんびょう患者では71.0%となっている。「仕事をしている(福祉的就労をしている)」割合は身体障害者では5.6%、知的障害者では28.0%、精神障害者では15.6%、なんびょう患者では1.2%となっている。 図は省略しています。 333ページ カッコ2 雇用形態〔複数回答〕 仕事をしている(一般就労など)人に雇用形態を聞いたところ、身体障害者及びなんびょう患者では「正規の職員・従業員」の割合が最も高く(41.8%、48.0%)、次いで「非正規の職員・従業員(パート・アルバイト・日雇とう(契約職員、派遣職員を含む))」となっている(31.9%、34.2%)。知的障害者及び精神障害者は「非正規の職員・従業員(パート・アルバイト・日雇とう(契約職員、派遣職員を含む))」の割合が最も高く(58.6%、61.7%)、次いで「正規の職員・従業員」となっている(37.8%、30.7%)。いずれの障害種別でも「正規の職員・従業員」の割合が平成30年度調査から増加しており、特に知的障害者は平成30年度調査(25.8%)から12.0ポイント増加している。 図は省略しています。 334ページ カッコ3 福祉的就労経験の有無 現在仕事をしている人で、雇用形態が「正規の職員・従業員」、「会社とうの役員」、「非正規の職員・従業員(パート・アルバイト・日雇とう(契約職員、派遣職員を含む))」の人に、これまでに福祉的就労をしたことがあるか聞いたところ、「ある」の割合は、身体障害者では5.7%、知的障害者では16.1%、精神障害者では17.3%、なんびょう患者では0.8%となっている。 図は省略しています。 335ページ カッコ4 1週間の就労日数 「仕事をしている(一般就労など)」人に、1週間の就労日数を聞いたところ、いずれの障害種別でも「5日以上」の割合が最も高くなっている(69.0%、81.3%、72.2%、70.7%)。特に精神障害者については、「5日以上」の割合が平成30年度調査(58.0%)よりも14.2ポイント増加している。 図は省略しています。 336ページ カッコ5 1週間の労働時間 「仕事をしている(一般就労など)」人に、1週間の労働時間を聞いたところ、身体障害者及びなんびょう患者は「40時間以上」の割合が最も高く(32.9%、37.3%)、知的障害者及び精神障害者は「30〜40時間未満」の割合が最も高くなっている(45.8%、36.5%)。 図は省略しています。 337ページ 9 障害者総合支援法による障害福祉サービスとう カッコ1 障害者総合支援法による障害福祉サービスの利用状況〔複数回答〕 自宅で生活している人に、過去1年間の障害者総合支援法による障害福祉サービスの利用状況を聞いたところ、「利用している」割合は、身体障害者では29.7%、知的障害者では62.8%、精神障害者では35.3%、なんびょう患者では10.3%となっている。 利用したサービスの内容は、身体障害者及びなんびょう患者では「居宅介護(ホームヘルプとう)(重度訪問介護、同行援護、行動援護、重度障害者とう包括支援を含む)」の割合が最も高く、それぞれ40.6%、48.6%となっている。知的障害者及び精神障害者では「自立訓練(機能訓練、生活訓練)、就労移行支援、就労継続支援(A型・B型)、就労定着支援」が最も高く、それぞれ44.9%、59.7%となっている。 図は省略しています。 338ページ カッコ2 障害者総合支援法における障害福祉サービスの費用負担 過去1年間に障害者総合支援法による障害福祉サービスを利用したことがある人に、令和5年9月の費用負担額(食費とう実費負担は除く)を聞いたところ、「0円」の割合は、身体障害者では26.9%、知的障害者では44.7%、精神障害者では48.2%、なんびょう患者では13.8%となっている。いっぽう、9,300円を超える割合は、身体障害者では13.6%、知的障害者では7.2%、精神障害者では2.0%、なんびょう患者では20.2%となっている。 図とひょうは省略しています。 339ページ カッコ3 介護保険で受けている在宅サービス〔複数回答〕 調査基準日現在40歳以上の人に介護保険制度の利用状況を聞いたところ、「利用している」割合は、身体障害者では26.0%、知的障害者では5.2%、精神障害者では10.0%、なんびょう患者では18.4%となっている。「利用している」と答えた人に、どのような内容の在宅サービスを受けているか聞いたところ、いずれの障害種別でも「ホームヘルプサービス(訪問介護)」の割合が最も高くなっている(47.3%、58.8%、72.6%、44.6%)。 図は省略しています。 340ページ 10 社会参加とう カッコ1 趣味や社会活動への参加〔複数回答〕 過去1年間に趣味や学習、スポーツ、社会活動などの活動をしたか聞いたところ、「参加した」人の割合は身体障害者が51.6%、知的障害者は64.6%、精神障害者は59.6%、なんびょう患者は60.4%となっている。また、参加した活動は、身体障害者、精神障害者及びなんびょう患者は「コンサートや映画、スポーツなどの鑑賞、見物」の割合が最も高く(44.5%、54.9%、54.5%)、知的障害者は「旅行やアウトドアなどの余暇活動」の割合が46.4%で最も高くなっている。 いっぽう、「活動をしたいと思うものはあるが、体調や情報保障の面などで合理的配慮がないとうの理由で参加できない」の割合は、身体障害者では10.7%、知的障害者では6.6%、精神障害者では13.8%、なんびょう患者では18.2%となっている。 図は省略しています。 341ページ カッコ2 障害又はなんびょうのためにあきらめたり妥協したこと〔複数回答〕 障害又はなんびょうのためにあきらめたり妥協せざるを得なかったことがあるか聞いたところ、身体障害者及びなんびょう患者では「旅行や遠距離の外出」の割合がそれぞれ32.9%、41.0%、知的障害者では「人付き合い」が31.4%、精神障害者では「就職」がそれぞれ41.9%となっている。平成30年度調査と比較してすべての障害種別で「人付き合い」の割合が増えており、身体障害者は17.6%、知的障害者は31.4%、精神障害者は39.4%、なんびょう患者は17.4%となっている。いっぽう、「特にない」の割合は、身体障害者が36.2%、知的障害者は27.7%、精神障害者は19.6%、なんびょう患者は32.6%となっている。 図は省略しています。 342ページ 11 災害関係 カッコ1 災害時に不安を感じること〔複数回答〕 災害時に不安を感じることは何かを聞いたところ、身体障害者及び知的障害者は「適切に行動(避難や広域避難場所への移動とう)できるか」の割合が最も高く(48.0%、52.1%)、次いで、「避難所とうに、必要な設備、食料、医薬品とうがあるか」となっている(47.1%、49.2%)。 精神障害者及びなんびょう患者は「避難所とうに、必要な設備、食料、医薬品とうがあるか」の割合が最も高く(55.9%、60.4%)、次いで、「適切に行動(避難や広域避難場所への移動とう)できるか」となっている(49.9%、43.1%)。 図は省略しています。 343ページ カッコ2 災害に備えて、障害特性やなんびょうに応じた特別な対策をとっているか〔複数回答〕 災害に備えて、障害特性やなんびょうに応じた特別な対策をとっているか聞いたところ、身体障害者、精神障害者及びなんびょう患者は「避難所とうにおいて医療が受けられるよう、お薬手帳などにより医薬品や病状とうの情報を記録している」の割合が最も高く(31.9%、34.7%、39.0%)、知的障害者は「災害時や緊急時に連絡できるよう、家族や知人とうの連絡先を把握している」が33.2%で最も高くなっている。 また、「どんな対策をすればよいかわからない」と回答した人は身体障害者では11.3%、知的障害者では13.0%、精神障害者では17.7%、なんびょう患者では11.7%となっている。 図は省略しています。 344ページ このページは白紙です。